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モノクロの夏に帰る 光文社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2025/07/09 |
| JAN | 9784334107000 |

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モノクロの夏に帰る
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商品レビュー
4.1
11件のお客様レビュー
戦時中のモノクロ写真をカラー化した『時をかける色彩』という写真集をめぐる話。①男性と同棲している男性書店員 ②戦略的保健室登校の女子中学生 ③結婚出産は考えらず、仕事に邁進している広島出身の30代女子TVディレクター ④アメリカから転校してきた、アメリカと日本のミックス男子高校生...
戦時中のモノクロ写真をカラー化した『時をかける色彩』という写真集をめぐる話。①男性と同棲している男性書店員 ②戦略的保健室登校の女子中学生 ③結婚出産は考えらず、仕事に邁進している広島出身の30代女子TVディレクター ④アメリカから転校してきた、アメリカと日本のミックス男子高校生 の四話。全員、何らかの理由で、「自分には戦争のことを語る資格がない」と思っている。だけど、写真集に出会って、「戦争について、意思表示をしたい」と思う。 戦後八十年を迎え、太平洋戦争を体験した世代はそろそろいなくなってしまう。戦争は二度とやってはいけない、と、みなが思っている。のに、ウクライナで戦争は始まってしまい、それから三年半、まだ終結はしていない。綺麗ごと、正論と言われても、それでも伝えていかなければならないことがある。カラーになった戦時中の写真が、その一端になる。その時代に生きていた人の生活、喜びや悲しみなどが、自分ごととして迫ってくる。 昨日の『本が紡いだ五つの奇跡』と、同時期に読んでたので、若干、書店員のプロフィールが混乱してしまった。どうでしょうか。この本を売りたい、売らなければ、という使命みたいのを感じて動ける書店員は幸せですな。実際の現場は、大量の荷物に、コスト削減による人員の不足、書籍以外の商品を置くことによるレジ仕事の増加、残業禁止の圧力、などにより、ポップ一つ書くことが出来ないぐらい、疲弊しているのです。
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啓光図書室の貸出状況が確認できます 図書館OPACへ⇒https://opac.lib.setsunan.ac.jp/iwjs0021op2/BB50403092 他校地の本の取り寄せも可能です
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あらすじを読んだときから、この物語の中心となる本『時をかける色彩』は、『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦後』がモデルだとわかり、学校図書館には入れたものの子どもに読んでもらえるか心配でした。 戦後80年コーナーではなく、表紙が綺麗なブルーライト文芸と並べて置くと、すぐ...
あらすじを読んだときから、この物語の中心となる本『時をかける色彩』は、『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦後』がモデルだとわかり、学校図書館には入れたものの子どもに読んでもらえるか心配でした。 戦後80年コーナーではなく、表紙が綺麗なブルーライト文芸と並べて置くと、すぐ借りられました。 多様性を押し付けがましくなく素直に受け取れる、そして多角的に物事を見るきっかけになれるストーリーなので、思春期の子どもたちにもっと読んでもらえるといいなと思います。(『AIと…』にもつながるといいな) 私は小学校から高校まで広島市中心部に通っていたので、第3話『平和教育の落ちこぼれ』に記憶を引き戻されました。あるあるです。 東日本大震災、ウクライナでの戦争…この世界全体はまだ平和ではないし、個人的に家庭や学校が辛いなら、『平和ではない』と感じてもなにも間違っていない。 読みやすいのに、読む前と後では世界の見方が変わる本としておすすめしたい。
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