中東近現代の150年 くらべて楽しむ地図帳

関眞興(編著), 二宮書店

• 販売会社／発売会社: 山川出版社
• 発売年月日: 2024/12/03
• JAN: 9784634152496

商品レビュー

2025/03/11

1. 第一次世界大戦と中東の地図の変化
- 第一次世界大戦の原因には、イギリスの三枚舌外交やパリ講和会議が関与。
- 中東地域の地図は大きく書き換えられ、1920年の地図がその結果を示している。
- 多くの国家が独立を達成し、イスラームの影響が強まった。

2. 中東の政治的課題
- 中東諸国は多様な政治問題を抱え、独裁政権の存在が影響を及ぼしている。
- 2011年に始まったアラブの春が、政治改革を求める動きとなった。
- イスラエルとアラブ諸国の歴史的背景を理解することが、ガザ戦争を解明する鍵である。

3. イスラームとナショナリズムの関係
- イスラーム教とナショナリズムの動きが関連し、特にバルカン半島から中東へ影響を及ぼしている。
- 中東はイスラーム教の中心地であり、スンナ派とシーア派の対立が存在する。

4. 帝国主義と植民地支配
- 18世紀以降の西欧諸国による中東の国境線の引き方が、現代のナショナリズムに影響を与えた。
- 経済活動が政治を支配する状況が続いており、アジアやアフリカの経済的後進性も影響している。

5. エジプトの経済発展とスエズ運河
- ムハンマド11アリーの下でエジプトは経済の建設を進め、綿花を中心に繁栄した。
- スエズ運河の建設は、ナポレオンによる遠征の発想から始まったが、実現は19世紀半ばであった。
- 運河の開通がエジプト経済に与えた影響は大きく、イギリスの干渉もあった。

6. 中東戦争とその影響
- 第1次中東戦争以降、イスラエルとアラブ諸国との間で複数の戦争が発生。
- 戦争の結果、パレスチナ難民の問題が深刻化し、PLoが形成されるきっかけとなった。

7. 現代の中東情勢と課題
- 中東諸国の独立後、地域の安定には長い時間が必要とされる。
- 石油の埋蔵地が経済基盤として存在し、宗教や政治の問題が絡み合っている。

8. 結論
- 中東の歴史と現状は、複雑な政治的、経済的、宗教的要因が絡み合っており、今後の展望は不透明である。

2025/01/27

必ずしも必要な情報が網羅されているわけではないけど～～地図は二宮のものを使い、出版は山川。帝国と二宮が一緒になったけど、ここは二宮なのは帝国は世界史を出しているからか。サダム=フセインは地下に隠れているのを見つかって、その場で裁判にかけられて、すぐ処刑されたと刷り込まれていたのは何故だろう？