商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2006/03/31 |
JAN | 9784152086648 |
- 書籍
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商品レビュー
4
12件のお客様レビュー
メートル法をめぐる科学の壮大なドラマ。メインは科学の話だけど、政治もふんだんにからむし、人間のエゴもごりごりだし、中身のつまりまくった本だった。(2014年2月26日読了)
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メートル法を決定するための、二人の学者の苦闘を綴った伝記的小説とでもいいのだろうか。サイエンスサイエンスナビゲーターとして著名な桜井進氏の推薦本らしく、友人が買っていたのを横取りして読んだ。 が、正直それほど面白いとは思わない。 測地学に関する数学的記述が多いので、門外漢には馴染...
メートル法を決定するための、二人の学者の苦闘を綴った伝記的小説とでもいいのだろうか。サイエンスサイエンスナビゲーターとして著名な桜井進氏の推薦本らしく、友人が買っていたのを横取りして読んだ。 が、正直それほど面白いとは思わない。 測地学に関する数学的記述が多いので、門外漢には馴染みにくい。 二人の旅(とくにメシェンの旅)がだらだらと長くてうんざりさせられる。 後日談もながく内容的にはあまり関心のあるテーマではない(アメリカが未だにフィートやガロンを使っていることに違和感や不都合を感じている人がこの世の中にいったい何人いるのだろう?) 科学者目線ならば、あるいは数学者目線ならばエキサイティングに感じられる点も多いのかもしれないが、国文学専攻の小市民にはとっかかりの少ない内容であったということです。
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これまで読んだいくつかの書評で、紹介されていた題名。 でもなんとなく、本を手にせず、時間が経ってしまう。 そういう本が何冊かあるのですが、これもその中のひとつ。 先に読んだ伊坂幸太郎のエッセー『3652』でも紹介されていたので、「いよいよ読むか」と思い、ネット古書店で取り寄せて...
これまで読んだいくつかの書評で、紹介されていた題名。 でもなんとなく、本を手にせず、時間が経ってしまう。 そういう本が何冊かあるのですが、これもその中のひとつ。 先に読んだ伊坂幸太郎のエッセー『3652』でも紹介されていたので、「いよいよ読むか」と思い、ネット古書店で取り寄せて、読むことにしました。 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4101250294 時代は1700年代の終わり。 フランスの二人の天文学者が、主人公です。 二人に与えられた使命は、「パリの北、北海に面したダンケルクから、地中海に面したバルセロナまでの間の、子午線の距離を測定する」というもの。 なぜそのミッションが二人に与えられたのか。 7年もの時間がかかったこの測定で、二人がどれだけの苦労を味わったのか。 そしてこの測定が、後の世の中にどのような影響を与えたのか。 二人が測定した地を実際に、自転車を使って巡ったという著者が、当時の文献をひもときながら綴った大作です。 このミッションの目的は、現在世界中で使われている、「メートル」の長さを決めること。 当時のフランスでは800種類以上、組み合わせでは25万種もの、重さ長さの単位が使われていたとのこと。 交易の場が広がるにつれ、大きくなった弊害。 それを正そうという動きがあったことを、前段で紹介しています。 そしてメインは、北端と南端にわかれて測定を始めた、二人の苦難の日々。 ポイントは、このミッションがフランス革命進行中というタイミングで、行われたということ。 このようなことに着手すること自体が、革命という時代の流れから生じたこと。 しかしそういう時代ゆえ、行く先々で戦闘に巻き込まれ、誤解を受けて拘束されてしまう二人。 「受難」という言葉を重ね合わせながら、読み進めました。 そして天文学者たちを悩ませたもう一つの側面が、測定の精度について。 測定結果が合わないことに対する、測定者の悩み。 さらには、当時は知られていなかった、地球の形状。 正確さが求められたこの測定によって、「誤差」というものへの理解が深まったという、皮肉かつ科学的には重要な影響。 単位を決めるということに、これだけの労力が掛かるということ、そして統一した単位を広めるということが、どれだけ抵抗を受けることなのか。 ふだん当たり前のように使っている「メートル」という単位に、これだけの物語が詰まっているということに気づき、ただただ驚いてしまいました。 分量が多く、改行の少ない文章のため、読み進めるのには苦労しましたが、サイエンス系読み物の面白さに改めて気づかせてくれた一冊でした。 『地政学の逆襲』ロバート・D・カプラン https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4023313513 .
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