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雍正帝 中国の独裁君主 中公文庫
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雍正帝 中国の独裁君主 中公文庫

宮崎市定(著者)

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雍正帝 中国の独裁君主 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論社/
発売年月日 1996/05/18
JAN 9784122026025

雍正帝

¥770

商品レビュー

4.1

19件のお客様レビュー

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2010/05/28

支配とは支配される側…

支配とは支配される側にこそ決定的な決定権があるという。権力を集めれば集めるほど権力は空洞化する側面がある。自らを強く律し、臣下の尻を叩き、あるべき政治を目指した雍正帝が、結局傍から見れば独り芝居のような空回りに終わってしまったのはそれを強く印象付けるものである。しかし、著者の言う...

支配とは支配される側にこそ決定的な決定権があるという。権力を集めれば集めるほど権力は空洞化する側面がある。自らを強く律し、臣下の尻を叩き、あるべき政治を目指した雍正帝が、結局傍から見れば独り芝居のような空回りに終わってしまったのはそれを強く印象付けるものである。しかし、著者の言うようにそれは無駄ではなかった。まず、誰よりも権力を行使する者がどのような姿勢であるべきかをこの本は雄弁に語っている。

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2026/03/25

この著者の作品は初。期待以上の面白い。著者の筆と主人公の魅力か。 清王朝と満州民族を双肩にになった雍正帝の人物とその政治手法(奏摺政治:地方官から私的上奏を受けて私的に返信する)は大変興味深い。 特に第4章天命の自覚。著者は書く「微塵も誤魔化しをせず、一事もなげやりにせず・・・。...

この著者の作品は初。期待以上の面白い。著者の筆と主人公の魅力か。 清王朝と満州民族を双肩にになった雍正帝の人物とその政治手法(奏摺政治:地方官から私的上奏を受けて私的に返信する)は大変興味深い。 特に第4章天命の自覚。著者は書く「微塵も誤魔化しをせず、一事もなげやりにせず・・・。おそらくこれほど良心的な帝王は、中国の歴史においてはもちろん、他国の歴史にもその比を見ないことであろう。」 併載「雍正硃批諭旨解題」は、本編「雍正帝」より学術的書きぶり。本編を補強し内容も深い。

Posted by ブクログ

2026/01/14

清王朝の皇帝としてまず名が挙がる、康煕帝と乾隆帝の間に即位した第五代皇帝雍正帝の評伝。ガチガチな学術書のような体裁だが、小説のような軽いタッチの文章で読みやすい。 組織の末端まで把握して独裁政治を機能させるため、官吏から私的に上奏させ、それに対する意見や指摘、添削を朱書きで返送す...

清王朝の皇帝としてまず名が挙がる、康煕帝と乾隆帝の間に即位した第五代皇帝雍正帝の評伝。ガチガチな学術書のような体裁だが、小説のような軽いタッチの文章で読みやすい。 組織の末端まで把握して独裁政治を機能させるため、官吏から私的に上奏させ、それに対する意見や指摘、添削を朱書きで返送する制度には驚かされる。それをまとめた雍正硃批諭旨には率直な言葉で褒めたり批判したり罵倒する雍正帝の意見が残されており面白い。真面目な独裁皇帝という極めて属人的な政治手法だが、雍正帝の治世が13年で終わらずに続いていたら、唐王朝の玄宗などのように治世前半の英明さと相反して後年には政治に膿む、又は後漢の光武帝のように最後まで完璧皇帝であったのか、興味は尽きない。夜遅くまで政務に当たり大量の上奏文に目を通して硃批を書き込む、皇帝以外に特権階級は存在しないという考えから奴隷を解放、太子密建を確立して暗愚な皇帝の排出を防ぐなど、皇帝としては極めて勤勉で優秀だが、こんな人の部下は大変だろう。「雍正帝の政治は正に善意にあふれた悪意の政治」は言い得て妙。古代から独裁政治で統治されていた中国は未だにその影響から逃れられていない。

Posted by ブクログ

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