商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店 |
発売年月日 | 2004/02/26 |
JAN | 9784048735162 |
- 書籍
- 書籍
立喰師列伝
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
立喰師列伝
¥1,870
在庫なし
商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
スニーカーに「予知野屋」といふ示唆的な名前のアレが載った一年後、牛丼屋が大変なことになった。ときには少し戦慄した。 鈴木敏夫さんの「冷やし狸のマサ」はなんかの説得力がある。 普通、スニーカー掲載時の人で民俗学やるといふと、負け組かどっかでやられてだめになって、柳田国男先生の...
スニーカーに「予知野屋」といふ示唆的な名前のアレが載った一年後、牛丼屋が大変なことになった。ときには少し戦慄した。 鈴木敏夫さんの「冷やし狸のマサ」はなんかの説得力がある。 普通、スニーカー掲載時の人で民俗学やるといふと、負け組かどっかでやられてだめになって、柳田国男先生の所とかへ行くと言ふので、押井御大のやうに、まぁ成功したのでやってみませう、と言ふのは異常。 しかもなんかのイヤミだか何だか、柳田『イタカ及びサンカ』の引用までやる。 多分「負ける、やられる藝」はありでいい筈。
Posted by
押井守作品のあちこちに断片的に登場する立喰師の物語を、第二次世界大戦の終戦直後から昭和60年初頭までの戦後昭和史に沿ってまとめた作品。月見の銀次、ケツネコロッケのお銀、哭きの犬丸、冷やしタヌキの政、牛丼の牛五郎、ハンバーガーの哲、フランクフルトの辰、中辛のサブら8人の立喰師につい...
押井守作品のあちこちに断片的に登場する立喰師の物語を、第二次世界大戦の終戦直後から昭和60年初頭までの戦後昭和史に沿ってまとめた作品。月見の銀次、ケツネコロッケのお銀、哭きの犬丸、冷やしタヌキの政、牛丼の牛五郎、ハンバーガーの哲、フランクフルトの辰、中辛のサブら8人の立喰師についての調査報告書のような体裁で、僕には読みやすかった。
Posted by
立喰師に関する架空の研究論文をベースに、一般読者にも判りやすくその実態を解説するという体裁で、後半では架空の小説やルポタージュ、さらには押井守本人がストーリーに重ね合わされて、虚実が激しく入れ交じりつつ、立喰師という「架空の都市伝説」を描き出す。 立喰師は押井守が好んで用いてき...
立喰師に関する架空の研究論文をベースに、一般読者にも判りやすくその実態を解説するという体裁で、後半では架空の小説やルポタージュ、さらには押井守本人がストーリーに重ね合わされて、虚実が激しく入れ交じりつつ、立喰師という「架空の都市伝説」を描き出す。 立喰師は押井守が好んで用いてきたモチーフである。『紅い眼鏡』、『うる星やつら』、『機動警察パトレイバー』など、立喰師は数々の押井作品でその片鱗を見せてきた。 その押井守が、(従来、脇役的なモチーフであった)立喰師そのものをテーマにしたのだから、どれだけ稀代の名作が生まれるかと思いきや、今一つ。終戦から高度経済成長期、さらには80年代、90 年代にかけて変貌していく立喰師たちの世界の雰囲気を、完全に描き切れているとは言い難い。これは、押井守自身が、まだこのモチーフ/テーマを完全に消化し切れていないことをうかがわせ、逆に立喰師が彼のライフワークとなるであろうことを予感させる。
Posted by