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族長の秋 新潮文庫
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族長の秋 新潮文庫

ガブリエル・ガルシア・マルケス(著者), 鼓直(イラスト)

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族長の秋 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2025/02/28
JAN 9784102052136

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族長の秋

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商品レビュー

3.7

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2025/12/15

恐ろしく長生きで、予知能力があり、病人を治す力があるとされる独裁者。 民衆が大統領府に押し寄せてみると、死体はハゲタカに食い荒らされ、牛たちが好き勝手に動き回り、レプラ患者達が住み着いている。 語られる6つの章(?)は、それらしき表記もない。段落も無く、語る主体は目まぐるしく変...

恐ろしく長生きで、予知能力があり、病人を治す力があるとされる独裁者。 民衆が大統領府に押し寄せてみると、死体はハゲタカに食い荒らされ、牛たちが好き勝手に動き回り、レプラ患者達が住み着いている。 語られる6つの章(?)は、それらしき表記もない。段落も無く、語る主体は目まぐるしく変わる。不思議と詠み辛さはない。「見た。」という表現が何度も繰り返される。 独裁者はヘルニアで強大な睾丸を持ち、足が象のようにバカデカい。 腹心の将軍は裏切りの結果、オーブンで焼かれ反乱軍の兵たちに供される。 影武者パトリスア・アラゴネスが惚れた美人コンテストで選ばれた美しきマヌエラ・サンチェスは日食の日に消えてなくなる。 母のベンディシオン・アルバルトは死後、聖女として崇められる。その死後も独裁者は母に愚痴を零し続ける。 修道院から誘拐した妻、レティシア・ナサレノは独裁者に読み書きを教えるが、散財と横暴を繰り返し、反乱者たちの犬に息子と一緒に食い殺される。 宝くじのインチキを行った司令達のため、彼は二千人の子供を爆殺する。 人妻と関係する間に亭主を護衛に殺させる。 ある意味、同じ物語がただ続いているだけなんだ。 独裁者の指示もあるけれど、むしろ周囲が慮って残虐を進めている場面が多い。 終盤は、誰からも相手にされないで、大衆からは生きているんだか、死んでいるんだか判らない存在。 訳者あとがきも解説の池澤夏樹さんも、南米の独裁者裁に触れている。だけど、この主人公から権力欲は感じられなかった。ただ独裁者としているだけのような。

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2025/12/14

読了。 どうしても「百年の孤独」と比べてしまう。 ・全編の読みやすさは、「百人の孤独」>「族長の秋」。「族」は、65ページ前後の段落(全編で6段落、約400ページ)それぞれが切れ目なく話題が徐々にずれ、小説中の語り手が何人いるのか不明、誰の話なのかを追い続けるうちに混乱。 ...

読了。 どうしても「百年の孤独」と比べてしまう。 ・全編の読みやすさは、「百人の孤独」>「族長の秋」。「族」は、65ページ前後の段落(全編で6段落、約400ページ)それぞれが切れ目なく話題が徐々にずれ、小説中の語り手が何人いるのか不明、誰の話なのかを追い続けるうちに混乱。 ・物語のハチャメチャさは、「百」<「族」。「族」の中で諸々を取り仕切る独裁者「わし」は、予見可能性とは無縁。 ・解説の驚きは、「百」≒「族」。「百」は筒井康隆、「族」は池澤夏樹が、解説で煽る。 しばらく消化できそうにない。

Posted by ブクログ

2025/11/20

読み終えてすぐに、映像の世紀で見た、終戦直後、写真家のリー・ミラーがヒトラーの浴室で入浴する写真を思い出した。 リー・ミラー曰く、「私室から人間らしさを感じて更に恐ろしくなった」。 この小説は、ある独裁者の死の描写から始まる。 「全都の市民は月曜日の朝、図体のばかでかい死びとと...

読み終えてすぐに、映像の世紀で見た、終戦直後、写真家のリー・ミラーがヒトラーの浴室で入浴する写真を思い出した。 リー・ミラー曰く、「私室から人間らしさを感じて更に恐ろしくなった」。 この小説は、ある独裁者の死の描写から始まる。 「全都の市民は月曜日の朝、図体のばかでかい死びとと朽ちた栄華の腐れた臭いを運ぶ、生暖かい穏やかな風によって、何百年にもわたる惰眠から目が覚めた。」 改行無しの充ち満ちに詰められた文。発話者が特別な表記無しにころころと移り変わり、冒頭の死の場面を含め、同じ場面、同じ言葉を何度も執拗に繰り返す。現実と夢うつつが並列に語られ、読み手はその情景の鮮烈な色、臭い(臭みと言っていい)、味、空気にこもる熱、じっとりとした手触りを同時に浴び続けながら、実体の無い「権力」をまとう独裁者、大統領が、孤独過ぎる、高齢過ぎるひとりの老人だと知っていく。 ストーリーそのものを味わうというよりも、細部にわたる超詩的、浮遊的文章表現を全身で味わうような、いや、べたべたと体に塗りたくってる感覚か。 「百年の孤独」の8年後に書かれたこの物語は、更に読み手を極彩色の曼荼羅に引き摺り込んでくれた。 市民は偶像のなかの大統領しか知らない人が大半で、悪政に苦しめられつつも、栄華を誇る時代もあった。並の人間とは思われていなかった独裁者は、「愛の欠乏のためにひびが入って」いる心臓を持つただの哀れな老人だった。それをこの物語の市民はどう感じたのか。「全都」そのものがこちらに語るようなラストの数行がやけに淡々としていて、これまでの熱が覚めたのを思い知る感覚がまた良かった。

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