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感応グラン=ギニョル 創元SF文庫
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感応グラン=ギニョル 創元SF文庫

空木春宵(著者)

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感応グラン=ギニョル 創元SF文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2024/12/25
JAN 9784488799014

感応グラン=ギニョル

¥935

商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2025/01/05

概念に切り込むSFだった。 特に「美醜」「生死」の2点は本作のキーワードだと感じた。 短編を読んでいるときは熱がこもっているような、のぼせた気持ちになる。 けれど、最後にはそれをふわっと解き放って涼しくしてくれる。 熱せられた気持ちほど、冷める感覚を感じやすいのかもしれない。 ...

概念に切り込むSFだった。 特に「美醜」「生死」の2点は本作のキーワードだと感じた。 短編を読んでいるときは熱がこもっているような、のぼせた気持ちになる。 けれど、最後にはそれをふわっと解き放って涼しくしてくれる。 熱せられた気持ちほど、冷める感覚を感じやすいのかもしれない。 あらゆる事象の二面性をテーマに多彩な世界観のテクスチャで読者を魅了してくれる作品だった。

Posted by ブクログ

2024/12/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小児性犯罪者を誘き出すための擬似少女AIを作る二人のプログラマーとその倒錯した関係性を描いた「地獄を縫い取る」、「感応グラン=ギニョル」の続編で美醜の価値観が逆転した世界からの脱出を試みる「Rampo Sicks」が面白いと感じた。 全体的に「痛み」と「快楽」が裏表にあり人間の残酷さと残忍さの中にある独特な美意識が全面に出ているように感じられた。「メタモルフォシスの龍」は共同体とその外の世界観が「徒花物語」は『(花物語』を意識しているのだろう)「花屍」するところなどは、話の筋は違えど漫画の「フールナイト」を彷彿とさせるところがあって面白いと感じた。また伴名練『少女禁区』収録の「chocolate blood,biscuit hearts.」と似た空気感があり、ああいう世界観が好きな人にはたまらない短編集だと感じている。

Posted by ブクログ