商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2025/09/22 |
| JAN | 9784041161982 |
- 書籍
- 文庫
小説の小説
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小説の小説
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商品レビュー
3.2
5件のお客様レビュー
2025年11月読了。 この小説を読む時は常識を捨てなければならない。(※)がしゃべる、註釈がしゃべる、ルビがしゃべる…小説の体裁でやりたい放題にやる、そんな作者のおふざけが爆発した怪作がここに誕生した。 似鳥鶏作品は以前『推理大戦』読んで以来だ。その作品でも実験的な手法で...
2025年11月読了。 この小説を読む時は常識を捨てなければならない。(※)がしゃべる、註釈がしゃべる、ルビがしゃべる…小説の体裁でやりたい放題にやる、そんな作者のおふざけが爆発した怪作がここに誕生した。 似鳥鶏作品は以前『推理大戦』読んで以来だ。その作品でも実験的な手法で特殊能力を表現していたが、今作はそれとは度合いが違う。実験的すぎる!一作目の「立体的な藪」からもう飛ばしまくりだ。犯人当てミステリーにおいて、どこに表記された文章が最も特権的地位にあるか、それを(※)が、註釈が、ルビが奪い合うというアクロバティックさが愉快だった。三作目の「無小説」などは実験を越えてマッドサイエンスの範疇だ。作者が一行も書かない小説など見たことも聞いたこともない。 全五作からなる本編は、この調子でどの短編にも作者のおふざけがあふれている。小説の見方が、読むと言う意味が、アクロバティックに転換するような奇妙な読書体験だった。メタミステリーの新たな傑作だ。
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今から読書を始めてみようかしらというビギナーには絶対におすすめしない。これはマジでこの世の本を読み尽くして尚、活字に飢えて彷徨う亡者に与える本
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叙述トリックの技法を少し拗らせちゃったかなとすら思わせるような、多分に実験的な短編集。著者の小説初見の方や、叙述や特殊設定ミステリーになじみのない方には、なんじゃこれ?となってしまうかと思います。 「文化が違う」はイージーな異世界ファンタジーに対する作者なりの皮肉を込めた作品かと...
叙述トリックの技法を少し拗らせちゃったかなとすら思わせるような、多分に実験的な短編集。著者の小説初見の方や、叙述や特殊設定ミステリーになじみのない方には、なんじゃこれ?となってしまうかと思います。 「文化が違う」はイージーな異世界ファンタジーに対する作者なりの皮肉を込めた作品かと思いました。でもこれが意外と面白い。 「日本最後の小説」はちょっとゾッとしながら読みました。憲法第21条を手放してしまうことで民主主義が壊れていく。こんなことは起こらないと思いたいですが、この国では起こりかねない感じもするので、やはり怖いお話です。
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