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小説の小説 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2025/09/22 |
| JAN | 9784041161982 |
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小説の小説
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小説の小説
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商品レビュー
3.4
10件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
読み始めるまではだいぶ懐疑的だったんですよ。まえがきでも結構めんどくさそうな雰囲気出してるし。確かに最後読んだ今となってはかなり人を選ぶ作品だとは感じてるけど。かく言う私はどうなのか。おもしろかったです! 作品ごとに手を変え品を変え、小説における暗黙の了解やタブーを逆手に取りまくった異色の短編集。 この中で私は特に『文化が違う』と『日本最後の小説』が好み。『無小説』なんかは間違いなくまっとうに小説を書くよりもめんどくさいことをしてるのがわかる。自分で書いた言葉はひとつもないけど、他から持ってきた言葉をつなぎ合わせてストーリーを組み立てる方が難しいに決まってるだろwパズルじゃないんだから。 でもその試みはおもしろい。だけど作家さんが小説を書く行為ってある意味そういうことなのかなとも思ったり。こんなこと言っちゃったらすごく失礼なんだけど、作家さんのそれまでの人生経験や触れてきた文学の影響を多分に受けて作り上げられるものだから、完全に自分だけの言葉で綴られた物語って実はそんなにないのかも。だからこそ、自分の色を出した小説を書き上げるのはすごく難しいことなんだと「言葉」ではなく「心」で理解できた! 『文化が違う』は、ありがちな異世界転生モノなんだけど、現実世界と異世界との違い、特に言語の体系に注目して作られた作品。我々は不思議と異世界の言語と自分たちの世界の言語が同じような成り立ちになっていると暗黙的に理解しているけど、実際はそんなことはないんだよ。私たちにとってネガティブで変態的な言葉が日常的に使われる言葉の意味として使われていることもあるんだよ。という可能性を示してくれた非常に貴重な物語のひとつだ。すごく笑わせてもらったので、この設定でぜひ長編を1本作ってほしい。 『日本最後の小説』では、政治がどんどん独裁的になっていき、表現規制が増えて文学がどんどん排斥されていく中で、それに抵抗してあらゆる手段を用いて規制から逃れて小説を書き上げていくというお話なんだけど、現状の日本を鑑みると、もしかしたら近い将来同じようなことが起きないとも言い切れないような気がしてならない。 私はあまり表立って政治的な主張はしない主義なんだけど、誰も何も今の日本の政治に疑問も持たず、声も上げないことによる功罪みたいなものが可視化されたようで、このままじゃいけないのかもしれないなと大きな危機感を抱いた。 この作品のような未来にしないためにも、立てよ国民!本読みは諸君等の力を欲しているのだ。ジーク・読書!!
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まえがきで断られている通り、この作品はいわゆる一般的な物語ではなく、多分にメタな作品である。 読者に普通とは何か、読書とは何かを投げかけてくる。もはや一方的に投げつけてくる。 注釈やら括弧書きが語りかけてくる。 小説家が自分の言葉で小説を書かない。 現代日本を強烈に皮肉っている、言論統制が推し進められた曰本。こんなこと起こったら嫌だなという気持ちと、本当に起こりうるかもしれないということを考えずにはいられない。 最後の話はあとがきで秘密が明かされるが、なるほど、こちらも素敵な結末である。物語の完結を読者が決めることができるという点において、非常にメタである。 作者が小説や読書というものに対していろいろな試みをする。それによって、読者も能動的に小説に関わるのである。
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はじめてメタフィクションというジャンルの本を読んだのだが、それなりに楽しめた。 初めの「立体的な藪」で地の文が真相を→(※)が真相を→ルビが真相を……となって言った時はさすがに「やかましいわ」と思ってしまったが、そのやかましさこそがこのジャンルのおもしろさなのかなと思った。 「無小説」で最後の怒涛の引用の引用元が「余はベンメイす」「茶番に寄せて」「作家としての問題」などの自虐とも取れるタイトルからされていて、最終「グッド・バイ」で締められるのがとてもおもしろかった。
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