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古生物のカルテ 古病理で楽しむ化石の世界 生物ミステリーPRO
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 技術評論社 |
| 発売年月日 | 2025/05/02 |
| JAN | 9784297148690 |

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古生物のカルテ
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2件のお客様レビュー
化石に残された痕跡から古生物の病気や怪我を推察するというまた一つ違った化石の楽しみ方を教えてくれる本。古病理学、と言うらしい。カラー写真やわかりやすい図版豊富で読み易い良書である。
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はじめに:化石に残る病の痕跡 - 古病理学への誘い 本書は、化石に残された病気や怪我の痕跡を手がかりに、大昔の生物の生態や進化に迫る「古病理学」の世界を、病院の診療科になぞらえて解説します。古病理学は、化石に見られる「異常」が、その生物が生きていたときのものか、あるいは化石になる...
はじめに:化石に残る病の痕跡 - 古病理学への誘い 本書は、化石に残された病気や怪我の痕跡を手がかりに、大昔の生物の生態や進化に迫る「古病理学」の世界を、病院の診療科になぞらえて解説します。古病理学は、化石に見られる「異常」が、その生物が生きていたときのものか、あるいは化石になる過程や発掘時に生じたものかを見極めることから始まります。この鑑別は、地殻変動や捕食など様々な要因で化石が変化しうるため、極めて重要な初期課題とされています。 整形外科:骨に残る闘争と事故の記憶 骨や殻に見られる外傷性の異常は、当時の生物が直面した物理的な困難を物語ります。エドモントサウルスの尾椎に見られる大型肉食恐竜による噛み跡や骨髄炎、アンモナイトや三葉虫の殻に残る捕食痕、ティラノサウルス同士の闘争でついた頭骨の噛み跡などがその例です。特にアロサウルス「ビッグ・アル2」や人類アウストラロピテクス「ルーシー」に見られる全身の多数の骨折は、彼らの過酷な生存競争や生活様式を浮き彫りにします。 内科:体の中から生じた病のサイン 外傷だけでなく、生物の体内で生じた病気の痕跡も化石から読み解くことができます。ホミニンや角竜セントロサウルスの骨に見つかったカリフラワー状の膨らみは悪性腫瘍(骨肉腫)の可能性を示し、植物食恐竜ディサロトサウルスの椎骨の肥厚は骨パジェット病、ティラノサウルス「スー」の中手骨の盛り上がりは痛風、クビナガリュウ類の骨端の陥没は潜水病による骨頭壊死の可能性が指摘されています。 殻の異常と進化の謎:アンモナイトに刻まれた物語 アンモナイトの化石には、特に多様な「異常」が見られます。プラヴィトセラスの殻表面の膨らみは二枚貝の付着痕、ヒルドセラスの左右で殻の装飾が異なる「ヤヌス形状」やメヌイテスの突起位置のずれは内因性の異常が疑われます。一方で、ニッポニテス・ミラビリスの複雑な巻き方は、当初奇形と考えられましたが、現在では正常な形態とされています。これらの事例は、何が「異常」で何が「正常な変異」なのかを慎重に判断する必要性を示しています。 呼吸器科と歯科:化石から探る呼吸と食事のトラブル 化石に直接残りにくい呼吸器や口腔内の異常も、骨の構造や歯の状態から推測されます。大型恐竜ディプロドクス類の頸椎内部の突起物は真菌感染症による気嚢の疾患、羽毛恐竜アンキオルニスの喉に詰まったトカゲの骨は窒息死を示唆します。また、植物食恐竜パラサウロロフスの上顎の膨らみは歯周病、霊長類ミクロシオプスの歯の凹みは哺乳類最古級の虫歯、巨大ザメメガロドンの歯の形態異常は成長異常の可能性が示されています。 感染症科:太古の寄生と感染の痕跡 化石は、太古の生物を苦しめた感染症や寄生虫の証拠も記録しています。カンブリア紀の蠕虫状生物に付着したインクイクスは最古級の寄生例とされ、ステゴサウルスやティタノサウルス類の骨髄炎、ネアンデルタール人のブルセラ症感染などが報告されています。さらに、ブラジル産ティタノサウルス類の腓骨からは寄生虫そのものの化石が発見され、甲冑魚やアンモノイドの殻の孔、三葉虫や介形虫へのコケムシや舌形動物の付着も、当時の寄生関係を明らかにしています。 古病理学が解き明かす太古のドラマと現代への示唆 本書は、化石に残された様々な「異常」を丹念に読み解くことで、古生物たちの具体的な生態、行動、闘争、そして病との戦いといった生きた証を鮮やかに描き出します。これらのケーススタディは、単に奇異な例を紹介するだけでなく、進化の過程や当時の環境、生物間の相互作用を理解する上で重要な手がかりを与えてくれます。古病理学は、太古の生命が直面した困難を明らかにし、知的好奇心を刺激する魅力的な分野と言えるでしょう。
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