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遠い山なみの光 ハヤカワepi文庫
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遠い山なみの光 ハヤカワepi文庫

カズオ・イシグロ(著者), 小野寺健(訳者)

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遠い山なみの光 ハヤカワepi文庫

770

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2001/09/15
JAN 9784151200106

遠い山なみの光

¥770

商品レビュー

3.5

167件のお客様レビュー

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2025/01/15

カズオ・イシグロのデビュー作。娘の自殺をきっかけに主人公悦子が戦後の長崎での暮らしを回想する。夫の二郎、義父の緒方さん、友人の佐知子とその娘の万里子、そして現在のイギリスの自宅での娘のニキ。多くの人が登場し、細やかな会話が描かれるが基本的にほとんどの会話は対話になっていない。それ...

カズオ・イシグロのデビュー作。娘の自殺をきっかけに主人公悦子が戦後の長崎での暮らしを回想する。夫の二郎、義父の緒方さん、友人の佐知子とその娘の万里子、そして現在のイギリスの自宅での娘のニキ。多くの人が登場し、細やかな会話が描かれるが基本的にほとんどの会話は対話になっていない。それぞれの人物は皆別の価値観を持ち、自分の視点からのみの発言を繰り返すばかり。そしてその価値観と立場のすれ違いが過去と現在ではまた交差する。薄暗いテンションでずっと続いていくし話が通じていないことにイライラする読者もいるだろうが、私たちの会話は得てしてこういうものである。非常にリアリティのある良くできた会話小説。最初に読んだ『わたしを離さないで』とかなり印象が違ったが面白かった。あれは第6作とのことなので、順番に読み進めていって変化を楽しんでいきたい。

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2025/01/07

第123回アワヒニビブリオバトル テーマ「長崎」で紹介された本です。ハイブリッド開催。 2025.1.7

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2024/12/31

カズオ・イシグロの作品で好きなのは「日の名残り」と「クララとお日さま」。 遠い山なみの光。A pale view of fillsを解釈してみると、かすかな、淡い記憶な感じかな。 "記憶というのは、たしかに当てにならないものだ。思い出すときの事情しだいで、ひどく彩り...

カズオ・イシグロの作品で好きなのは「日の名残り」と「クララとお日さま」。 遠い山なみの光。A pale view of fillsを解釈してみると、かすかな、淡い記憶な感じかな。 "記憶というのは、たしかに当てにならないものだ。思い出すときの事情しだいで、ひどく彩りが変わってしまうことはめずらしくない" 抜粋 こうやって人は物語を紡ぐ。どれも真実なのである。

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