ネット怪談の民俗学 の商品レビュー
面白い。30代前後のいわゆるインターネット老人界隈にはぶっ刺さる本。かつて見てきたネット怪談やホラーコンテンツを民俗学における文脈で読み解いていく本であり、以下にここ最近のネットやSNSの発達が人類社会において劇的な変化だったかと認識する同時に、ホラーを追い求める人々の姿勢は変わ...
面白い。30代前後のいわゆるインターネット老人界隈にはぶっ刺さる本。かつて見てきたネット怪談やホラーコンテンツを民俗学における文脈で読み解いていく本であり、以下にここ最近のネットやSNSの発達が人類社会において劇的な変化だったかと認識する同時に、ホラーを追い求める人々の姿勢は変わらないことをしれた。ある種 20年代までのネットホラー大全本的な趣もあり、手元においておきたい一冊。
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2000年代のきさらぎ駅を2ちゃんのまとめで知っていたから、2020年代にその名前を見たときは懐かしいと同時になんで?と思ったのだけど、ネットでできることが増えてくるとこうやってリバイバルすることがあるんだ。 懐かしいネット怪談の話と、しばらく離れていたために抜け落ちていて知ら...
2000年代のきさらぎ駅を2ちゃんのまとめで知っていたから、2020年代にその名前を見たときは懐かしいと同時になんで?と思ったのだけど、ネットでできることが増えてくるとこうやってリバイバルすることがあるんだ。 懐かしいネット怪談の話と、しばらく離れていたために抜け落ちていて知らなかったネット怪談の部分が両方楽しめて面白かった。
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図書館で借りた本 「きさらぎ駅」「くねくね」に代表されるネット怪談の生態系と考察 怪談話最新版 ネットで怪談話が誕生する時代になったのか
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昔からネット怪談は見てきたものの、知らないエピソードも多かった。その都度調べながら本書を読み進めていたため読了まで時間がかかり非常に読み応えがあった。 民俗学としての要素も分かりやすくしっかり解説されてたため、一つの文化をより専門店に学べた。
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ネット怪談について、民俗学的視点から研究・解説している本。 くねくね、きさらぎ駅、リアルなど、まとめサイトでネット怪談に親しんでいた世代で、懐かしい話題も多く、またそういった怪談が生まれた経緯や起源をしることができてとても興味深かった。洒落怖のような文化が廃れていって寂しく感じ...
ネット怪談について、民俗学的視点から研究・解説している本。 くねくね、きさらぎ駅、リアルなど、まとめサイトでネット怪談に親しんでいた世代で、懐かしい話題も多く、またそういった怪談が生まれた経緯や起源をしることができてとても興味深かった。洒落怖のような文化が廃れていって寂しく感じてもいたが、形を変え現代のネット文化にも脈々と受け継がれているというのも目から鱗。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
くねくね、きさらぎ駅、コトリバコといった題材が、どのように育まれて語り手不詳の"怪談"となったかを民俗学の用語で分析する。キーワードは「共同構築」と「オステンション(やってみた)」、そして「再媒介化」。これらが論じられる1章・4章・6章が特に面白かった。 まとめサイトや切り抜き動画による再媒介化で出自に関する文脈が消去されかえってフィクション性が失われる(本当にあったことかもしれないと思ってしまう)という指摘はなるほどと思ったし、そうやってネット怪談がデータベース化していくことで不安が閾値に到達した人たちの存在も、今のネットホラーブーム(明確な語り手があるナラティブなもの)が支持されている要因なのかなと思った。
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2024-10-29 2ちゃんもニコ生もライトユーザーなので、取り上げられている事象はほぼ後追いで知った。リアタイだったのはバックルームくらいかな。 その背景より成立過程に注目した論考が面白い。思えば子供の頃の口裂け女や花子さんも似たような過程を経て成立したように思う。学校の授業...
2024-10-29 2ちゃんもニコ生もライトユーザーなので、取り上げられている事象はほぼ後追いで知った。リアタイだったのはバックルームくらいかな。 その背景より成立過程に注目した論考が面白い。思えば子供の頃の口裂け女や花子さんも似たような過程を経て成立したように思う。学校の授業で「お化けはいないポスター」を書いたりしたなあ。 ネットの発達により、その広さと速さが爆上がりしたのは確か。
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