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抹殺ゴスゴッズ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2025/08/19 |
| JAN | 9784152104526 |

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商品レビュー
4
35件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
正直、本当に刺さりませんでした! ただ面白い所はあるにはあったので、首皮1枚のところで一旦星2に。 私には許せないものがある。 眼鏡キャラなのに「本気を出すか」と眼鏡を外すキャラ。もしくは敬語キャラなのに怒った時に口調が荒くなるキャラだ。 つまりキャラ崩壊である。 トリックは面白かったのになぁーー!! あのね、ギャップ萌えが成立するのは、マイナスからプラスになるからなんですよ。ツンデレだったり、ボーイッシュ女子が可愛いもの好きとか。 どこにプラス要素を感じるかは人それぞれなので、人によっては刺さったのかもしれませんが、少なくとも私には純真無垢な幼女が、「ヒャッハー!悪いやつはお仕置だぜ!!」って世紀末のモヒカン男みたいなこと言い出すのはマイナス要素でしかありませんでした! 根っこからの悪を表現したかったのでしょうか? それにしたってないです。あまりにも作者にとって都合が良い犯人に仕立てあげられた感が強い。 せめて『エスター』のような子供大人人間でした!ってすれば、違和感なかったかもしれない……。 この不快感を言語化しようとしたらそれだけで1000文字余裕で超えちゃうので自重しますが! 犯行道具の血を舐めるとか!口調がガラッと変わりまくるとか!チープなホラー要素が無ければ!トリックを含めて楽しめたのになぁ!! 厨二感はこの作品の素晴らしいところですが、それは重く厳かな漆黒とか、神とか何とか人知の及ばぬ領域って感じのであって……!っと残念 また、話は変わりますが。私は性悪説を信じています。 人間の本質は悪で、しかし善を目指すことの出来る生き物だと。 だからこそ、蟲の巣にたどり着いたシーンではとてつもない不快感を覚えました。 ここまで人は醜悪になれるのか。おぞましい。信じたくない。 本を読むのを辞めたいと本当に思いました。 しかし地獄がまやかしであると判明した時、覚えたのは安堵ではなく、あえて言うなら興味のようなものでした。 どれほど悪に憧れようと、そこまで落ち切る事は大半のものには難しい。 吐き気を催す邪悪を思いついておきながら、若人を助けてしまう弱さを持ち合わせる……人間ってやっぱり、悪と善が両立する唯一の生き物だよね。やっぱり面白いなぁって思いました。 また多之助が言った「夢は夢に過ぎなかったが、制作者たるもの、夢うつつと信じつつ、更には他者たる受け手にも己同様に黒い夢を現実と信じさせる、それ以上の何ができようか。それ以上のどんな手柄があろうか」というセリフは、何かを生み出すものにとって皆感じている栄光なのだろうなと思って、印象に残っています。 全編通して、いちばん面白かったのはここ!逆に言ったらここしか気に入ったシーンはありませんでした!! 追記 人の感想を読んでいてみつけました。 「神話世界の大破局」こそ、この作品の面白いところだと。 真犯人判明のチープさも狙ってやった事なら……?それなら構成として秀逸かもしれません。 私はそれでももうちょっと深くあの子について知りたかったけど……!! 神話が終わり、人の世に。憧れの非日常ではなく、身分相応の日常を生きていくというストーリーだと思ってみたら、ぐんと面白くなりました!
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※このレビューにはネタバレを含みます
・令和編を書いたのは誰か? 本作は平成編と令和編の二部構成を取るが、この二つは単なる並行構造ではなく登場人物や様々な要素が鏡写しとして機能している。平成編が正也の手記であることは明示されているが、令和編もまた誰かが書いた手記ではないか。平成編と令和編が鏡写しであるなら、片方が手記ならもう片方もそれに類する何かである対称性が求められる。 その書き手は西郷寺桜である。桜はストーカー的キャラであり、物語中でも主人公の肖像の描き手である。令和編は桜のモノローグで終わっており、素直に読めば語り手は彼女だ。そして宛先は詩郎——つまり令和編は、桜から詩郎へのラブレターである。 ここで『堕天使拷問刑』との対称が完成する。堕天使拷問刑が主人公(男)からヒロイン(女)へのラブレターであるとすれば、令和編はヒロイン(桜)から主人公(詩郎)へのラブレターだ。方向が完全に反転した鏡像であり、抹殺ゴスゴッズ≒堕天使拷問刑というセルフオマージュの構造と見事に符合する。 この仮説はコドクオという超自然的存在の説明にもなる。桜が書いた想像を交えたフィクションだからこそ、怪神の顕現が成立する。超自然描写とは、詩郎が神を愛する少年だと知っている桜が、彼の物語に相応しい神話として創作した誇張を含むと捉えることができる。 ・正也の変貌とバート不在の悲劇 正也の変貌の理由は、作家としての挫折という表層の説明ではおさまらない。詩郎の推測によれば破損の種は高校時代——平成編の事件の頃——にすでに植わっており、その後の歳月をかけて静かに拡大していった。一作目が賞を取りながら二作目が出ず、無気力に沈んでいく正也について妻は「活字の力って怖いもんだよ」と語る。 この言葉の本質は、書くことの危うさにあるか。正也は自らの体験を物語として書いたが、それは誰かに届かなかった。物語を一人で抱えたまま生きることが、彼を蝕んでいったか。 詩郎はその悲劇の核心を、メリーポピンズのバート——道化師であり、人の気の毒さや悲しみを受け取ることのできる存在——になぞらえて語る。正也にはバートがいなかった。自分の物語を本当に受け取ってくれる人間が、ついに現れなかった。 だからこそ詩郎は正也の手記をデータ化し、出版社の賞へと送り出す。それは息子が父の死後のバートになろうとする行為である。桜が詩郎のために令和編を書いたように、詩郎は正也のために手記を世界へ開く。 一人で抱えた活字は人を壊す。しかし誰かへ届いた活字は人を救う。正也をここまで徹底的に壊す必要があったのは、バートなき物語の担い手の悲劇を極限まで示すためだったのではないか。孤独の中で書き続けた父と、愛の中で書かれた娘の手記——その対比がこの小説のもう一つの背骨かもしれない。 そして抹殺の意味も転じる。物語の末尾、詩郎が正也の手記を世に出し、桜が手記を詩郎に届ける。コドクオというフィクションのゴッズは役目を終えて消える。ゴッズを殺すのは暴力ではなく愛である。
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普段読まないテイストの本。ゴシックホラーミステリーといったところか、とにかくおぞましい!読むのが若干苦痛だったけど、何だかいつの間にか妙にクセになっていた。読み終わって寂しいまで感じる。面白かった!顔射が私の中でハイライト。 『堕天使拷問刑』読むぞ!!
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