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普天を我が手に(第一部)
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2025/06/18 |
| JAN | 9784065388761 |

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商品レビュー
4.4
79件のお客様レビュー
三部作の一部でこのボリュームと迫力。 昭和元年から太平洋戦争までの日本が徐々に確実に戦争に向かう中で奥田英朗の真骨頂の群像劇が展開される。 国民性というものは簡単に変わるわけではなく、 我々日本人が当時と今と何ら変わらない事にもっと自覚的で無ければならない。
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昭和元年に生まれた4人の子どもの成長を追いながら昭和史を語るこの本、第一部は元年から太平洋戦争開戦まで。まだ子どもたちはあまり語られず、親や保護者の生き様が綴られます。 陸軍少佐・竹田耕三と息子の志郎。 金沢の賭場を仕切る矢野辰一と養子の四郎(紡績工場の湯川社長から預かった妾の女...
昭和元年に生まれた4人の子どもの成長を追いながら昭和史を語るこの本、第一部は元年から太平洋戦争開戦まで。まだ子どもたちはあまり語られず、親や保護者の生き様が綴られます。 陸軍少佐・竹田耕三と息子の志郎。 金沢の賭場を仕切る矢野辰一と養子の四郎(紡績工場の湯川社長から預かった妾の女工員が産んだ)。 群青という女性向け文芸雑誌の編集者・森村タキと娘のノラ(佐藤安治という共産党を母体とする団体で活動する助教授と不倫して産んだ)。 大陸に活躍の場を求めたバンドマン五十嵐譲二と息子の満。 四人ともその道で自分の生き様を知り、うまく生きたり、信念を貫くような行動を取るので読んでいて徐々にのめり込みます。そして四人はその道でそれなりの人物たちなので、話は別々に語られていきますが、交錯したりします。 600ページを目の前にして、第一部と書いてあるこの本を手に取る人は、きっと読書好き、また奥田英朗ファンです。私は話題本だったので、仕方ない、……よむか、という後ろ向き姿勢で読み始めました。最初の300ページは結構日本史の教科書をなぞっているのか?というくらい展開薄めで眠くなります(個人の感想です)。でも、最後の方は登場人物にも入れ込んできて、続きが読みたくなる感じになりました。内容はめちゃくちゃ骨太なので、好みが合えば間違いない一冊だと思います。 不倫もヤクザの闘争もあるしそもそも長くて楽しめないと思うので高校以上向け。神童なら小学生から個人渡しでOK。
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昭和元年生まれの四人の主人公。任侠人、陸軍軍人、雑誌記者、ミュージシャン、それぞれの立場から昭和初期の世相が語られていく。当時の日本にとっての満州がどういった意味だったのか少し理解できた。物資の困窮、治安維持法など少しずつ戦争に進んでいく世相が痛ましい。四人の子供たち(第三部での...
昭和元年生まれの四人の主人公。任侠人、陸軍軍人、雑誌記者、ミュージシャン、それぞれの立場から昭和初期の世相が語られていく。当時の日本にとっての満州がどういった意味だったのか少し理解できた。物資の困窮、治安維持法など少しずつ戦争に進んでいく世相が痛ましい。四人の子供たち(第三部での主人公)の生い立ちもわかって良かった。これは昭和史を語る壮大な物語として貴重な一冊。わずか一週間しかなかった昭和元年生まれの四人。それぞれの親は、金沢の侠客一家、実家は銀行一家の陸軍少佐、満州に渡った楽士であり興行主。それに女性雑誌の編集者であり未婚の母。戦争の色濃くなる昭和初期をその4つの舞台で描くのだから面白い。戦争を避けたいだけなのに左派グループのリーダーにされたり、ただのやくざが右翼団体の頭目に担がれるなど世の中に翻弄されるが、やれることを頑張る男たちだ。一方タキは反戦運動の女と徹底マークされる。そんな親たちを見て育った子どもたちはいずれも聡明でたくましい。次巻は彼らの時代かな。昭和元年生まれ4人、その親子の大河ドラマ? 次の子は元年の生まれだ、新しい時代の申し子 昭和の最初の日に生まれた子や、ろくでもない出生かもしれんがそれを跳ね返して何かやってくれうやろう 名前はノラにしようと思う 男の子の名前は満にしよう、満州生まれの五十嵐満だ 満州事変はちゃんと事前に宣伝を繰り返しておけば国際連盟を脱退するほどの非難は浴びなかった 陸軍では必ず積極論が勝った 信仰に人生を捧げ妻帯しないつもりでした、しかし同じ信仰を持つ女の人なら結婚もいいかな 誰も逆らえないお方…天皇が少将人事を指示?大正15年(昭和元年)12月25日未明、陸軍少佐・竹田耕三の元に、長男志郎が誕生。同日、北陸・金沢で、矢野一家の親分・矢野辰一が、懇意の社長から預かっていた女工が出産後死んだことを知る。辰一は孤児四郎を自分の手元で養育することに。東京・神保町で進歩的な婦人雑誌「群青」の編集者として働く森村タキが、妻子持ちの社会運動家との間にノラを出産。同年の大晦日、野心を胸に中国・大連へわたった五十嵐譲二は、主宰するジャズ楽団の年越しパーティ中に妻から出産(命名満)報告を受ける。一部は親世代の話。戦争反対者の耕三が良い。昭和元年に生まれた4人の成長記かと思ったら、親世代の話?普通選挙法、治安維持法?1925年って大正末期だったんだぁ!年号丸暗記の歴史しか知らない自分の無知さ加減に呆れ果て、戦争への過程は教科書の1ページにしか過ぎなかった私に、突然それが祖父母の生きた時代だという衝撃と戦慄が走る。どんなに足掻いても開戦だとわかっているのに、何とか戦争を食い止めなくては…と竹田に気持ちがシンクロする。「危険なのは全員が同じ方向を向くことである」という言葉が重い。4人それぞれの形で迎えた開戦の日。2部の展開が楽しみで仕方ないさすが奥田英朗!竹田耕三、森村タキ、五十嵐譲二、矢野辰一。4人のキャラが鮮明に立ち上がり、血が通っている。開戦前夜に竹田耕三のように、必死に和平を模索した軍人もいたことを初めて知った。続きがとても楽しみ。人を巻き込み押し流す時の大河のただ中で己の時間を懸命に生きる者達の群像劇♪視点は四つ。穏健派陸軍文官・北陸の任侠親分・自由平等を謳う女性記者・外地大連の興業主。人物造詣が惚れ惚れするほどの典型であるが故に彼らの意志と迷いを通してあの時代を公平に俯瞰できる。第一部は昭和元年から16年の開戦まで。昭和史は領土拡大から焦土敗退そして高度成長と激しい上下動で賛美も多いが反省も多い。それを特定の主張に誘導することなく教科書的にもならず歴史の肝だけ押さえて見事なエンタメ小説に仕上げた作者の手腕に心から拍手を送りたい。
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