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人間には12の感覚がある 動物たちに学ぶセンス・オブ・ワンダー
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2025/07/01 |
| JAN | 9784163919980 |
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人間には12の感覚がある
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人間には12の感覚がある
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商品レビュー
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学生の時、人間には5つの感覚(視覚・嗅覚・聴覚・触覚・味覚)があると教わった。 第6感としてテレパシーのような不思議な能力も話題になってきた。 だから、12の感覚って何?というのが最初に抱く興味。 内耳は音を感じる以外に平衡感覚を感じているし、筋肉は自分の身体が何処にあるかを知...
学生の時、人間には5つの感覚(視覚・嗅覚・聴覚・触覚・味覚)があると教わった。 第6感としてテレパシーのような不思議な能力も話題になってきた。 だから、12の感覚って何?というのが最初に抱く興味。 内耳は音を感じる以外に平衡感覚を感じているし、筋肉は自分の身体が何処にあるかを知らせる役割も持っている。 他にも正義感、罪悪感、喪失感など、いろいろな感覚を定義することはできる。 ただ「感覚とは何か」が定義されていないので、感覚の数を数えることに科学的意味はない。 本書の原書のタイトルにも12という数値は入っていない。 時間感覚や方向感覚といったテーマで12章に分けて書かれているので「12の感覚」としただけと推測される。 書かれていることは興味深く、知らなかったことが沢山出てくるので面白い。 だが、文字だけで400ページぎっしり書かれた本なので、じっくり読むにはしんどい。 盲目の生物は沢山いる、嗅覚の乏しい生物も多くいる。 しかし聴覚のない生物は見つからないと聞くと「おー、そうなんだ」と思ってしまう。 まあ、終始こんな感じで読み進めた。 イヌやゾウの嗅覚は凄いと聞くが、人間だって動物の中では割と嗅覚が良い部類らしい。 そして、嗅覚も2つの鼻孔で匂い発生源の立体的な位置を判断している。 目や耳と同じで鼻も2つの情報を比較している。 視覚、聴覚、嗅覚など、それぞれの感覚の受容体の種類と量が必要だが、情報の違いを区別して認識する脳機能も重要だ。 どちらも欠如しているものがあればそれは認識されない。 ウサイン・ボルトは100mを9.58秒で走った。チータは100mを5.95秒で走る。 チータは加速・減速の身体能力が凄いが、その能力は直進時も方向転換時も変わらない。 これは平衡感覚がとても優れており、身体バランスの調整能力が凄いことを示している。 走る時には頭の上下動もなく、そのため獲物を捕らえる視点も動かない。 人は走るのは遅いが二足歩行をするために平衡感覚は優れているそうだ。 方向感覚といえば渡り鳥。 全く特徴のない海の上を進行方向を間違えずに飛び続けられるのはなぜ? 昔、人が海を航海するときは空(星や太陽)を見て進路を決めていた。 渡り鳥もそうだろうという仮説もあったが、調査が進み、雲って空が見えなくても正しい方向に飛び続けることがわかった。 そこで、磁場を感じ取る磁覚を持っているのでは?という説が有力になっている。 磁気感覚は人が持っていないこともあり、感覚器官がまだ特定されていない。 鳥の優れた視力を考慮して、目で磁場を見ている?という仮説も生まれている。 今鳥たちの方向感覚の狂いを観測することが増えてきているそうだ。 原因は人で、人間が人工的に電磁波を創り出して地球規模で利用しているからだ。 最後の12章の「マダコと人間の身体感覚」はとても面白かった。 私は、人間の科学技術はまだまだで、アリと同サイズで同等機能のロボットが作れないじゃないかと良く思う。 これはアリの小さなサイズがロボット化を困難にしている要因だ。 だがサイズ的には大きくても、タコのロボットを作るのはもっと難しそうだ。 タコには骨格がなく、その動きは複雑極まり、自由自在に体型も変えられる。 タコ型ロボットのイメージは、ターミネータに出てくる自由に形を変えられる液体金属ロボット。 今の科学では骨格の無いロボットを作るのは無理っぽい。 タコは人間の3歳児並の知能があると言われ、知能レベルはイヌやネコに近くイルカより賢いとされている。 鏡に映る自分を認識したり、道具を使ったり、ビンの蓋を回して開けて中身を手に入れたりする。 タコとヒトを無理矢理比べようとしているが、タコの持つ能力はまだまだ分からない事が多いんだなと思った。
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人間が周囲の環境や、自身の体の状態を把握するために駆使する様々な「感覚」について、それを12種類に分類し、それぞれの感覚で人間以上のパフォーマンスを持つ動物との比較を通じて、その「感覚」について深堀する1冊。取り挙げる感覚は「視覚(色と明暗)」、「聴覚」、「触覚」、「味覚」、「嗅...
人間が周囲の環境や、自身の体の状態を把握するために駆使する様々な「感覚」について、それを12種類に分類し、それぞれの感覚で人間以上のパフォーマンスを持つ動物との比較を通じて、その「感覚」について深堀する1冊。取り挙げる感覚は「視覚(色と明暗)」、「聴覚」、「触覚」、「味覚」、「嗅覚」のいわゆる五感以外に、「平衡感覚」、「時間感覚」、「方向感覚」、「身体感覚」が登場します。 特に面白かったのは後者の4つです。人間が立って歩いているとき、常に「平衡感覚」が作用して倒れないように体を制御しているわけですが、それを私たちは無意識に行っています。だから散歩のとき、「歩く」ことではなく、周囲の景色に意識を向けることができます。 渡り鳥は地球規模での移動を難なくこなしますが、どうやって方向と自分の位置を把握しているのか。それに近い感覚が私たち人間にも備わっていることが本書で紹介されています。 「自分の指で自分の鼻を触る」という、ごく当たり前の動きが、実は自分の体の態勢と、自分の体の部位の位置関係を巧妙に把握して達成できているということを知ると、”意識せずに”できている動きが、いかに多いかを再認識させられました。 そして、これらの感覚を全て司っているのが人間の脳です。本書には様々な感覚器官が登場します。目、耳、鼻や皮膚の神経など多くの感覚器官が周囲の環境の情報を取り込むために備わっているのですが、最終的にはそれらの情報は神経を通じて脳に到達します。だからこそ”目で見ているのではなく、脳で見ている”と言われるわけですが、感覚について深堀するほど、人間の脳の働きの凄さを実感させらられる1冊でもあります。 具体的な動物の例を挙げて人間の感覚の凄さを分かりやすく解説しており、難解な解剖学的な説明も適度に抑えられていて、訳も読みやすく、ストレスなく読み通すことができました。
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「特別な人」について書かれている。 例えば痛みを感じない人。いつも熱さを感じている人。この本のもうひとつのテーマは、普通でない感覚があったりなかったりしている人達について知ることができる。そして、理解のない社会に対しての問題提起でもある。 動物についてなら、驚いたり興味を持った...
「特別な人」について書かれている。 例えば痛みを感じない人。いつも熱さを感じている人。この本のもうひとつのテーマは、普通でない感覚があったりなかったりしている人達について知ることができる。そして、理解のない社会に対しての問題提起でもある。 動物についてなら、驚いたり興味を持ったりしてこうして本を手に取る。それだけではなく、そこから人間、人に対しての理解が進むこともできるこの本は良書だといえる。まさに何かを感じる感覚からそう思い、感想を書き記す行動しているのではないか。
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