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新しい花が咲く―ぼんぼん彩句― 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2025/11/28 |
| JAN | 9784101372815 |

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商品レビュー
4
33件のお客様レビュー
感じたテーマ:人の想いと物語 短編集のため、ひとつひとつの物語があっという間に終わってしまうけれども、登場人物の想いや感情の動きをどの作品も感じられたように思う。SFのような作品から、センチメンタルな作品まで幅広いジャンルが収録されており、どの作品もワクワクしながら読み続けた。 ...
感じたテーマ:人の想いと物語 短編集のため、ひとつひとつの物語があっという間に終わってしまうけれども、登場人物の想いや感情の動きをどの作品も感じられたように思う。SFのような作品から、センチメンタルな作品まで幅広いジャンルが収録されており、どの作品もワクワクしながら読み続けた。 印象に残った部分:死人に口なしと言った事を感じる作品が多かったように思う。残された人達が想像することでしか、故人の想いを見つけられないものだと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
宮部みゆきさんがどんなにすごい作家さんかもちろん存じ上げていますが、苦手なタイプの作品が多いので、三島屋変調百物語を数冊読んだ記憶があるくらいで、ほとんど読んだことがありません。 なので、職場のパートさんが貸してくれた時も「怖くない?」なんて、小学生みたいなことを聞いてしまいました。 俳句から着想を得て生まれた物語、との説明を読んで、興味を持って読み始めたら、もう止まらない!「これが宮部みゆきか~!!」と今更ながらその才能に驚愕しました。12つの物語、どれもこれも、俳句からここまでの物語を思いつくなんて、すごいの一言ですが、どのお話も読者の心をぐっと掴んで離さない吸引力があります。 かなりしっかりとした現実的な話から、ちょっとSFチックなお話まで、色々詰まっていました。 「プレゼントコートマフラームートンブーツ」は、とってもあたたかいお話で、これを読みながら、「いや、このままのはずがない。絶対何か怖いことか嫌なことがある。だってこれ、宮部みゆきだよ。」と思っていましたが、予想に反してとにかくほんわかあったかな良いお話でした。 多かったのは、もう、ホント、どうしようもない、というか、救いようがない、というか、芯まで腐ってるんじゃないかと思うような、時には悪魔のような人間が出てくるお話で、そのどうしようもない人間の描き方が素晴らしい。読んでいるこちらもフツフツと怒りと、「こいつ、なんて人間なんだ」という諦めのような思いが煮えたぎるんですけど、その思いが救われる温かいエンディングが多かった気がします。 印象に残ったお話は、私にとっては次の3つです。 「山降りる旅駅ごとに花ひらき」 家族・親戚一同に蔑まれて生きてきた春恵。「春江」と間違った漢字で書かれた母親からの手紙を受け取るところから物語が始まります。一瞬、「母親は認知症か何か・・・」と思いつつ読み進めると、母親を中心として春恵をいじめてきたことがわかり、もう驚きを通り越してポカンとしてしまいました。妹も母親と同じいじめっこ、父親やその他親戚も母親に便乗するか、無視。唯一の見方は姉だけれど、あまり力にならず・・・。ポカンとしてしまいましたが、あまりにも的確に、誰かをいじめの標的にしていないと気が済まないという人間的な本能と、強いものには従うという人間的な守りが描かれていて、これは決してフィクションではなく、あり得る話なんだと思いました。たとえいじめっ子気質であっても、理性とか共感力とかを身に着けて大人になっていくもんじゃなかろうか。母親と妹の人間性が醜すぎて、そんな家族の中で、早くに悟り、自らを律し、まっとうに育った春恵が輝いて見えます。祖父が遺したものはもとより、春恵が姉以外と縁を切ることができたことが何より嬉しい読後でした。 「薔薇落つる丑三つの刻誰ぞいぬ」 これもまた、人間のクズと呼んでもよい輩が出てきます。前にニュースで聞いた事件にもこんな奴らが関わったいたんじゃないかと勝手にその事件を思い出し、むかっ腹が立ってしょうがなかったです。クズどもに拉致され、廃病院の心霊スポットに連れてこられた主人公を救ったのは、その廃墟にいた「人ではない者」。残留思念で形づくられているその「人ではない者」がいなかったら主人公はどうなっていたんだろうと思うとぞっとします。自分の話になりますが、私は成長するにつれ、世の中のあれこれを知り、(何かがあったわけでもなく、幽霊が見えるわけでもないのですが)、「幽霊なんかよりよっぽど生身の人間の方が怖い」という思いを抱くようになりました。まさしくその思いを表してくれている作品だったので、すごく印象に残りました。これは忘れられないお話になりそうです。クズどもがちゃんと捕まってよかった。 「冬晴れの遠出の先の野辺送り」 野辺送りという昔ながらの習慣と、兄を亡くした主人公と少女の偶然の出会いと、そして兄の死の原因と・・・なんとも複雑な思いのまま読み進め、終わってしまった作品でした。「よいご両親にきちんと育てられ」、世間一般にはきちんと働き、ちゃんとした人だった兄がどうして、何がいけなかったのか、答えのない思いに引きずられる作品でした。誰かに執着しすぎる恐ろしさ、気持ち悪さは、「鋏利し庭の鶏頭刎ね尽くす」や「月隠るついさっきまで人だった」でも充分に味わったのに、まだここでもそれが出てくるかという思いがあったから印象に残ったのかもしれません。 いや~、また自分では絶対に選ぶことのない本に出合えて大満足です。短編とは思えないほど、どれも読みごたえがある作品ばかりでした。第二弾、第三弾があるかも、という嬉しい筆者あとがきもありました。おススメです!
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色んなジャンルの話が入っていて読んでいて飽きなかった。結末も後味の悪いのから切なくなるものや気持ちのいいものとそれぞれあって、その時の自分の気分で選んで読める短編集だ。ただ自分が俳句に慣れ親しんでいないため、最後の俳句はどんな意味なんだろうというモヤモヤが残った。学が欲しい。
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