悪魔に仕える牧師 なぜ科学は「神」を必要としないのか

リチャード・ドーキンス(著者), 垂水雄二(訳者)

• 販売会社／発売会社: 早川書房
• 発売年月日: 2004/04/30
• JAN: 9784152085658

商品レビュー

2024/11/25

たまたま図書館で見かけてタイトルに惹かれ手に取った。何の事前知識もない私には難解であり理解しかねる箇所もあったが、納得できる部分もあった。偏に以前読んだ「危険な人間の系譜」（中谷陽二著．弘文堂）のお陰である。薄っすらダーウィンの進化論と一神教たるキリスト教の文化との関係を知らなければ、全く歯が立たなかったに違いない。
科学者のエッセイというものは初めて読んだが、科学というものの成り立ちや立ち位置、存在価値、哲学や宗教や文化との関係、そういったものがよく理解できて面白かった。
これを機に類似書も読んでみようと思う。

2018/10/11

進化生物学者であるドーキンスのエッセイ。「神は妄想である」しか読んでいないので、進化論に疎いし、創造論者への反撃も強いことは日本人ではなかなか理解できない。こんど「利己的な遺伝子」を読んでみよう。

2017/06/26

表題の悪魔に仕える牧師というのは、当時ダーウィンを揶揄した言葉が元だそう。ドーキンスのエッセイが多数、ジャンル毎に章立てされている。一神教的な絶対神は存在し得ないし論理的に矛盾が生じるというのを別の著者の本で読んだのを思い出した。だからと言って、未成熟な科学を絶対視するのも莫迦げているとも思う。ドーキンスはあくまで自らの手の届く範囲で物を言っている。