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乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO
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乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO

青柳碧人(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2025/05/14
JAN 9784103562719

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乱歩と千畝

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商品レビュー

4.1

118件のお客様レビュー

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2026/02/19

杉原千畝、ユダヤ人を数千人救った日本が誇りに思うべき人です。当初この物語はこのユダヤ人救出のお話がメインでそこに江戸川乱歩が絡むのかな。ぐらいにしか思ってなく正直あまり期待しないで読みました。 いい意味で裏切ってくれました。ユダヤ人救出は本当にさらっと、江戸川乱歩と千畝の友情に感...

杉原千畝、ユダヤ人を数千人救った日本が誇りに思うべき人です。当初この物語はこのユダヤ人救出のお話がメインでそこに江戸川乱歩が絡むのかな。ぐらいにしか思ってなく正直あまり期待しないで読みました。 いい意味で裏切ってくれました。ユダヤ人救出は本当にさらっと、江戸川乱歩と千畝の友情に感動します。 また、若い横溝正史の活躍が期待以上に良い。「本陣殺人事件」連載から「獄門島」新連載!横溝正史ファンとしては涙ものの感動です。 江戸川乱歩は学生時代に乱歩全集で読んだが、最初の明智小五郎と途中から別人の探偵になるのが不可解だった。この本を読んで、”そうかなるほど”と納得できました。 これは大河ドラマにすべき、作品です。

Posted by ブクログ

2026/02/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

非常に面白かった。 江戸川乱歩といえば、40年ほど前の小学生時代、学校の図書館で夢中になって借りてはドキドキしながらページをめくった記憶が蘇る。大人になった今、さすがに再読しようとまでは思わないが、私にとって乱歩は少年時代のワクワクの象徴だ。 本書を手に取った当初、内容は全く知らなかった。乱歩は想像がついたが、「千畝」という名に馴染みがなく、コミカルな架空の物語(If)かなと思っていた。実際、前半は軽やかでエンターテインメント性の高い話が続いていく。 しかし、中盤から世情に合わせて物語は一定のシリアスさを帯び始める。外交官としての千畝の活躍を読み進めても、まだ私の頭の中で「史実」とは結びついていなかった。それが後半、ユダヤ人に囲まれる描写に至ってようやく、「この人は日本のシンドラーか!」と思い至った。 杉原千畝の存在は知っていたが、これまでは「素晴らしいことをした人」という程度の認識だった。しかし、あの時代に国の方針に背くことがどれほど家族を危険にさらし、さらに戦後の職まで失う重い決断であったか。本作を通じてその背景に触れ、改めて彼の偉大さを感じた。 乱歩と千畝。もちろん二人の交流は創作だろう。だが、歴史に名を残す偉人同士にこんな繋がりがあったら……という、最初に想像していたよりもずっと壮大な「Ifの世界」を堪能することができた。

Posted by ブクログ

2026/02/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

同じ高校と大学を卒業している江戸川乱歩と杉原千畝を主人公にした近代史小説。 史実上2人の接点はなさそうなので、IF小説ではあるが、まるで実際にあったかのようなリアリティがあって、非常に面白かった。 史実に沿った出来事、千畝のユダヤ人亡命にビザを発給し続けたことや、乱歩のミステリー傾倒や創作、評論活動など、を巧みに盛り込み、その合間に架空のはずの2人の友情譚を挟んでいく、その整合性がミステリーでトリックを構築していく巧みさにも似ている。 と言っても核心は謎解きやSFのような異世界譚ではなく、二人の友情を中心とした、温かな人間ドラマ。 2人の奥さん、乱歩の妻隆子も、千畝の妻、クラウディアも幸子も良妻賢母で、夫婦の掛け合いがとても良い。 2人のそれぞれの友情や反目する人物との挿話もそれぞれとてつもなく素晴らしい。 横溝正史の作品に対して書いた批評文が、戦後日本の各所にいたミステリーファン達を奮起させて、次々と作家になる(松本清張、仁木悦子、高木彬光…)シーンは推理小説界のアベンジャーズアッセンブル的興奮だし、戦後乱歩と千畝の邂逅シーンで歌う彼女のカメオ出演には興奮甚だしいし。 最後のシーンで、二人の邂逅の謎が一つ解き明かされるが、この手法はミステリー作家ならでは。その謎が解けたところで溢れる感動と余韻。 昔話をミステリー仕立てにするだけの作家じゃない、すげーぞ青柳碧人

Posted by ブクログ