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分断八〇年 韓国民主主義と南北統一の限界
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分断八〇年 韓国民主主義と南北統一の限界

徐台教(著者)

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分断八〇年 韓国民主主義と南北統一の限界

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社クリエイティブ/集英社
発売年月日 2025/09/26
JAN 9784420310826

分断八〇年 韓国民主主義と南北統一の限界

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2025/10/29

朝鮮半島の解放と分断の80年を解説し、行き詰まった韓国の対北朝鮮政策の再考を模索する本書。 著者はソウル近郊在住のジャーナリストで尹錫悦による戒厳令とその余波を直接取材し、生々しく本書でも伝えた。 わずか40年前には軍政が敷かれ市民が弾圧された記憶を持つ韓国市民と政治家の戒厳令...

朝鮮半島の解放と分断の80年を解説し、行き詰まった韓国の対北朝鮮政策の再考を模索する本書。 著者はソウル近郊在住のジャーナリストで尹錫悦による戒厳令とその余波を直接取材し、生々しく本書でも伝えた。 わずか40年前には軍政が敷かれ市民が弾圧された記憶を持つ韓国市民と政治家の戒厳令への深刻な受け止めと的確かつ情熱的な抵抗運動が伝わってくる。 また本書は朝鮮半島分断の歴史を解説し、分断が長期化することによって分断体制の維持に利益を見出す韓国エリート層や日米を含む近隣国の思惑が分断打破の難しくすることが示された。 核武装を果たした金正恩による衝撃的な統一放棄論に至り、韓国による北朝鮮の吸収統一路線は破綻した。 このままでは分断の固定化と朝鮮半島の緊張が高まるばかりであり、吸収統一路線を破棄して南北がお互いを別の国家として尊重して交流を図るべきとの意見が朝鮮半島統一に尽力してきた進歩派から出てきているという。 だからといって朝鮮半島統一を放棄しているわけではない。 北朝鮮が敵国としてではあるが韓国を独立国として認めているのに、韓国が北朝鮮の国家承認を回避しては交流もままならない。 国家間や民間における南北の交流が膠着した南北対立を和らげ、将来的な朝鮮半島統一に希望を宿す。 日本のメディアでは伝えられない視点だ。 朝鮮半島統一の必要性を信念としてきた著者も有力視するに至った急がば廻れ的な二国家論だ。 最近の情勢も踏まえて朝鮮半島の統一問題についての理解を深めるには本書は適切。 朝鮮戦争の悲惨さを伝えるには南北の進軍具合が二転三転したことを地図の色分けで示したほうがわかりやすい。 民間人死傷者が大量に生じたことが視覚的にわかる。 また、本書で紹介する人物の写真も掲載したほうが良いと思う。

Posted by ブクログ

2025/10/18

著者の徐台教さんは、在日朝鮮人で韓国に「帰国」したフリーのジャーナリスト。 かねてよりYouTube「デモクラシータイムズ」などで活動をされている。 日本の朝鮮半島に関するニュースは、非常に適当なものが多く、いわゆるリベラル紙とされている朝日新聞・東京新聞すらデタラメを書く。日...

著者の徐台教さんは、在日朝鮮人で韓国に「帰国」したフリーのジャーナリスト。 かねてよりYouTube「デモクラシータイムズ」などで活動をされている。 日本の朝鮮半島に関するニュースは、非常に適当なものが多く、いわゆるリベラル紙とされている朝日新聞・東京新聞すらデタラメを書く。日経新聞の鈴置高史や、時事通信の室谷克実など、主要メディアにも嫌韓オジサンが「朝鮮半島のエキスパート(??)」として記事を書いている。テレビにおいても同じだ。昨年末の尹錫悦による戒厳令(内乱行為)の際に振り撒かれた、「野党が北朝鮮とつながっている」という流言蜚語をあたかも事実かのように放送する局ばかりだった。 本書にはそのような朝鮮•韓国のいんちき解釈に騙されないため、私たちが取るべき向き合い方のエッセンスがつまっている。 また分断問題に関しても、形ばかりの「統一論」に一石を投じ、理念と現実のバランスが取れた我々が向かうべき先を示しているといえよう。 これを読んだら、予備知識は十分だ。 軍事独裁政権下で排除された記者たちが立ち上げた新聞社「ハンギョレ」は日本語版の記事をウェブサイトで公開している。 これから韓国のニュースは韓国のものを見よう。

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