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反転領域 創元SF文庫
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反転領域 創元SF文庫

アレステア・レナルズ(著者), 中原尚哉(訳者)

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反転領域 創元SF文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2025/07/10
JAN 9784488627119

反転領域

¥1,375

商品レビュー

4.1

21件のお客様レビュー

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2025/12/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

※ネタバレ注意 自分が人間であることを、どうやって証明できるのだろう? 人間でありたいAIが人間らしさを獲得していく過程と、人が幼少期から他者との関わりの中で、協調性や倫理を身につけていく過程は、本当に決定的に違うのだろうか。 違いがあるとすれば、それは 有機物かそうでないか、肉体があるかないか、 その程度の差なのではないか。 作中で描かれる、体内に遺骨を抱え、歩くたびにカラカラと音を立てる描写は、その違和感を象徴しているように思えた。 医師であるサイラスは、最後まで患者の側に居続け、役割を全うする。 それは一般的に想像される「人間らしい優しさ」や「感情移入」から来る行動とは、少し違う。 感情に揺らがされることなく、ただ純粋に“医者”であろうとし続ける姿は、 本当の人間にはなれない存在の切なさを感じさせる一方で、私には「医者の中の医者」にも思えた。 余計な迷いや自己正当化を挟まず、役割そのものとして存在し続けること。 それは、“人間”である私からすると、どこか羨ましくもある。

Posted by ブクログ

2025/12/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 SFに慣れていないせいか、よくあるパターンの展開みたいだけどある程度新鮮味をもって読めた。ただ人物同士の会話に感情が感じられず淡々と紙に書いたセリフを読み上げるように話す口調に感情移入できなかった。SFならではなんだと思うけど。  同じ構成だが細部が違うストーリーを何度も繰り返されて、多少は飽きたし頭が混乱した。  あと反転領域とは、大建築物の内部が反転した領域になっているのかと思って読み始めたけど、結局主人公の立場、見方が反転していたということ❓求めていた内容と違ってたかもしれない。大建築物はどんな建物で、誰が作ったのかに興味があったけど、詳しく分からず少し物足りなかった。 *追記* 原作の英語版では、"Eversion"(反転)という題名なんですね。それなら反転しているのはどこかの区域ではなく観点だと言われても納得。 建物の内部が物理法則に従わず反転して不思議な世界になっているのかと思ったのでミスリーディングがあるかも。

Posted by ブクログ

2025/12/11

確かに、ネタバレなしでは魅力を伝えられない。 面白くないかも、と思っても300ページぐらいまでは読んでみたほうがいい。そこから世界が「反転」するので。そこからはぐいぐいと読めた。 このネタ自体には、実は先行作品がいくつか浮かんだ。オチについても同様。それでも、面白い作品だ。

Posted by ブクログ