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庭の話
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庭の話

宇野常寛(著者)

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庭の話

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2024/12/01
JAN 9784065377918

庭の話

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商品レビュー

4.3

7件のお客様レビュー

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2025/02/08

自分が抱いていた共同体への違和感をハッキリ明文化してくれて救われた 社会的ポジ、距離感いろいろ考えさせられる 問いを与えられ、自分で考えるキッカケをくれた 良書と思う、数年後また読み返したい

Posted by ブクログ

2025/02/02

SNSプラットホーム資本主義の先は共同体回帰か否か。 個人的には従来の共同体ではなくて、新しい形の共同体がいい。みんなと一緒に居てもいいし、居なくてもいい。「構成員である個々人が、自分の独自性を保ちながらしかも全体に関わっていて、全体の動きに無理に従わされているということがない状...

SNSプラットホーム資本主義の先は共同体回帰か否か。 個人的には従来の共同体ではなくて、新しい形の共同体がいい。みんなと一緒に居てもいいし、居なくてもいい。「構成員である個々人が、自分の独自性を保ちながらしかも全体に関わっていて、全体の動きに無理に従わされているということがない状態」 というのがしっくりきた。 そして、他人の承認に依存することなく生きる。自分が夢中になれるもの(制作や自然)で心を満たして生きる。

Posted by ブクログ

2025/01/14

ここで登場する「庭」とはメタファーであり、半分閉じて半分開放された空間を指す。そこでは独自の生態系がそこに棲む生き物たちの共進化によって成り立っており、「庭」の主たる人間の思惑や思想を超越した偶発性が発生することで人生をより豊かにしていく機会となる。 果たして、科学技術の発展は...

ここで登場する「庭」とはメタファーであり、半分閉じて半分開放された空間を指す。そこでは独自の生態系がそこに棲む生き物たちの共進化によって成り立っており、「庭」の主たる人間の思惑や思想を超越した偶発性が発生することで人生をより豊かにしていく機会となる。 果たして、科学技術の発展は私たちの暮らしを本当に豊かにしているのだろうか。とくにインターネットの登場は、Web2.0⇒Web3.0とバージョンアップが図られるとともに、誰もが発信者たり得ると無邪気に信奉されてきた。その結果がFacebookやXのプラットフォーマーによる寡占と、フェイクや陰謀論に扇動・動員される民主主義の危機である。 筆者はこのSNSの潮目を読みながら情報の真偽よりも人間関係の承認獲得に勤しむ状況を脱するために、「庭」の重要性を説く。折しもSANCHACOは、保護猫という存在が人間の思惑を超越した生物として君臨し、訪れる人間たちに偶発性を提供している「庭」となっている。個人的にはXを辞めて、Facebookもあまりログインしなくなっている状況だが、高校生からお年寄りまで地域の人間関係が広がっている。 SNSの功罪について、あまりにも露悪的に語っている傾向はあるが、アメリカ大統領から街のお店までSNSでバズることを目的に短期的な利得と承認獲得を目指す社会になってしまった現在において、未来をどのように志向していくべきか個人の行動指標となり得る内容となっている。物事に対する見方や取組み方を他者の承認という外部評価によって決めるのか、それとも「庭」を持って自分と物事の距離感を最適化させるのか、多くの現代人にとって示唆に富む内容である。

Posted by ブクログ