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フェアリー・テイル(上)
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フェアリー・テイル(上)

スティーヴン・キング(著者), 白石朗(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2025/04/25
JAN 9784163919775

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商品レビュー

4.3

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2026/09/06

 50代の半ばを過ぎ、自分に西洋文学の素養がないことを悔やんだ。もう少し幅広に読書し、基本を勉強してきていたら、記述の一つ一つに連想が伴い、深く理解できていたのにと思う。それだけ読み取れる切り口がこってりあって、大人のファンタジー、のような軽い姿勢で接すると読み誤る、と思っている...

 50代の半ばを過ぎ、自分に西洋文学の素養がないことを悔やんだ。もう少し幅広に読書し、基本を勉強してきていたら、記述の一つ一つに連想が伴い、深く理解できていたのにと思う。それだけ読み取れる切り口がこってりあって、大人のファンタジー、のような軽い姿勢で接すると読み誤る、と思っている。  上下巻計600ページ超・2段組の大作。図書館で予約した上巻を最初に渡された時には、その分量に眩暈を覚えて、ほぼ読まずに返却した。その後、夏休みが含まれる6週間で何とか読破した。紙の本で読んだが、隙間時間で読んだり検索しながら理解を深めたりしたい人には、電子書籍を勧める。  話は面白く、読みやすい。訳がいいのだろうが、やはり作者がスティーヴン・キングという大御所語り部である、というところが大きいのだろう。登場人物は多いが、それぞれ描き方も丁寧で特徴が伝わってきて印象に残りやすい。ファンタジーにありがちな飛躍部分(そんなのありかよという鼻白む部分)は、丁寧に説明して乗り越える書き方をして、破綻を避けている。  本書で、私が読み解きたいと思った物語世界の構図は、主人公が旅した異界が電気を使わない世界だったということだ。  その異界は、ゴグマゴグという別の世界の存在に支配されていて、その力は電気と強く関係しており、夜影兵が纏う光や地下に鳴り響くハム音で表現されている。主人公は、電気を使うわれわれの世界の人間だが、異界をゴグマゴグの支配から解放したものの、今度は自分たちの世界が異界を征服する将来を懸念している。さらには自分の英雄的行動の危険性や「闇」の部分も自覚していて、自制できない様も描いている。  異界は金が豊富な世界として設定され、灰色病と銃がそれぞれ別世界から持ち込まれるという話の作りは、西欧人が中南米の古代黄金文明を銃と感染症で滅ぼしたことを思い出させもする。「電気」は侵略を示唆するキーワードだ。

Posted by ブクログ

2026/07/07

ついに始まった異世界への旅。 現実世界から異世界へ、読者を何の違和感もなく導いてくれるキングの筆致は素晴らしい。 哀愁が漂う人間性の描き方、登場人物たちを操るのではなく、その人物たちが、まさに勝手に動き出しているかのような、先の見えないストーリー性。 キング、永遠なれ!大好きです...

ついに始まった異世界への旅。 現実世界から異世界へ、読者を何の違和感もなく導いてくれるキングの筆致は素晴らしい。 哀愁が漂う人間性の描き方、登場人物たちを操るのではなく、その人物たちが、まさに勝手に動き出しているかのような、先の見えないストーリー性。 キング、永遠なれ!大好きです。 下巻が楽しみ。

Posted by ブクログ

2026/07/03

ファンタジーが苦手な自分としてはこの直球すぎるタイトルに怯んだ。しかもコロナ禍で発表された作品で尚且つ著者75歳の時の作品。不安しかない。しかし、そこはキング!さすがというか、そんな年齢でなんでこんなに引き込まれる物語を描けるのか?特に最近のキングは凄まじい。とはいっても、まだ上...

ファンタジーが苦手な自分としてはこの直球すぎるタイトルに怯んだ。しかもコロナ禍で発表された作品で尚且つ著者75歳の時の作品。不安しかない。しかし、そこはキング!さすがというか、そんな年齢でなんでこんなに引き込まれる物語を描けるのか?特に最近のキングは凄まじい。とはいっても、まだ上巻だし、ストーリー的には異世界に入ってからの展開次第ではどうなるかわからないから油断は禁物。 登場人物としては、まず頑固な老人と老犬に主人公の高校生がからんでくるのだけれど、この犬がいい。こんな犬使うのずるい。泣ける。犬好きはいちころだ。主人公の青年もただただ清純な青年というわけではないところもいい。異世界に向かう動機がこの犬のためなのだけれど、ここは本当の犬好きからすると意見が分かれるところではないだろうか?キングのことだから意地悪な仕掛けが用意してあるのかもしれない。 ブラッドベリやラヴクラフトの作品や最近発掘して夢中になっているウールリッチの作品も出てきて楽しい。久々のダーク・ファンタジー。このままホラー・テイストを楽しみつつ下巻へ。

Posted by ブクログ

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