商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2001/02/20 |
JAN | 9784004307136 |
- 書籍
- 新書
「わかる」とは何か
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「わかる」とは何か
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商品レビュー
3.7
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本書は、同じ「わかる」についての書物の中でも、特に科学/技術を「わかる」という観点から説いたもの。著者いわく、本書のもととなる文章は「科学における説明と理解」といってよいものだった。つまり「科学技術が社会に正しく理解されるためにはどのようなことを科学技術に従事する者が注意しなけ...
本書は、同じ「わかる」についての書物の中でも、特に科学/技術を「わかる」という観点から説いたもの。著者いわく、本書のもととなる文章は「科学における説明と理解」といってよいものだった。つまり「科学技術が社会に正しく理解されるためにはどのようなことを科学技術に従事する者が注意しなければならないか」ということについて論じている。したがって、対象(この場合科学)がはっきりしている場合の「わかる」についての論であるという点が、これまでの「わかる」に関する書籍と性質を異にする。 「わかる」ための技術はどこかのタイミングで、一般的な技術論から、対象ごとに固有の技術論を磨く段階に入るものと思う。これは、世の中にあるものすべてを対象とするということを意味するので、とても極めつくせるものではないが、現代を生きていく上で「何をわかるべきか」を先に考えると、だいぶ絞られてくる。こうして絞った中で、科学/技術という対象は、間違いなく優先度の高いものであり、この点で本書の意義は極めて大きい。 はじめに 1 社会と科学技術 2 科学的説明とは 3 推論の不完全性 4 言葉を理解する 5 文章は危うさをもつ 6 科学技術が社会の信頼を得るために おわりに
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著者は「わかった!」と「理解できた」には感覚としての本質的な違いがあると述べる。「わかった!」は、対象となる内容に関連する知識はもちつつも、その知識だけでは解釈しきれなかった際に、何かしらのヒントを得た結果、完全に解釈できたという状態。一方の「理解できた」は、これまで知らなかった...
著者は「わかった!」と「理解できた」には感覚としての本質的な違いがあると述べる。「わかった!」は、対象となる内容に関連する知識はもちつつも、その知識だけでは解釈しきれなかった際に、何かしらのヒントを得た結果、完全に解釈できたという状態。一方の「理解できた」は、これまで知らなかった知識を与えられて、それが論理的に自分のもっている知識と整合的であるという場合である。
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科学とはなにか、説明とはいったいどんな営みか。科学は社会に対して説明責任を果たさねばならない。そのためにわかりやすく、伝えることが重要だ、という内容。
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