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まじめに動物の言語を考えてみた
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 柏書房 |
| 発売年月日 | 2025/05/13 |
| JAN | 9784760156061 |

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まじめに動物の言語を考えてみた
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商品レビュー
3.3
8件のお客様レビュー
タイトルにひかれて購入しました。私のような門外漢にもわかりやすく書かれていて面白かったです。ただ1つひっかかった点があります。日本語のタイトルが「まじめに動物の言語を考えてみた」とありますが、現題はAnimal Communicationであり、著者は本書の中でも動物の「言語」を...
タイトルにひかれて購入しました。私のような門外漢にもわかりやすく書かれていて面白かったです。ただ1つひっかかった点があります。日本語のタイトルが「まじめに動物の言語を考えてみた」とありますが、現題はAnimal Communicationであり、著者は本書の中でも動物の「言語」を考えることに対する警鐘を鳴らしています。たしかに「動物の言語を考えてみた」のほうがキャッチ―で、私のように手に取る読者は増えるかもしれませんが、著者の意図をくむなら「動物のコミュニケーションを考えてみた」が正しいはず。 他方、中身はとても面白かったです。本書ではオオカミ、イルカ、インコ、ハイラックス、テナガザル、チンパンジー、そして「ヒト」がどうコミュニケーションしているかを紹介していて、全部を読んだ印象ですが、コミュニケーションスタイルは、その生き物の社会構造と密接に関係しているということです。私が読み取ったのは、①生活集団の規模(メンバー数が少ないか多いか)、②メンバーの固定度(顔ぶれは固定的か流動的か)、③生活環境(例:海の中、ジャングルの中など視野が極端に悪い環境か)、あたりがコミュニケーションスタイルを規定する強い要因になっていそうということです。 たとえばイルカは、シグネチャーホイッスルと呼ばれる「私だよ」というホイッスルを発しますが、この背景には、イルカの社会が小集団で離散流動型であることがあります。イルカは固定メンバーでずっと一緒に生活することはなく、離れては違う集団と合流し、またすぐ離れて違う集団と合流します。その際に「私だよ」というホイッスルが重要なわけです。他のイルカからすれば「ああお前か」となって受け入れるか、知らない奴が来たな、となるわけです。 このあたりの記述を読んでいて、人間社会の多様性も、動物社会の多様性から説明できそうという印象を持ちました。たとえば米国では個人主義がなぜ発展したかを考えると、米国社会がイルカの社会のように、基本的に小集団で離散流動的であることと関係があるのかな、という仮説です。現在は違うかもしれませんが、西部開拓時代から1970年代くらいまで、米国人の多くが州をまたぐ引越しを頻繁にしていたと読んだことがありますが(タイラー・コーエン『大停滞』)、そのような社会のメンバーは「私だよ」というシグネチャーホイッスルを強化しがちなのかもしれません。本書で最後の章が「ヒト」になっているように、人間を動物の一種として、他の動物との比較の中でコミュニケーションスタイルを考えるきっかけになる本でした。
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2026.3.7市立図書館 <ブクログスタッフが選ぶ2025年下半期ベスト本>で紹介されていて興味を持ったので予約を入れて借りた。全然読む時間がとれずいったん諦めた。
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●「言語」に対する固定観念を根底から揺さぶられる本。 ●動物にも言語があるのか知りたくて読む。→動物たちの多彩なコミュニケーションの手法については知れた。 ●本書は、動物たちの多様なコミュニケーションの手法から、それぞれの動物たちが言語をもっていると言えるのかを検討している。注目...
●「言語」に対する固定観念を根底から揺さぶられる本。 ●動物にも言語があるのか知りたくて読む。→動物たちの多彩なコミュニケーションの手法については知れた。 ●本書は、動物たちの多様なコミュニケーションの手法から、それぞれの動物たちが言語をもっていると言えるのかを検討している。注目すべきは、動物のコミュニケーションを「単語と文」という人間独自の物差しで測ることを明確に否定した点にある。特にテナガザルの章で語られる「意味と単語の一対一対応を捨てる」という視点は、まさに目から鱗だった。我々はつい「この鳴き声は『ヘビ』という意味だ」という辞書的な正解を求めがちだが、動物たちはもっと流動的で、文脈やシークエンス全体に意味を宿らせる、全く異なる知性のあり方をこの本では提示している。
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