商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1997/01/01 |
JAN | 9784102023112 |
- 書籍
- 文庫
朝の少女
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朝の少女
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商品レビュー
4.3
43件のお客様レビュー
どこかの島に暮らす幼い姉弟の成長物語。大人になるにつれて忘れてしまう心の柔らかさを思い出させてくれた。波の音、空気の柔らかさを全身で感じながらのんびりと読みたい一冊... と思いきや、最後の最後で...
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
灰谷健次郎さんの本は実は初めて…! と言ってもこれは訳本なんやけど、とてもしっくりすぅっと心を撫でられる気持ちにたる言葉で訳して下さっている。 早起きが得意な、”朝の少女”と、夜が好きな”星の子”と取りまく家族の日常。 とてもピュアで美しいものしかそこにはなくて、人間の本来の、根っこの生きるうえでのきらきらした部分を掬い上げている本。 と思っていたら、一番最後のページで思わず息を呑んでしまう結末。 今わたしたちが生きてるこっち側の世界と、物語で読んだあっち側の世界、当たり前のことだけど、始まりと終わりがあって、何かの終わりに今があるのだと、背筋が思わず凍ってしまった。 ないものねだりだが、あっち側のほうが、幸せだったのではないか、少しそう思わずにはいられなかった。それくらい、美しかった。 ”名前がほんとうに身についたとき、人は名前通りの人になる。”
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自然の中でのびのびと暮らす家族の優しい交流が描かれた最後、コロンブスを登場させて彼らの生活を破壊する予兆で終わっているのはなんとも苦々しい結末。 素朴な幸せを壊す文明ってなんなのだろう。キリスト教には身勝手さと傲慢さを感じずにはいられない。
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