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「わかる」とは何か 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2001/02/20 |
JAN | 9784004307136 |
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「わかる」とは何か
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商品レビュー
3.7
17件のお客様レビュー
この本は河合隼雄さんが嫌う日本思想偏重論である。つまり、西洋の科学が人間を頂点として自然を支配するという考えなのに対して、日本は人間と自然を同格として尊重する優位性を説く考えである。 しかし、河合さんの論を端的に言えば、自然崇拝派は土人扱いされる、世界は欧米に支配されているのだか...
この本は河合隼雄さんが嫌う日本思想偏重論である。つまり、西洋の科学が人間を頂点として自然を支配するという考えなのに対して、日本は人間と自然を同格として尊重する優位性を説く考えである。 しかし、河合さんの論を端的に言えば、自然崇拝派は土人扱いされる、世界は欧米に支配されているのだから欧米人がどのように考えるかを死にもの狂いで学ばねば、日本は取り残されてしまう、という論である。 つまり敵を知れ!と言っているのだ。日本人の仏教を基本とした思想はすばらしいと自画自賛ばかりしていないで、周りの国を見ろ!ということ。
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本書は、同じ「わかる」についての書物の中でも、特に科学/技術を「わかる」という観点から説いたもの。著者いわく、本書のもととなる文章は「科学における説明と理解」といってよいものだった。つまり「科学技術が社会に正しく理解されるためにはどのようなことを科学技術に従事する者が注意しなけ...
本書は、同じ「わかる」についての書物の中でも、特に科学/技術を「わかる」という観点から説いたもの。著者いわく、本書のもととなる文章は「科学における説明と理解」といってよいものだった。つまり「科学技術が社会に正しく理解されるためにはどのようなことを科学技術に従事する者が注意しなければならないか」ということについて論じている。したがって、対象(この場合科学)がはっきりしている場合の「わかる」についての論であるという点が、これまでの「わかる」に関する書籍と性質を異にする。 「わかる」ための技術はどこかのタイミングで、一般的な技術論から、対象ごとに固有の技術論を磨く段階に入るものと思う。これは、世の中にあるものすべてを対象とするということを意味するので、とても極めつくせるものではないが、現代を生きていく上で「何をわかるべきか」を先に考えると、だいぶ絞られてくる。こうして絞った中で、科学/技術という対象は、間違いなく優先度の高いものであり、この点で本書の意義は極めて大きい。 はじめに 1 社会と科学技術 2 科学的説明とは 3 推論の不完全性 4 言葉を理解する 5 文章は危うさをもつ 6 科学技術が社会の信頼を得るために おわりに
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著者は「わかった!」と「理解できた」には感覚としての本質的な違いがあると述べる。「わかった!」は、対象となる内容に関連する知識はもちつつも、その知識だけでは解釈しきれなかった際に、何かしらのヒントを得た結果、完全に解釈できたという状態。一方の「理解できた」は、これまで知らなかった...
著者は「わかった!」と「理解できた」には感覚としての本質的な違いがあると述べる。「わかった!」は、対象となる内容に関連する知識はもちつつも、その知識だけでは解釈しきれなかった際に、何かしらのヒントを得た結果、完全に解釈できたという状態。一方の「理解できた」は、これまで知らなかった知識を与えられて、それが論理的に自分のもっている知識と整合的であるという場合である。
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