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たえまない光の足し算
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2025/07/17 |
| JAN | 9784163920139 |
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商品レビュー
2.9
27件のお客様レビュー
コレコのワードチョイスが好きだ。「ビューティフルからビューティフルへ」の方がパンチライン要素は強かったが、今回は静かで落ち着いていて、それでいて危なっかしさを帯びたアンバランスな語彙が心地よかった。 このタイトルが決まったとき、ニヤニヤしたんだろうなって、こっちまで楽しくなった。
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簡単に言うと若者たちの再出発の物語(多分)なんだろうけど、書いてある内容(登場人物も)とか表現とかがすごく変で、こんなに変だとよく理解できなくて途中で読むのをやめてしまいそうだけど、そうはならずむしろ最後まで真剣に読んでしまった。 終わりは感動したりして、妙な気分。 あとで思った...
簡単に言うと若者たちの再出発の物語(多分)なんだろうけど、書いてある内容(登場人物も)とか表現とかがすごく変で、こんなに変だとよく理解できなくて途中で読むのをやめてしまいそうだけど、そうはならずむしろ最後まで真剣に読んでしまった。 終わりは感動したりして、妙な気分。 あとで思ったけど、笑うべき部分も結構多かったのかもと。
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花を、草を、キーホルダーすらをも食べる、異食の道化師である薗。「みんなのひと」になりたくて、フリーハグをするハグ。プロの軟派師としてデビューしたばかりの弘愛。三人が「かいぶつ」と呼ばれる時計台が見下ろす公園で出会い、残酷ながらも幻想的な生が描かれるーーー ハグも弘愛も、もちろん...
花を、草を、キーホルダーすらをも食べる、異食の道化師である薗。「みんなのひと」になりたくて、フリーハグをするハグ。プロの軟派師としてデビューしたばかりの弘愛。三人が「かいぶつ」と呼ばれる時計台が見下ろす公園で出会い、残酷ながらも幻想的な生が描かれるーーー ハグも弘愛も、もちろん薗にも、もっと別の道がなかったのかなとも思う。けどそれは、ハグに言わせてみれば「耳が腐る」思案なんだよな。軟派師で、抱擁師であり続けた二人の人生は変えられないとなると、悲しさと共に溢れる敬意で胸がいっぱいになる。であれば、薗のこれからを想像してみる。人間になるための行動をした二人に、別のやり方で続きたい薗。自分の中にある自分から離れ、自分以外から自分を探し、猫から週一で野菜を買うために野菜を食べ始めるのだ。薗はもうへやを持っているし、部屋だってある。だから彼女はあゆみをとめず、また一歩大きな一歩でたえまなく進んでいけるだろう。薗のゆめはきっと広がる。この物語を手に取った人たちは、抱擁師と軟派師による人間宣言や、薗による続・人間宣言にあてられて更に続くはず。少なくとも私は、続をまたひとつ足し算したい。 「ビューティフルからビューティフルへ」に続いて二作目となる日比野コレコさんの作品。前も思ったけど、ワードセンスが好みすぎる。どちらの作品も、その作品が持つ世界観をこれでもかと広げて、読者を深く沈ませて逃さない。そんな言葉達に魅せられた。 「彼女は彼女がどこにもいかないということを全身で伝える術を知っていた。園はその永遠のあまりのほんものさに目を閉じることができた。」 うっとりするほど大好きな表現。ハグという行為をここまで詩的で恍惚感溢れさせられる言葉に変換出来る筆者の力に惚れ惚れする。
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