1,800円以上の注文で送料無料

並行宇宙は実在するか この世界について知りうる限界を探る
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 書籍
  • 1213-01-13

並行宇宙は実在するか この世界について知りうる限界を探る

松下安武(著者), 野村泰紀(監修)

追加する に追加する

並行宇宙は実在するか この世界について知りうる限界を探る

定価 ¥2,970

2,475 定価より495円(16%)おトク

獲得ポイント22P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品【送料無料】

店舗受取なら1点でも送料無料!

店着予定:12/11(木)~12/16(火)

店舗到着予定:12/11(木)~12/16(火)

店舗受取目安:12/11(木)~12/16(火)

店舗到着予定

12/11(木)~12/16

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

12/11(木)~12/16(火)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 2025/04/18
JAN 9784622097693

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

12/11(木)~12/16(火)

並行宇宙は実在するか

¥2,475

商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/11/17

気恥ずかしくて誰にも言えず、一人スピリチュアルな事を考える夜。人生とは、宇宙とは何か。そんな壮大な思索のお供に最適な一冊。とことん一緒に悩んで、思考の助け舟を与えてくれる。「答えはない、有力な候補としての仮説があるのみ」という姿勢も清々しい。 もしかすると宇宙は9次元で最も有力...

気恥ずかしくて誰にも言えず、一人スピリチュアルな事を考える夜。人生とは、宇宙とは何か。そんな壮大な思索のお供に最適な一冊。とことん一緒に悩んで、思考の助け舟を与えてくれる。「答えはない、有力な候補としての仮説があるのみ」という姿勢も清々しい。 もしかすると宇宙は9次元で最も有力な説は超ひも理論だという事だが、私が知る限り、この説をスーッと理解させてくれようなる本にはまだ出合っていない。残念ながら、本書も同じ。だが、入れ子構造だとかパラレルワールドの存在だとか、はたまたドラクエのような平面世界の海の果て(突き当り)からループする挙動の喩えまで、難解な思考に少しずつイメージを与えてくれる。 光が1秒で地球を7周半する、太陽の姿は500秒前の「過去」だ——といった素朴な事実から始まり、「いま見ている宇宙の姿は、けっして“いま”ではない」という、宇宙の姿が放つスケールの違いを、驚くほど平易に伝え、読者に宇宙の“感覚”を体験させてくれる。 その上で、観測可能な領域の外側に「別の宇宙」が広がっているという考え方を、奇抜なSFではなく、現代物理学の自然な帰結として示す。インフレーションによって生まれた広大な宇宙は、お互いに光も重力も届かない領域に分断されている。その断絶は、「私たちの宇宙はこの観測可能な範囲だけであり、それ以外はもはや別世界」と言って差し支えないほど完全だ。この“マルチバース”を単なる壮大な空想ではなく、科学の言葉で表現しているところに、マルチバース論と本書の魅力がある。 また、宇宙全体が平らなのか、曲がっているのか、有限なのか無限なのか、といった抽象的な問いを、身近な幾何学や地球儀の例を使って丁寧に解説する。特に「宇宙空間の曲がりを三角形の内角の和で調べる」という説明は秀逸で、家人に自慢気に話してしまったほど。空間がレンズのように働き、遠方の銀河がリング状にゆがむアインシュタイン・リングの例は、一般相対性理論が“難解な理屈”ではなく、実際に観測されている現象らしい。 徐々にテンションを上げ、私たち自身の存在にまで議論が及ぶ。心も身体も究極的には電子・陽子・中性子の状態で決まるという、還元主義的で淡々とした視点。しかし著者はこの考えを突きつけるだけではなく、それが現代科学の標準的な見方であることを示唆する。宇宙空間の曲がりから人間の心まで——好奇心の充足だけではなく、美しさがある。 「宇宙には始まりがあったのか」「宇宙は有限なのか無限なのか」「別宇宙は存在するのか」といった根源的な問いに答えはない。宇宙論とは、結論を得る学問ではなく、哲学なのかもしれない。不可知だからロマンが宿り、美しく、感動的。我々自身がヴァーチャルな自在世界を手に入れる時、きっとその内側の入れ子(自在のマルチバース)は無謬であるが、チートゲームに飽きてしまうような意外性のない世界。やはり、思い通りにならないからこそ感動があるのだろうか。

Posted by ブクログ

2025/08/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

マルチバース宇宙論についての一般向け解説書。おそらくこれ以上やさしく書くのは難しいと思うがそれでも理解が難しいところはある。著者が科学編集者ということなので、客観的な視点で理論を紹介・説明しているのではないかと感じた。入門書・知識の整理に良い本。 【目次】 1 私たちの宇宙――ユニバース 第1章 宇宙はどのくらい広いのか 第2章 宇宙は無限か有限か 第3章 「無」からの宇宙創成 第4章 宇宙を超巨大化させた「インフレーション」 2 無数の宇宙――マルチバース 第5章 親宇宙から無数の子宇宙が生まれた 第6章 私たちの宇宙は“幸運”なのか 第7章 物理学史上最大の微調整問題 第8章 超ひも理論が予言する宇宙 第9章 パラレルワールドとの深いつながり 3 マルチバース宇宙論は実証できるか 第10章 インフレーションの証拠は見つかるか 第11章 超ひも理論や高次元空間は実証できるか 第12章 並行宇宙の存在は実証できるか あとがき 監修者解説 並行宇宙論の衝撃 さらに学びたい読者のためのブックガイド  図版出典 索引

Posted by ブクログ