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西洋近代の罪 自由・平等・民主主義はこのまま敗北するのか 朝日新書1000
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2025/04/11 |
| JAN | 9784022953131 |
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西洋近代の罪
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
資本主義と民主主義は離婚間近らしい(笑)。 世界は明らかに新しい時代に舵を切ろうとしている。そのような中で、日本はどうあるべきか。 宮崎アニメと戦後日本の考察が興味深い。
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「民主主義」と「権威主義」を対立軸として、そのどちらかと「資本主義」が夫婦になるという考え方は面白い。その上で、今まで良好な夫婦関係であった「民主主義」と「資本主義」が離婚の危機?にあるのだという。 そもそも民主主義は、われわれが思うほど、正しくて公平で納得感のある価値観ではな...
「民主主義」と「権威主義」を対立軸として、そのどちらかと「資本主義」が夫婦になるという考え方は面白い。その上で、今まで良好な夫婦関係であった「民主主義」と「資本主義」が離婚の危機?にあるのだという。 そもそも民主主義は、われわれが思うほど、正しくて公平で納得感のある価値観ではないのだと思う。集団が束になり肥大化していく過程で生じる権威主義(世襲的正統化)に対し、選挙という形で門戸を開いたという程度だろう。結局、未だに世襲は多いのだ。勿論、誰しもがチャレンジできる社会を謳う理想は素晴らしい。一方で極めて単純化すれば、これは“多数決“である。 人事採用に「アルムナイ」という言葉、制度があるが、企業が一度退職した元社員(アルムナイ)を再雇用するもの。例えば、ある国がアルムナイを前提に自国民に対し転籍を促したとしよう。選挙権を手に入れて侵入したい国を混乱、転覆させ、また自国籍を復活させるような侵略方法だ。白人以外が欧米の選挙で当選していくように、日本でも日本国籍を得た外国人が当選していく日は近い。これへの忌避感として、民主主義はその崩壊の過程に排外主義を経由する。 国家が国籍を「アルムナイ」化し、影響力の投射を目的として国外に潜在的な工作員として送り込む可能性を想定するとき、民主主義はあまりに無防備である。移民受け入れ、多様性の尊重、政治参加の自由。これらは確かに美しい理念だが、外部からの制度的攪乱のリスクを前提にしたとき、民主制度はどこまで持ちこたえられるのか。 さらに「少数派保護」という詭弁を権威主義や民主主義がどう扱い得るか。非差別や生活保護などの枠組みは確かに存在するが、それはあくまで“最低限”の保障に過ぎない。結果的に社会は、少数派を「保護された存在」として囲い込み、むしろ隔離と身分固定を生み出しているのではないか。保護を名目にした隔離。平等を名目にした不平等。こうした構造的矛盾が放置されたまま、理念だけが善として称揚されるとき、民主主義は自らの内部から脆弱化していく。 結果として、弱者や外国人に対して「排外主義」を掲げる政党が台頭する。この現象そのものが、実は民主主義内部に潜む“構造的必然”ではないか。なぜなら、民主主義は多数決を基本原理としながら、同時に基本的人権を掲げる。ここにすでに論理的矛盾があり、社会的ストレスが増すほど、多数派は「自分たちの利益」が奪われていると感じ、少数派への保護が“過剰”に映る。こうして、多様性や寛容を掲げる民主主義の内部から、価値観的にそれを否定する勢力が合法的に生まれる。民主主義への信頼は、この逆説を十分に扱いきれていない。 ー このおよそ10年に関して言うならば、グローバルなレベルで民主化が進捗しているどころか、権威主義的な体制の方が増加する傾向にある。スウェーデンのヨーテボリ大学の研究所は、民主主義的であることの条件を、「公正な選挙があるか」「人権が尊重されているか」「言論の自由があるか」「法の支配が貫徹しているか」等の要素に分け、それらを指標化し、総合した上で、世界各地の民主主義の度合いを計測している。それによると、2021年、全体として民主的と見なしうる国と地域が89であるのに対して、非民主的な国と地域は90である。つまり、非民主的な体制の方が民主的な体制よりやや多く、しかも地球の人口の70%が非民主的な体制のもとにいる。 ー ユヴァル・ノア・ハラリが『ホモ・デウス』で的確なことを述べている。人々が、民主的な選挙結果に縛られなくてはならないと感じるのは、彼らそれぞれが、他の投票者たちとの間に基本的なつながりがあるのを実感できているとき、そのときに限られる。もし他の投票者たちの感覚が私とはまったく異なっており、彼らが私の思いを理解しておらず、私の死活的に重要な利害に対していかなる配慮ももっていないと私が感じていたならば、私はたとえ百対一で選挙に負けたとしても、その結果に従う必要はない、と感じるだろう。ウクライナ戦争やパレスチナ紛争を、利害関係者の間の選挙によって解決することができない理由も、ここにある。民主的な選挙が成り立つためには、投票者たちの間に、互いの基本的なつながりを実感させるような暗黙の合意、自分と敵対する者も「私のことをも配慮した上で私とは異なる意見をもっているのだ」と実感できるような基本的な合意がなくてはならない。たとえば、基本的な信念や価値観を共有している者の間でのみ、民主的な選挙は機能する。 資本主義は世界レベルで成立し得るが、民主主義は決して国境を越えはしない。本書の感想からは逸れているが、恐らく民主主義の危うさという目線は一緒だろう。民主主義と資本主義の“夫婦仲”が揺らぐ今、改めて立ち止まって考えるための一冊である。
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民主主義と資本主義が離反してきているのではないかという問いかけをスタートに、様々な論点から現代社会を考察している.植民地主義と人種主義がガザ戦争に深く関与しているという考察、社会構想論をベースとした交響圏とルール圏の議論など表面的な理解しかできなかったが、興味ある分野でもあり楽し...
民主主義と資本主義が離反してきているのではないかという問いかけをスタートに、様々な論点から現代社会を考察している.植民地主義と人種主義がガザ戦争に深く関与しているという考察、社会構想論をベースとした交響圏とルール圏の議論など表面的な理解しかできなかったが、興味ある分野でもあり楽しめた.イスラエルとパレスチナの戦争について仲介役を日本が行ったらどうかという提案.面白いと思った.政府と民間レベルでのアプローチを例示している.政府はパレスチナを正式国家として承認し、民間は双方の側の批判的な抵抗勢力をさまざまな方法で結び付ける.実現出来たら素晴らしいことになるだろう.トランプの登場を冷静に考察している部分も楽しめた.
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