ヨシモトオノ

吉本ばなな(著者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2025/05/23
• JAN: 9784163919843

商品レビュー

2025/08/25

怪談というようりも

[ミユキ]

身近な生と死の狭間の物語ですね。人は忘れているだけで不思議な経験を重ねて生きているのだと思いました。

2025/12/01

ご本人も書かれていらっしゃるとおり、あの遠野物語とは別物であり、日常の裂け目を見たような、すこしふしぎな感じのお話たちの本です。たぶん、読む人によって好きな話が違うのではないかと思います。わたしは「わらしどうし」「最良の事故物件」「思い出の妙」と、最後の方に収められている話が好きでした。感性の変化や縁の描き方がすき。そういった意味では「炎」も良かったけど、リアルにあったらこわい…。「思い出の妙」もありそうな感じだからちょっと不気味かも…笑　でも、読後に嫌な気持ちは残らない。

天井や壁のシミ、木目など、小さい頃はいろんなことを見つけて、気にしていたものです。あれは子ども独特の感性で、あの頃特有のものだったんだなと歳をとった今感じています。

2025/11/30

幽霊、小さなおじさん、悪夢を見るベッドなど、不思議な話や残された人たちの想い。
死について考える話が多かったかな。
重苦しくなく、サラッとした読後感だった。