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見えるか 保己一
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2026/03/13 |
| JAN | 9784041160329 |
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見えるか 保己一
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商品レビュー
4.3
9件のお客様レビュー
蝉谷めぐ実「見えるか保己一」角川書店読了。辰之助は七つで目が見えぬようになった。この子の見る世界を、己も見てみたいとそう思った。これは江戸時代の全盲の国学者・塙保己一の物語だ。門弟や妻を含め周りと心がすれ違う。見たいもの、見えてないもの、すべてを見えていたのかもしれない。闇の中で
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力作。 山本周五郎賞、受賞すると思う。 最近感じてることとゴールが一致してた。30歳も違うのに、著者はすごい。 最初の20頁で惹き込まれてしまい、延滞してちゃいけないから、買おうと思ったのに、買いに行く時間も惜しくて読み切った。
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図書館本。 塙保己一。ちょっとは知っていた。江戸時代の全盲の学者。埼玉三偉人の一人。でも詳しくは知らないから知りたいと思っていた所に、今作の存在を知り読んでみた。 時代小説を読むのが久しぶりだったので、読み切れるか不安だったが大丈夫だった。でも慣れるのにちょっと時間がかかった。...
図書館本。 塙保己一。ちょっとは知っていた。江戸時代の全盲の学者。埼玉三偉人の一人。でも詳しくは知らないから知りたいと思っていた所に、今作の存在を知り読んでみた。 時代小説を読むのが久しぶりだったので、読み切れるか不安だったが大丈夫だった。でも慣れるのにちょっと時間がかかった。読み慣れている人は問題ないと思います。 偉人伝的な描かれ方をしているんだろうと思っていたから(正直そういう感じを期待していた)、最初ちょっと戸惑いました。 正直、中盤くらいまでは星3くらいかな〜と思いながら読んでいたが、第四章から一気に面白くなってそこからは一気読みでした。評価が急上昇。その辺りから著者の意図というか読み方が分かってきたような感覚あり。 徹底的に盲と目明きとのすれ違い、分かり合えなさが描かれている。章の途中で保己一視点から別の人の視点に切り替わるから、そのすれ違いっぷりがより鮮明になる。私は特に第四章の保己一の娘のとせ子とその婿の金十郎2人とのすれ違いに胸が苦しくなりました。偉人としてというより、等身大の全盲の人間の本質によりフォーカスして生々しく描かれている。 終わり方もいい。苦しくて切なくなるが最後救われたのなら良かったのか?読後感は不思議といい。 ただ途中からどこまでが史実でどこからが創作なのか気になって仕方なかった。塙保己一についてもっと知りたくなりました。記念館があるみたいなので今度行ってみようかな(埼玉県民なのでちょっと頑張れば行ける距離にある) 以下付箋貼った所(ネタバレ含みます) P45 だが、羽の生えた蚕は天井が見えぬ。だから、天井を越えてしまったことが分からぬ。雲も見えぬ、星も見えぬで飛び続け、そして蚕はいつか己が宇宙にいることを知るのでは。 P55 千弥は人と話をする時、頭の中で福笑いをする。要は、目の前にあるはずのお顔の表情を頭に思い描いてみるのだ。笑みを浮かべているのか、怒っていらっしゃるのかを推量し、次の言葉を拵えるのだが、この頃、福笑いが間に合わぬ。 P148 己は一体何をしている。お丁のことにかまけて学問をおろそかにして、己は学問へ人並み以上に力を注がねばならぬのに。この人並みの人の字の枠内に、盲が入っておらぬことなど己は昔から知っていたのに。 P166 欲しいものを買おうとする私は悪ですか?盲の人のお世話の見返りに、金子を求める私は悪婦なのでしょうか。 P167 己の盲を認めて前を向く保己一を、皆が称賛している。 「あの人の見えぬ目に苦しんでいる人間がいるなんて、考えたこともないんです」 一人、板の隙間に入り込んだ飯粒を掻き出している人間がこの世にいることなど。己の顔に母の顔を重ねられながら、むつみ合っている人間がこの世にいることなど。 P173 あの人ね、ふと目をやると時々お顔を前に向けている時があるの。うすい目蓋が女が果てたみたいに震えて、そのままゆるゆると持ち上がったかと思ったら、目がしっかりと見開かれていて。その時見える世界に、私は入れてもらっていない。あの人は私のことを見ることができるくせして、見ようとしていないのです。 P183 どうして尻であんなにも笑う。糞も痰もあれほど美しい字面をしているのに、どうしてそれに気づいていない?その字たちが刻まれた版木は大切に運ばれ、版木蔵がまた美しく成っていく。そうして、その版木蔵の中でかりりと爪で引っ掻いて、昨日と音が変わった瞬間の喜びをなんと言い表せば良いものか。 P237 あの人にとっての書物は神仏のようなもの。そんな書物と張り合えているだなんて、うれしいことではないですか。 P306 とんでもない翅を隠し持った蚕だとは思っていたが、これほどまでとは思わなんだ。 よくぞここまで羽化された。 P325 盲は相手の出す些細な音や匂いをかき集め、相手の心の内を推量し、相手との対話を試みる。有一が動かない保己一を必死になって探っているように。 今の己は多分、それができていない。しようとしていない。 なぜなら、まわりが動いてくれるから。己がせずとも、まわりが対話を試みようとしてくれるから。 まわりに任せるその傲慢さは己が目明きに近づいたからなのか。傲慢さは目明きの証であるのか。 それなら己は喜ぶべきなのか、それとも悔い改めるべきなのか。 P347 お前のなしたものはこれから先、世に継がれてゆくのだろう。お前の姿も語り継がれてゆくだろう。だけれど、お前はそんな未来を見据えちゃならねえ。人の目なんぞ気にせずでいい。人の目に映る己の姿なんぞ気にせずでいい。 だって、この世にある誰一人、人の正しい姿なんぞ見えちゃいねえんだから。 だって、こんな俺がお前には光って見えたらしいんだから。
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