90歳、男のひとり暮らし 新潮選書

阿刀田高(著者)

• 販売会社／発売会社: 新潮社
• 発売年月日: 2025/09/25
• JAN: 9784106039355

商品レビュー

2025/11/26

育ちが良く、頭が良くて経済的に余裕あるのある老人はこういう余生を送るのかなと感じた。
もう少し高齢でも現役でいられる秘訣みたいのを織り込んで欲しかった。

2025/11/24

何事も「まあまあ」ならそれでいい 老いてこそユーモア 朝5時から6時に起床 バランスの取れた朝食 「まごにわやさしく」の栄養 手を抜くのではなく実用的 下手を承知で頑張る 充足感を大切にする 鏡をしっかり見る習慣 汚い爺さんになりたくない 身だしなみへの配慮 気持ちを引き締める工夫 駄目駄目ショッピング 人が少ない午前中に買い物 柔軟に対応していく姿勢 野球中継とドラマ鑑賞 犯人を推理しながら見る 落語を文字で読む 文化への深い造詣 眠れない夜の工夫 百人一首を思い出す 心を落ち着かせる習慣 海馬という司令塔 記憶の処分と刷新 言葉遊びのセンス 五官の成績簿を考える 痛みを感じることへの感謝 漢字という文字の面白さ 生涯読書の充実 古典をダイジェストする 日常の小さな喜び 些細なれども日常の＋と－ 妻を見送った経験 亡くなった友人を想うこと 人間関係と別れのテーマ 「あとは無となれ墓はなし」 家族と一緒にいたい想い 最期の「ありがとう」 七十代は老年期の青春だった 新しい自分を発見する新鮮さ

2025/11/16

人生の先輩の生きる知恵を期待して読んだが、阿刀田高氏をあまり知らないからか、共感することは少なく、少し物足りない。
知らないおじいちゃんの独り言を聞かされている感じ。

阿刀田氏のファンや価値観が近い人なら、面白く読めて参考になることもあるかも。
ただ、もう少し彼の年齢が近づいたらもう一度読み返したくなるかもしれないとは思う。

老いを受け入れ、不自由なことがあってもアディショナルタイムを明るく懸命に楽しもうとしている姿勢はいい。身体が動きにくくなって行動範囲は狭くなっても、頭脳で繰り広げる世界は意識すれば何歳でもむしろ広がるのだなと。自分が悩んでいることは、90歳になったらどう感じるのだろうか、という視点をもらえたのはよかった。