商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝文社/ |
発売年月日 | 1995/02/01 |
JAN | 9784886951229 |
- 書籍
- 書籍
森有正の日記
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
森有正の日記
¥2,136
在庫なし
商品レビュー
3
1件のお客様レビュー
創元社の編集者として、また中渋谷教会の牧師として、森有正と交流した著者が、『森有正全集』第13・14巻に収録されている日記を読み解いている本です。 著者は、森の思索の流れが語られている『バビロンの流れのほとりにて』『流れのほとりにて』『城門のかたわらにて』の三作品と、のこされた...
創元社の編集者として、また中渋谷教会の牧師として、森有正と交流した著者が、『森有正全集』第13・14巻に収録されている日記を読み解いている本です。 著者は、森の思索の流れが語られている『バビロンの流れのほとりにて』『流れのほとりにて』『城門のかたわらにて』の三作品と、のこされた日記とのあいだに日付の重複がないことから、これらの作品と日記とを連続させて読むことができるとしつつも、ただちに両者を同一の作品とみなすのでもなく、「両者を一応きりはなして省察したい」と語っています。ここには、日記の叙述を通して、森の「経験」の地下水脈をたどろうとする著者の意図が示されているように思います。 デカルトやパスカル、ドストエフスキーといった、森の思索をみちびいた思想家たちとの対話だけでなく、道元やユングなど、森が関心を寄せた意外な思想家についても触れられており、興味深く読みました。また、森の思想における「経験」と「死」の関係など、重要なテーマも掘り起こされています。
Posted by