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悪魔に仕える牧師 の商品レビュー

3.8

8件のお客様レビュー

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2018/10/20

進化生物学者であるドーキンスのエッセイ。「神は妄想である」しか読んでいないので、進化論に疎いし、創造論者への反撃も強いことは日本人ではなかなか理解できない。こんど「利己的な遺伝子」を読んでみよう。

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2017/06/26

表題の悪魔に仕える牧師というのは、当時ダーウィンを揶揄した言葉が元だそう。ドーキンスのエッセイが多数、ジャンル毎に章立てされている。一神教的な絶対神は存在し得ないし論理的に矛盾が生じるというのを別の著者の本で読んだのを思い出した。だからと言って、未成熟な科学を絶対視するのも莫迦げ...

表題の悪魔に仕える牧師というのは、当時ダーウィンを揶揄した言葉が元だそう。ドーキンスのエッセイが多数、ジャンル毎に章立てされている。一神教的な絶対神は存在し得ないし論理的に矛盾が生じるというのを別の著者の本で読んだのを思い出した。だからと言って、未成熟な科学を絶対視するのも莫迦げているとも思う。ドーキンスはあくまで自らの手の届く範囲で物を言っている。

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2012/11/18

172ページまで読んだ。 この人が信奉しているほど科学も正確じゃないんじゃないかと思うんですが…。 歴史をやっていたからかもしれませんが、「『事実』はいつでもひっくり返るし、今の『事実』は暫定「どうもたしかであるらしい」という仮定に過ぎない」と私は思ってしまうんですよ…。創造論者...

172ページまで読んだ。 この人が信奉しているほど科学も正確じゃないんじゃないかと思うんですが…。 歴史をやっていたからかもしれませんが、「『事実』はいつでもひっくり返るし、今の『事実』は暫定「どうもたしかであるらしい」という仮定に過ぎない」と私は思ってしまうんですよ…。創造論者は私もあまりすきではありませんが。 この人の経歴とか評判をちょっと調べてみよう…。

Posted byブクログ

2011/12/21

進化論者VSネオ・ダーウィニスト。 両者がいかに正しいのかは問題ではなく、科学と宗教の関係性について考えるために非常に役に立つ一冊です。世界には様々な宗教観が存在しており、極稀に宗教のために極端な行動を起こす人がいることを知ることができます。

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2011/09/26

 進化論の祖、ダーウィンは自説の発表を長年ためらっていた。信心深い人々に「悪魔に仕える牧師」と謗られるのを恐れたためである。しかし彼の理論こそは、疑うことを許されない「神」をぬきにして、確固たる論証と証拠に基づき生命の起源を説明できる、科学的思考最大の勝利だった。(中略)しかし科...

 進化論の祖、ダーウィンは自説の発表を長年ためらっていた。信心深い人々に「悪魔に仕える牧師」と謗られるのを恐れたためである。しかし彼の理論こそは、疑うことを許されない「神」をぬきにして、確固たる論証と証拠に基づき生命の起源を説明できる、科学的思考最大の勝利だった。(中略)しかし科学的思考はそれにとどまらず、私たちが身の回りの世界のたたずまいを新鮮な目で眺めることを可能にしてくれる。その喜びを知った者にとって、宗教は、思考を無用の枠にはめ、抑圧するものでしかない。(扉紹介) 陪審員裁判・仮面を剥がされたポストモダニズムのエクリチュールが秀逸だった。  ドーキンスいわく、陪審員裁判は、これまで誰かが思いついた名案の中で、きわだって郡を抜いた最悪のものの一つであるという。    なぜ最悪なのか、(つまり彼に言わせれば陪審員裁判は最高に非科学的な方法であるということであるが)ひとつのアナロジーを使って説明する。  セグロカモメの成鳥は、尖端の近くによく目立つ赤い斑点のついた明るい黄色のくちばしを持っている。ヒナはこの赤い点をつつき、この刺激によって、親鳥はヒナに与える食べ物を吐き出す。ここで実験をしてみる。赤い斑点をもつ黄色い物体であれば、ヒナ鳥は無条件にそれらに反応するかどうかという実験だ。これによって、アプリオリにつまり遺伝子によって刷り込まれた反応であるかどうかがわかるはずである。さて、実際に実験するにあたって正しい方法を考えなければならない。その条件とはどういったものだろうか?  第一に、2羽以上のヒナでテストしなければならない、あるヒナは赤を選好し、別のヒナは黒を選好する可能性があるからだ。では2羽で十分か否そんなことはない。3羽でも足りない統計学的に考えることが必要だ。仮に12羽のヒナでテストするとする。このヒナが赤か黒で全羽赤を選ぶ確立は2の12乗分の1すなわち、1024分の1だ。したがってこのテストで12羽すべてが赤を選んだとすれば十分信頼できるデータになると考えるかもしれない。しかしこの実験でも不十分だ。なぜなら、1羽目の行動に同調して12羽が同じ色を選んだ可能性があるからだ。したがって、それぞれの試行は独立に行われなければならない。  さてここで、話を法廷に戻すことにしよう。陪審員制度は一人の判事の頭より他の12人の頭があったほうがより妥当な判断をするであろうという前提の元に成立している。  しかしこの主張が妥当であるためには、12人の評価が本当に独立したものでなければならない。ここまでくればもうわかるだろう。 上述のアナロジーと同様に12人全員が仮に有罪あるいは無罪を主張したとしても、各々が適切な判断を下したということにはならないのだ。  したがってもし陪審員制度を科学的に正しく運用させるためには、(経済的効率性を考慮したとしても)少なくとも2組、3組の独立した陪審団によって判決を下されなければならないはずなのである。

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2019/01/04

「利己的な遺伝子(原題:The Selfish gene)」等で知られる進化学者リチャード・ドーキンスのエッセイ集。彼の書いたいろいろな文章や講演を寄せ集めたものだが、いくつかの章に分類され、それぞれに前書きがつけられていて読みやすい。空いた時間に少しずつ読むのにもいいかも。 ...

「利己的な遺伝子(原題:The Selfish gene)」等で知られる進化学者リチャード・ドーキンスのエッセイ集。彼の書いたいろいろな文章や講演を寄せ集めたものだが、いくつかの章に分類され、それぞれに前書きがつけられていて読みやすい。空いた時間に少しずつ読むのにもいいかも。 内容は、 代替医療と似非科学に対する批判、ポストモダン批判、宗教批判、教育論、今は亡きライバル進化学者グールドとの対話、人類と彼自身の共通の誕生の地アフリカの話、等々。 利己的な遺伝子ほど、専門的で込み入った話はないので、さらっと読める感じ。

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2010/10/08

第1章 科学と感受性 第2章 光が投げかけられるであろう 第3章 感染された心 第4章 彼らは私に言った、ヘラクレイトスよ 第5章 トスカナの隊列でさえ 第6章 私たちのなかに、アフリカとその驚異のすべてがある 第7章 娘のための祈り

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2009/10/04

のっけから面白い ドーキンの論理の組み方が本当にわかる ダーウインとファーブルの書簡を紹介するころからぐっと引きかまれる  人間の利己的な欲というのが整理されてくる これは面白い ところどころ 難解です

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