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新しい花が咲く―ぼんぼん彩句― 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2025/11/28 |
| JAN | 9784101372815 |

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商品レビュー
3.9
22件のお客様レビュー
宮部みゆきさんが参加している俳句の会の参加者の俳句を元に、書かれた短編集。 心暖まるものから、背筋が凍りそうになるものまで よくもこんな話を思いつくものだなと…。 最初に俳句を見て、短編を読んで最後に俳句を見る。 全く、印象が変わってしまって 何て私は影響されやすいのかと(...
宮部みゆきさんが参加している俳句の会の参加者の俳句を元に、書かれた短編集。 心暖まるものから、背筋が凍りそうになるものまで よくもこんな話を思いつくものだなと…。 最初に俳句を見て、短編を読んで最後に俳句を見る。 全く、印象が変わってしまって 何て私は影響されやすいのかと(笑)。 このシリーズはこれからも続けていかれるそなので 次は怖いもの見たさで買うことにする。
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晴と雪怒って塞いで選挙の日 宮部嬢参加の俳句サークル発句の作品を題名に、30枚から40枚の長さ、宮部にしては超がつく短編集。俳句は短歌のように多くは語らない。先ずは景色。そして感情を現す。私はそれを手掛かりに、読み始めに「これは暗い話か、明るい話か」を予想して、できることならば...
晴と雪怒って塞いで選挙の日 宮部嬢参加の俳句サークル発句の作品を題名に、30枚から40枚の長さ、宮部にしては超がつく短編集。俳句は短歌のように多くは語らない。先ずは景色。そして感情を現す。私はそれを手掛かりに、読み始めに「これは暗い話か、明るい話か」を予想して、できることならばストーリーも予想してみた。ストーリーは無理だったが、「感情の色」は8割かた当たったと思う。褒められた率ではない。宮部嬢なので、たとえ明るくても背景にサイコパスのような底の見えない悪意があるのが多いし、心理劇あれば、SF、ファンタジー、久しぶりの少年視点、或いは10年に渡る会話劇さえある。ひとつひとつは純文学で扱ってもいいようなテーマだけど、宮部嬢はそうはしない。エンタメとして成り立たせ、しかも12の物語の主人公は女性と子供に限定し、殺人という最も劇的効果を狙える設定を封印していた。こんな多彩な宮部作品読んだことない。 大寒の倉庫に眠る花の種 宮部みゆきは、今は時代小説の連載しか持ってはいない。短編で現代ものも書くことが出来ることが、これで証明された。その意味でも貴重な作品。短編ならばOK、長編は10年近く封印している。彼女はカメラアイを持っていて、現代小説だと過去のことでも総てが見えすぎる、その総てを文章化できるから、彼女自身が悪意に影響されて病んで仕舞う。現在、実際には見ること叶わない時代「三島屋変調百物語」「きたきた捕物帳」の2つしか連載を持っていなのはおそらくそういうわけだ。人生は短く、書ける作品にも限界はあるのである。 私は杉村三郎シリーズの続編を心待ちににしているが、半分諦めている。2026年、娘の桃子さんは現在は少なく見積もっても27歳頃だ。充分杉村2世になってもおかしくはない(←マイ妄想。勘違いしない様に)。会長令嬢かつ探偵。そんな物語を読みたいけど、諦めている。 昔日の日記眠るや寒倉庫 「これは俳句とは言えないね」 その人はそう言って、天気代わりに俳句を載せた私のミニ日記の綴りを返してしてきた。「季語がない場合が多く、説明語句が多い」と言った。 あれは家でワープロ機での印刷が可能になった頃だから34年くらい前か。私はワープロ練習も兼ねて毎日日記をつけていた。ついでに、日付の後に天気代わりに無理やり俳句を捻って付け足した。ホント記録のような俳句だった。その頃、藤沢周平「一茶」、尾崎放哉を描いた吉村昭「海も暮れきる」などを読んでいた影響もあったかもしれない。だから自由律らしき俳句もつくった。恐ろしいほど継続できて、なんか自分で自分を褒めたい気分になった。 私の参加していた「某会」の会長は、お医者さんでかつ俳句サークルを主催していた。もしかしたら、有名俳人だったかもしれない。「こんなのを書いているんですけど。俳句だけ見てください」と言って、印刷して綴じた半年分の俳句日記を差し出した。 会長は、持ち帰るかと思いきや、その場でざっと見ていき、「俳句ではない」と言ったのである。次いで季語の大切さを滔々と語り出した。自由律らしきものも、自由律ではない、と言った。そんな理屈は重々わかってる。私は神妙に聴き、大きく幻滅した。結局それ以降、日記もやめた。私は会長(今は故人)のことは心底尊敬しているが、あの時の冷たい言葉は生涯忘れない。 私は一つでも二つでもいいから、いい俳句を選んでほしかったのだ。全否定された気がした。勿論会長は最後に、「こんなふうに続けることは大切だよ」とは言ったが。 あの時もし、200句近くあった俳句のうち1つでも2つでも褒めてくれていたならば、私はずっと俳句を続けていたかもしれない。そしたら、藤沢周平みたいな俳句を作れる日が来たのだろうか。 それから10数年して(遅い!)、やっと私は自分は「褒められて伸びるタイプ」だと気がつくのである。私が、人生でずっと続けて来れていることは、3つか4つあるけれども、考えてみればいずれもその初期で、「凄いな」と褒められたことがキッカケだった。⸺と書いて、このブクログ並びにSNSもそうだとやっと気がついた。やはり「コメント」や「いいね」が、どれほど私を「前」に進めているか、つくづくわかる。 ‥‥長いこと書いてきたが、だからこのレビューの段落の最初に置いている俳句について言い訳させてください。これは、無理やり捻り出した昔から全然進歩していない「天気代わりの日記俳句」なのである。 2026年2月8日読了
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
俳句に着想を得た短編12本。いやー、さすが、と、私などがいう相手でもないのは百も承知ですが、さすがです。どの話も、すっと入っていけて、読後に余韻を残す。この短さで、驚きもある。二話目がすごかった。夫の家族に違和感を抱いている妻→夫の妹→夫の部下→夫の母、と、視点が移り替わり、最後、妻の抱いていた違和感の、大きなひっくり返しがある。以下、簡潔にまとめる。 ①結婚式間際で、婚約破棄された女がバスに揺られ、植物園に行く。 ②事故で亡くなった中学時代の同級生を思い続けている夫とその家族。 ③ぬいぐるみ製作にいそしむ少年と、マンションのロビーで、とつぜん行われたチャリティバザー。 ④娘が夫に裏切られていることを、偶然知ってしまう母。 ⑤永遠の命を手に入れられる世界で、治療よりも、娘の幸せを優先した夫婦。 ⑥姉にできた初めての彼氏は、人間の皮を被った化け物だった。 ⑦冬になっても枯れないゴーヤの裏に隠してあった、妻の本音。 ⑧一族の中で嫌われていた次女に訪れたサプライズ。 ⑨引っ越した家から見える丘で、小学生の少年が、行方不明の子供の持ち物を見つける。 ⑩彼氏の仲間に拉致され、連れてこられた廃病院で、幽霊と出会う。 ⑪野辺送り中に会った少女と、兄の死の真相。 ⑫とある家族の、定点観測(会話のみ) ②と⑪が、男の歪んだ恋愛感情を描いたもの。①③④は男の裏切り。⑥⑩は、ヤバい彼氏。⑪の、妹が電話をしようとしていた理由の種明かしが、想像がつかず、よかった。
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