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ネット怪談の民俗学 増殖する恐怖 ハヤカワ新書033
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2024/10/23 |
| JAN | 9784153400337 |

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ネット怪談の民俗学
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商品レビュー
3.9
66件のお客様レビュー
えええのえ! 八尺様とか巨頭ォとかホラゲーだと思ってたら元になった話があったのか! ただのえっちなねーちゃんと毛深い男梅かと思ってたわ!失敬失敬! ばけたん(WARASHI)やっっっば! 「周囲に霊がいると発光し、さらに光の色によって危険度がわかる」www やべぇ!くそほしい!...
えええのえ! 八尺様とか巨頭ォとかホラゲーだと思ってたら元になった話があったのか! ただのえっちなねーちゃんと毛深い男梅かと思ってたわ!失敬失敬! ばけたん(WARASHI)やっっっば! 「周囲に霊がいると発光し、さらに光の色によって危険度がわかる」www やべぇ!くそほしい!! 深夜時間帯、テレビが放送休止した後に表示されるものっつったらブリキンホテルの宣伝じゃないん?
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インターネット時代の到来で、誰もが気軽に情報発信できるようになった現代。空前のホラーブームはそんな時代の産物と言える。本書はネット怪談、ネットホラーを民俗学的観点から追いかけ、その空気感を丁寧に解説している。 日本におけるネット怪談、ネットホラーというものが旧2ちゃんねる由来が多...
インターネット時代の到来で、誰もが気軽に情報発信できるようになった現代。空前のホラーブームはそんな時代の産物と言える。本書はネット怪談、ネットホラーを民俗学的観点から追いかけ、その空気感を丁寧に解説している。 日本におけるネット怪談、ネットホラーというものが旧2ちゃんねる由来が多いせいか、ところどころ読みにくさと理解しづらさがあったが、概ね理解することはできた。取り上げられている個々の都市伝説や怪談のほとんどを知らなかったため、それに対する解説が少なかったのはちょっと残念だったが、少しずつ変化していく様や共同体が(ネット上で)形成されていく様は非常に興味深く読めた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最近の出版業界で最も勢いがあるとされているジャンルはホラーである。また、それは出版業界に限らずインターネット、SNSでも大きく注目を集めている。その代表例としては雨穴さんや背筋さんが該当するだろう。彼ら以外にも、いわゆるモキュメンタリーホラーというジャンルが注目されている。モキュメンタリーとはドキュメンタリーのようなリアリティを持つフィクションである。そして本書はそういった現代のホラーのルーツや2024年までの変遷について民俗学の観点から迫ったものである。 先ほど民俗学の観点という言葉を用いたが、残念ながら私に民俗学の知識なんてほとんどなく、柳田國男という名前を知っている程度だが、本書は民俗学の専門用語はあまり用いられず、仮に使われたとしてもその意味について解説がなされている。また、ネット怪談の知識がない人にも、話の中で大きく取り上げられているものや怪談のタイトルが分かるような仕組みになっておりとても読みやすかった。 本書では、オステンション(やってみた)という、肝試しなど噂の現場に実際に訪れてみる行為に対し、その逆をいく逆行的オステンションがインターネット上で行われていると述べられている。逆行的オステンションとは、特定の画像や写真に対して、人がその写真についての物語を後付けするものである。本書の中では、スレンダーマンが例として用いられていた。そして、衝撃的なことにこの逆行的オステンションが進むことで、文字がデータとして残るインターネットという媒体でありながら、本来のネット発の創作という文言が失われるという事が行われているというのだ。そして文言が失われた事でスレンダーマンのように事件も起こってしまったというのも衝撃だった。 この本では終盤に2020年代のホラーの流行についても述べられている。TikTokやYouTubeの縦型スライド動画の流行により、逆行的オステンションが行われなくなり、物語を持たない写真のみのホラーが発展している。そういった写真には不穏さや不気味さがや懐かしさなどの答えのない異質なものを味わうホラーが生まれている。それは、普段TikTokなどを使わない私としては衝撃的な事実であった。 本全体を通して、民俗学という特定の地域の風習を取り扱う学問なのにアメリカなどの他国の怪談が出てくるのはかなりグローバルなものを感じた。本書で語られているが、ネット怪談について語られている論文などは多くないという。ネット怪談においては、民俗学という観点だけでなく、グローバルな視点でも取り扱う必要があるのではないかと個人的に思った。 きさらぎ駅やくねくね、マンデラ効果や検索してはいけない言葉、バックルームなどの定番を取り扱う一方で、日本のインターネットを語る上で欠かすことのできない淫夢についても少ないながら記述がある点が個人的に好印象だ。 また、民俗学的観点からの考察だけでなく、ネットホラー史を辿れることがこの本の素晴らしい点の一つである。ネット怪談が好きな人は買って損はないと思う。また、ネット文化が大好きな身としては、こういった本が出てくれてとても嬉しいので、今後こういった本が増えて欲しい。
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