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遠い山なみの光 ハヤカワepi文庫
770円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2001/09/15 |
| JAN | 9784151200106 |
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遠い山なみの光
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遠い山なみの光
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商品レビュー
3.6
241件のお客様レビュー
最終章まで全く内容が読めなかったけど、節々に違和感がずっとあって、途中であれ?ってなった。 そこから違和感の正体と噛み合わない会話の理由が一気に理解できた。悦子は辛い過去を振り返ることで景子に対する贖罪をしているのだと思う。だけど、何年経てもどうしても目を背けずにはいられない真実...
最終章まで全く内容が読めなかったけど、節々に違和感がずっとあって、途中であれ?ってなった。 そこから違和感の正体と噛み合わない会話の理由が一気に理解できた。悦子は辛い過去を振り返ることで景子に対する贖罪をしているのだと思う。だけど、何年経てもどうしても目を背けずにはいられない真実というのがあるんだろうなぁ、誰にでもいえることではあるけど、特に戦前戦後で価値観の変換点に置かれて必死に生きていた時代の人たちには。
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イメージはずっと灰色 そして微かな違和感と不穏な空気に包まれる 佐知子の痛々しさに身を捩り、二郎の愛想のなさにイライラして、悦子はよくこの2人に付き合うなぁ緒方さんは良い人で良かったなぁと中盤まで呑気に思っていた 緒方さんは今の時代から見れば、旧弊に囚われた頑固なわからず屋老...
イメージはずっと灰色 そして微かな違和感と不穏な空気に包まれる 佐知子の痛々しさに身を捩り、二郎の愛想のなさにイライラして、悦子はよくこの2人に付き合うなぁ緒方さんは良い人で良かったなぁと中盤まで呑気に思っていた 緒方さんは今の時代から見れば、旧弊に囚われた頑固なわからず屋老人になってしまうが、自分の信念が国のためになると思い続けてきた人が簡単に変えられるはずもない 佐知子はアメリカへ渡れば幸せになれると思い、楽観的な考えを口にし続ける 子供が大事と言いながら行動は一致しない 地に足が着いているのは藤原さんだけど、みんながみんな戦後そんな風に生きられたわけではないと、緒方さんと佐知子を見て思う 映画予告から気になって小説を読んだけど映画は未視聴 小説ラストの少しの違和感は映画レビューを読んで納得 長崎の像ってこんなすぐからあったの?とか、猫を流すのを見ていただけの悦子とか、全ては記憶の中で曖昧に、でもその時を生きてきた人たちの中に残り続ける
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
イギリスに住む悦子が娘景子を自死で亡くした事から始まる。何故そんな事になったのだろう、知りたいと読み始めるが、語られるのは戦後まもなくの長崎での若い頃の出来事。 悦子と佐知子は長崎で出会う。日本人の夫と暮らし妊娠中の悦子。娘万里子を1人で育てる佐知子。2人は徐々に親しくなっていく。 縄が怖い。川、夜、縄、子どもと来ればおのずと想起されるのは死。次の章で万里子が生きている事が分かる度に安堵する事、数回。終盤の猫の場面では、完全に万里子も…と思ってしまった。 悦子と佐知子の会話が上っ面だけのよそ行きの会話ばかりで真意がわからない。ちょっとイライラする。 佐知子は子どもが大事と言うが自分本位で、万里子の心の叫びを全く聞いていない。そして悦子も万里子の理解者のようだったが、本当の所はわからない。 母親に思いを聞いてもらえない万里子が不憫で、万里子はいつか爆発するだろう、と予測していたが、爆発したのは景子だった。 悦子もまた、娘景子の思いを受け止めなかったのだ。 悦子と佐知子の境遇が似てるなぁと思い始めた中でラストの 「景子もしあわせだったのよ。みんなでケーブルカーに乗ったの」の一言に、ひっくり返ってしまった。 えーっ⁈ケーブルカーに乗ったのは万里子でしょ!景子じゃないんですけど。 どういう事?一体、どっちなんだい⁈ そして気づいた。シンクロしている事に。実は佐知子は悦子自身なのかもしれない、と。怖っ。 敗戦後の日本。信じていた事が180度変わってしまった。不条理だ。いろんな価値観が変化していく中で女性の生き方も大きく変わった。懸命に生きてきたが、しあわせだったのだろうかと過去を振り返ってみても記憶は曖昧で、遠い山なみの光を見ているようにただボヤけてしまう。狐につままれたそんな読後感だった。
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