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純粋哲学の世界 六つの基本問題をめぐる哲学入門 DO BOOKS
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 同文舘出版 |
| 発売年月日 | 2025/05/20 |
| JAN | 9784495541873 |
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純粋哲学の世界
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わたしが愛読する永井均が、帯に寄せている文章が、すでに感動的である。 「どの章も行き着く先は私とまったく違うが、しかしその思考の進め方にはすべて共感できる」 著者の高村友也は、わたしと同世代であり、永井均は、わたしの父親と同世代である。 本書のタイトルでもある、「純粋哲学」...
わたしが愛読する永井均が、帯に寄せている文章が、すでに感動的である。 「どの章も行き着く先は私とまったく違うが、しかしその思考の進め方にはすべて共感できる」 著者の高村友也は、わたしと同世代であり、永井均は、わたしの父親と同世代である。 本書のタイトルでもある、「純粋哲学」という、哲学史に依らずに、まさに、手ぶらで行う「世界の不思議さ」に対する思索が、世代を超えて、心の内から自然発生する。 そのことに、まず感動を覚えるのである。 わたし自身の哲学的思索において、本書から多くのインスピレーションを得られたのは、間違いない。 大量の傍線と書き込みをしながら読んだ。 10年後、20年後、死の間際になって読み返しても、価値のある一冊となった。 著者に感謝したい。 本当に真摯で熱い良い本である。 池田晶子『14歳からの哲学』、永井均『マンガは哲学する』とともに、わたしは本書を、「三大 手ぶらではじめる ガチ哲学入門書』として推薦したい。 --- 著者に「教わる」のではなく、著者と「討論」するのが楽しい哲学書だ。 本書には、著者の思考経路と主張が、きっちり示されている。 その思考の積み重ねである一文一文に対し、賛同・反論・異論を、差し込みながら読み進めることができる。 著者は、論理的な導きよりも、実感を重視しているふしがある。 実際、「受け入れられない」といった記述がある。 それゆえ、説得術としては、論旨に隙が生まれている気がする。 その隙に、読者であるわたしの反論を差し込んでいくことで、わたし自身の論が深まっていく。 本書の著述において、自由意志についても、死についても、どの議論においても、「人間の主体は理性である」という感覚が下敷きとなっていることが、透けて見える。 著者は、とにかく「理性的な内省から得る実感」を重要視しており、ハッキリ言って、あまりにも偏っている。 以下の記述が、象徴的で衝撃的だ。 p.195 私に自己意識が芽生える前の二歳か三歳のうちに、もし私がこの世を去っていたら、「私が存在した」と言うことは難しい。 「ちょっと待て」と言いたくなる。 危なっかしい、行き過ぎた理性主義である。 どう考えても、幼児の知性と、大人の理性は、グラデーション的に連続しており、いわゆる内省的思考が可能になる段階からを、ことさらに重視するのは、理性偏重としか言えない。 そして、もちろん、幼児の知性にも、内省的思考の萌芽があるはずである。 現に、著者は、自分の小学校低学年の頃の、「死」についての、言語化不充分な直観的な気付きを、奇跡的な一瞬の究極的な到達点だとして描いているではないか。 (ここの描写は、本当に感動的で素晴らしい) むしろ、理性以前のもの、言語以前のものにこそ、豊潤なものがあるのではなかろうか? ----- 第七章で論じられる「哲学的思索の意義」と、「哲学と呼べる思索の対象」については、ほぼ同意だった。 著者とわたしでは、思索がたどる経路は違うが、その興味や関心の対象は一致しているのだ。 「語りえぬもの」を指摘した、ウィトゲンシュタインに影響を受けていることも一致している。 「世界の原理」は人間が触れられない領域であるが、"内在と超越の揺らぎ"である哲学的思索を通じて、「世界の限界」を内側からなぞって捉える。 このように、哲学の対象が整理されていたことは秀逸だった。 これに関して、わたしは「原理」と「限界」を、混同しがちな気がする。 各章の振り返りとして、「心」・「私」・「自由」・「時間と空間」・「死」について、"内在と超越の揺らぎ"という切り口でまとめられている。 これは、思索のポイントが分かりやすくなって、たいへんありがたい。 思索が迷子になってしまう時に、読み返したい部分である。 哲学的思索をしてしまう動機について、著者は明確に「死ぬことへの恐怖」だが、わたしの動機はなんだろう? なぜ哲学的な疑問に関心があるのか? 自分でもよく分からない。
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