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科学の時代における理性
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科学の時代における理性
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哲学が、わたしとはなにか、わたしに対するところの他者とはなにか、 世界とはなにか、学とはなにか、 つまり、「自己了解としての理解」を深める学問であるのに対し、 科学は自身がいったい何者であるかは問わない。 科学は自分自身がどのような意味を持つのかという問いを、それが重要な問いであるにも関わらず、 「数学的抽象になじまない問題であるから」「科学の確実を減ずるから」という理由で、 簡単に社会に丸投げしてしまう。 社会はすでに、科学を基礎とした単一の大企業体であり、 したがってそこから根本的な異議申し立ては生まれてこない。 ガダマーの疑念は、そのような学がはたして学問であると言えるのかということで、 原発事故の後だからこそ重く響く。 理系の研究者が読むべき本じゃまいかね、これ。
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