1,800円以上の注文で送料無料

無知学への招待 〈知らないこと〉を問い直す
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 書籍
  • 1215-02-00

無知学への招待 〈知らないこと〉を問い直す

鶴田想人(編著), 塚原東吾(編著)

追加する に追加する

無知学への招待 〈知らないこと〉を問い直す

定価 ¥2,970

2,475 定価より495円(16%)おトク

獲得ポイント22P

残り1点 ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

10/4(土)~10/9(木)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 明石書店
発売年月日 2025/03/06
JAN 9784750358956
関連ワード鶴田想人 / 塚原東吾 / 哲学・心理学・宗教

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

10/4(土)~10/9(木)

無知学への招待

¥2,475

残り1点
ご注文はお早めに

カートに追加するカートに追加

商品レビュー

4

2件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/06/14

無知学agnotology ということばを初めて知り、本邦初の入門編というので読んでみた。著名な学者も新進気鋭の学者も登場する。古代ギリシャのソクラテスに源流を発しながら、SNSやトランプ現象で「知」と「無知」の意味が揺らいでいる状況で勃興しつつある学問のいまを感じることができた...

無知学agnotology ということばを初めて知り、本邦初の入門編というので読んでみた。著名な学者も新進気鋭の学者も登場する。古代ギリシャのソクラテスに源流を発しながら、SNSやトランプ現象で「知」と「無知」の意味が揺らいでいる状況で勃興しつつある学問のいまを感じることができた。 無知学において、無知とは単にまだ知らないこと(未知)や忘れてしまった状態に留まらず、疑念や不確実性をも含む広範な概念として捉えられるという。不知や非知も含んでいいのかも知れない。 本書では、無知学の提唱者であるプロクターによる無知の3分類(①生来の状態としての無知、②失われた領域としての無知、③戦略的策謀としての無知)を紹介する。従来の無知観だとマイナスイメージしかないかもしれない。たが、有用性の視点を加えること、選択による無知があること、そして意図的に作り出される無知もあるということに焦点を当てる。 カール・ポパーの無知策謀説批判にも触れつつ、ガリレオ科学の成立要因を分析し、科学における無知の認識の変遷を考察する。うーん、無知は深い。 途中からは様々な学者の短い論考が続く。ハラリの科学史観を批判的に検討したり、科学コミュニケーションにおける透明性の重要性を指摘したり。さらに、日本における日本人のような特権階級に陥りがちな積極的無知や、認識的バブル・エコーチェンバーによる無知の強化を解説する。 ギリシャ哲学の納富信留さんのソクラテスにおける「不知の自覚」や「無知の知」の議論も出てくるし、科学哲学の村上陽一郎さんのガン告知を契機にした論考で、現代医療におけるインフォームドチョイスと「知らされない権利」の可能性に触れるところは印象的だった。 AIによる新たな無知の創出や、ポストトゥルース時代の科学否定論の戦略を分析はまさにら現在進行形のテーマだ。多角的な視点から「無知」というテーマを掘り下げていく構成。明石書店なので、一部で取り扱うテーマはそうなるだろうなと思いつつ読んだが、それも自分自身の無知学と触れ合う体験なのかも。全体として良かった。

Posted by ブクログ

2025/03/30

1. 無知学の発展 - 無知学の歴史的背景: 無知学は2008年の論文集を契機に発展し、様々な学問分野での研究が進展。 - 多様なアプローチ: 経済学、社会学、脳神経科学など、多岐にわたる分野からの寄稿が見られる。 2. 日本における無知学の受容 - 翻訳と適用: 日本では「ア...

1. 無知学の発展 - 無知学の歴史的背景: 無知学は2008年の論文集を契機に発展し、様々な学問分野での研究が進展。 - 多様なアプローチ: 経済学、社会学、脳神経科学など、多岐にわたる分野からの寄稿が見られる。 2. 日本における無知学の受容 - 翻訳と適用: 日本では「アグノトロジー」という用語が使われ、科学史やジェンダー史において応用例が増加。 - シンポジウムの開催: 2022年に無知学に関するシンポジウムが開催され、その成果が学術雑誌に掲載。 3. 無知学の定義と範囲 - 無知の多様性: 無知は「非知」、「不知」など多様な概念を含み、定義のあいまいさが学問の課題。 - 狭義と広義の無知学: 無知学は狭義の定義に限らず、認識論や社会学の観点からも議論される。 4. 研究の潮流と未来の展望 - 新たな研究動向: 欧米では無知研究が新たな段階に入っており、特定の無知の説明を統合する必要がある。 - 無知のポジティブな面: 無知のネガティブな側面だけでなく、ポジティブな側面も考慮した研究が求められる。 5. 学際的アプローチ - 無知学の学際的な性質: 無知学は科学史、社会学、技術哲学など、多様な学問分野と連携し発展。 - 実証的研究の重要性: 無知の社会的構築や無知に関連するメカニズムについての実証的な研究が進展中。 6. 具体的な事例研究 - 日本の事例: 原爆や公害に関する研究が無知学の文脈で行われている。 - 戦略的無知: 特定の状況での無知がどのように形成されるかについての探究が重要視されている。 7. まとめ - 無知学の重要性: 無知学は科学的理解を深め、社会的課題に対する洞察を与える重要な学問である。 - 今後の研究の方向性: 無知学のさらなる発展には、より広範囲な学際的研究と具体的事例分析が必要とされる。

Posted by ブクログ