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小説の小説 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2025/09/22 |
| JAN | 9784041161982 |

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商品レビュー
3.2
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
異世界転生し、チート能力で無双。夢のシチュエーションに恵まれた「俺」の最大の敵は、単語の”イメージ”だった(「文化が違う」)。 検閲が合法化された曰本。表現の自由が脅かされる中、小説家の渦良はあらゆる手を尽くし作品を書き続けるが……(「曰本最後の小説」)。 小説の概念を覆す、驚きの短編集。 「メタ・フィクション」を多用した、一風変わった読書体験を楽しめる短編集です。 「著者が一文字も書いていない」小説、「注釈が語りかけてくる」小説、「厳しい検閲をすり抜けるためあの手この手の対策をとった」小説……。 癖が強いけど、小説を読みなれていて、「お約束」をしっているほど面白い。 以下、個々の作品について。 『立体的な藪』 これぞ注釈芸の極みという感じ。入れ子構造でどんどん深みに迷い込むような雰囲気が、読んでいると何だか不安になってきます。 注釈芸の限界にも挑戦していますが、同時に眼精疲労の限界にも挑戦させられる一作。いや、字がちっっっさい! 『文化が違う』 ラノベ的異世界転移ファンタジー小説。ちょっとストーリーを紹介すると、主人公が異世界でゴリラと一緒にインチキでシンソツクンと戦う話。 何故か分からないけど、ちょっとゲームの『ネタバレが激しすぎるRPG―最後の敵の正体は勇者の父―』を思い出しました。多分仲間の名前のせい。イメージの力って凄い。 『無小説』 青空文庫のパブリックドメイン作品をつぎはぎして作成された小説。 いや凄い。ここまでできるもんかぁと感心しました。技術は凄いのですが、もはやこれはシュールギャグ。 『曰本最後の小説』 検閲が合法化された「曰本」の話。言論統制が激しい国でのある作家を書いた一種のディストピア小説で、本を愛するものとしては恐ろしい話です。 でも物語は心の内から生み出されるものだから、どんな状況でも人間が存在する限り消えてしまう事はないと思う。きっと。 『泣かなくてもだいじょうぶ』 作中で一番優しい話。分岐するどちらのお話も好きです。
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2025年11月読了。 この小説を読む時は常識を捨てなければならない。(※)がしゃべる、註釈がしゃべる、ルビがしゃべる…小説の体裁でやりたい放題にやる、そんな作者のおふざけが爆発した怪作がここに誕生した。 似鳥鶏作品は以前『推理大戦』読んで以来だ。その作品でも実験的な手法で...
2025年11月読了。 この小説を読む時は常識を捨てなければならない。(※)がしゃべる、註釈がしゃべる、ルビがしゃべる…小説の体裁でやりたい放題にやる、そんな作者のおふざけが爆発した怪作がここに誕生した。 似鳥鶏作品は以前『推理大戦』読んで以来だ。その作品でも実験的な手法で特殊能力を表現していたが、今作はそれとは度合いが違う。実験的すぎる!一作目の「立体的な藪」からもう飛ばしまくりだ。犯人当てミステリーにおいて、どこに表記された文章が最も特権的地位にあるか、それを(※)が、註釈が、ルビが奪い合うというアクロバティックさが愉快だった。三作目の「無小説」などは実験を越えてマッドサイエンスの範疇だ。作者が一行も書かない小説など見たことも聞いたこともない。 全五作からなる本編は、この調子でどの短編にも作者のおふざけがあふれている。小説の見方が、読むと言う意味が、アクロバティックに転換するような奇妙な読書体験だった。メタミステリーの新たな傑作だ。
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今から読書を始めてみようかしらというビギナーには絶対におすすめしない。これはマジでこの世の本を読み尽くして尚、活字に飢えて彷徨う亡者に与える本
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