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チンギス紀(十一) 黙示 集英社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2025/08/21 |
| JAN | 9784087448009 |

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チンギス紀(十一)
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商品レビュー
4.4
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2026/3/22 チンギス紀11 黙示 を読んだ。 ついにチンギス率いるモンゴル国が金国との本格的な戦に突入し、登場人物含め物語が明確に新たな章に至ったことを感じさせる1巻だった。 以前、チンギスがテムジンとしてキャト氏統一・モンゴル統一を目指していた頃のような内部の人間関係の入り組み、交錯による謎解き的考察要素はないが、ダイナミックかつ繊細に描かれる登場人物達の成長ぶりを楽しめた。 ・長男のジョチの成長が著しい。冒頭、初めてジョチという男の苦労がジョチ視点で描かれた。後半に至るにつれ、四男トルイと共に大きく将軍として成長した姿を見せ始め、今後モンゴル軍の大きな部分を担うのだろう。 ・チンカイの築城がかなりつぶさに描かれていた。史実を詳しく知らないのであまり楽しめなかったが、どうやらチンカイはモンゴルが西へ至るために非常に重要な役割を担っていたらしい。ホルムズシャー国との争い・連携に役立ってくるのだろうか。 ・ホルムズシャー国では、皇太子のジャラールッディーンが戦人として、ジャムカの息子マルガーシの特訓によって成長している。ジャラールッディーンはいつか必ずモンゴル国の前に立ちはだかると思う。その時チンギスは、かつての盟友でありライバルだったジャムカの影を見るのだろう。この展開は、ジャムカファンの私にとっても大きな期待。 ・チンギスは、ついに山東半島へ到達した。彼の旅路と共に、私たち読者の知る地図も大きく広がっており、共に旅をしている気分になる。また、彼にとって山東半島は自身の血筋と深い繋がりのある地でもあり、何か大きな示唆を受けたような描写もあった。 ・かつて草原の覇を争ったタルグダイ、その養子トーリオが船乗りとしての人生を歩み始めた。そして「誰も見たことの無い遠い海へ漕ぎ出してみたい」と示唆していた。これが、後のモンゴル国による日本攻め(海越え)に繋がると考えるのは先走りすぎか。いずれにしても、かつてのライバルタルグダイの影響を持つ人物が、大陸を超え海を知ることは、今後チンギスが大陸を完全に制覇し海へ漕ぎ出す布石となっていると感じた
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
毎月刊行の文庫の最終巻が近づいたので再開した。ここから一気に読みたい。長期の遠征での金国との戦い(金国弱すぎ)を中心に、ホラズム=シャー国周りの魅力的なエピソードが楽しい。トクトアが登場しない巻だったが、トクトアは解説で密かな人気を集めていると書いてあって嬉しかった。
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「候春殿、沙州楡柳館というところで書を読んでおられたのですよね」 「書というか、あることについて書き記された書類のようなもの、と言った方がいいかもしれません」 「あることとは?」 「梁山泊。そこに集まった男たちのことが、書き記されてあります。ほかに戦いのこと、政事のこと」 「梁山...
「候春殿、沙州楡柳館というところで書を読んでおられたのですよね」 「書というか、あることについて書き記された書類のようなもの、と言った方がいいかもしれません」 「あることとは?」 「梁山泊。そこに集まった男たちのことが、書き記されてあります。ほかに戦いのこと、政事のこと」 「梁山泊とは、場所の名なのですか?」 「場所の名であり、心の名でもある。と俺は思っています。人であろう、男であろう、とした者たちの、その志そのものを指しているとも言えます」 「ひとりやふたりでなく」 「ひとりが、いくつも集まって」 「なにか、夢の話をされているように聞こえます、候春殿」 「しかし、梁山泊は、ほんとうにあったのですよ。俺の曽祖父や祖父は、そこにいて、そこで生きたのです」(253p) チンギスはこの巻も金国を攻め続け、一度金国総帥軍を撃破する。そんな時に出来たポッカリと空いた時間と場所を借りて、チンギスは一度だけ祖父楊令がつくろうとした国を見ようと山東半島西、河水の辺りにある梁山湖を尋ねる。昔日の面影はない遺跡のようなその場所に遂に立つことはしなかった。 「夢だけが、いつも新しい」 それはまるで黙示のような呟きだった。 チンギスの見る夢は、梁山泊・楊令のそれとは違う。しかしいつか似か寄るのかもしれない。 チンカイ 目から鼻に抜ける男 金国絶縁使者に抜擢 九死に一生を得るが 休息不許可使命を帯 カラコルムの更に西 大兵站基地鎮海城を 鎮海自ら山羊の髭で 高級絨毯を作り売り 鉱山を掘り鉄を作り 鎮海城の財政を創る 国造は軍のみに非ず
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