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闇より暗き我が祈り ハヤカワ・ミステリ文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2025/02/19 |
| JAN | 9784151865015 |
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闇より暗き我が祈り
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商品レビュー
3.8
17件のお客様レビュー
この並外れた個性を持つ作家の一作目は『黒き荒野の果て』だと思っていたが、これまで日本でも翻訳ミステリーのなかで最高評価を受けてきた三作の前に、実は未訳の本書が存在していたとは。現代の新しいクライム小説に眼を着けているハーパーBooksの代表的傑作となっているコスビーだが、今にな...
この並外れた個性を持つ作家の一作目は『黒き荒野の果て』だと思っていたが、これまで日本でも翻訳ミステリーのなかで最高評価を受けてきた三作の前に、実は未訳の本書が存在していたとは。現代の新しいクライム小説に眼を着けているハーパーBooksの代表的傑作となっているコスビーだが、今になって版元を変えて、知られざるデビュー作が時代を遡って登場した。 未だ日本の版元が眼を着ける前の作品とは言え、これまでの既翻訳作品3作と比べても何の遜色もないばかりか、この作家の原点となる南部を舞台にしたノワール&バイオレンスをこれでもかと見せてくれるハイレベルな傑作であるように思う。一人称による葬儀社勤務の中年黒人男性が主人公なのだが、彼の独白による展開方法が作品を見事に成功させているし、むしろデビュー作だからなのか、躍動感とエキセントリックなストーリーとがとても際立って見える傑作であるように思う。 ヴァージニア州の田舎町の神父が殺されるという事件。元警察官ながら現在は葬儀社勤務で、昔から腕っぷしに自信を持つ反骨の青年ネイサンはその殺人事件の真相究明に拘り、町のダークサイドの渦中へと飛び込んでゆく。一人称での彼の語りが紡ぐ長編小説ながら、小さな町でのダークサイドと、そこに息づく町民たちのそれぞれの闇を抉る語り口と、息継ぎを許さない緊張の連続が現在のコスビーとその印象をダイレクトに繋げてしまう。 出版社は変われど、翻訳者が同じである点も好感が持てるが、この作品が埋もれていたというこの数年間が何とももったいなかったと感じるのも、既作品を超えるくらいの本書の密度を経験すれば誰もが感じて頂けるものではないだろうか。ページ数の割に登場人物が多く、キャラクター・リストが別紙で付いているものの、そこに全員が掲載されているわけでもない。むしろこの作品の主人公はネイサン一人ではなく、町の住民すべてではないのか? と疑念を覚えるほど、すべてのキャラクターが結構な大役を課され、なおかつ運命の歯車に呑み込まれているように見える。 しかし、思えば、それがコスビー・ワールドなのだと思い返せば頷ける。新作はもう一年待ちのようである。二年も(翻訳を入れれば三年か)待たされるというところに、この旧作の翻訳があって有難い限り。現代アメリカ南部の闇を抉るコスビーの作品は、権力欲でいっぱいの醜くしか見えない現大統領を裏側から嘲笑するパワフルな文化力学になっているかもしれない、などとそう考えるのは穿ち過ぎであろうか?
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S・A・コスビーのデビュー作。 田舎町で葬儀社に勤める元海兵隊で元保安官補のネイサンは、イーソー・ワトキンス牧師死亡の調査を信徒から依頼される。表向きは自殺と噂されるが、腐敗した保安官事務所は詳細を語ろうとせず何か怪しい。調査を進めると、牧師周辺のきな臭い関係が明らかになってくる...
S・A・コスビーのデビュー作。 田舎町で葬儀社に勤める元海兵隊で元保安官補のネイサンは、イーソー・ワトキンス牧師死亡の調査を信徒から依頼される。表向きは自殺と噂されるが、腐敗した保安官事務所は詳細を語ろうとせず何か怪しい。調査を進めると、牧師周辺のきな臭い関係が明らかになってくる。 デビュー作だけあり、コスビー作品のエッセンスが濃縮されている。片田舎の中だけで物事が進むので物語のスケール感は小さく、後の作品で見られる社会問題まで盛り込むストーリーの深みみたいなものはあまりない印象で、わりとサラッと読めてしまうのだが、展開の面白さはさすが。ネイサンの相棒スカンクがあまりにも無敵で、都合の良い便利屋すぎるのが少し気になった。
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面白かった。S・A・コスビーの「頬に哀しみを刻め」と「すべての罪は血を流す」の2作を混ぜて、ギュッ!と簡略化した様な、ストーリー展開。 既視感は否めないものの、相変わらずの読みやすさと面白さ。長編5作目も英語圏で出版されており、邦訳されるのがとても楽しみ。
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