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源氏物語(8) 河出文庫 古典新訳コレクション
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源氏物語(8) 河出文庫 古典新訳コレクション

角田光代(訳者)

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源氏物語(8) 河出文庫 古典新訳コレクション

定価 ¥880

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2024/10/08
JAN 9784309421315

源氏物語(8)

¥770

商品レビュー

4.2

11件のお客様レビュー

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2025/11/20

たしかに唐突に終わる。浮舟は逃げおおせて欲しいと思ったが、そのことは描かれない。感じとしては逃げ切れそうにない。オープンエンドだが、明るい未来は示唆されていない。薫も宮も、未練がましい男性性は最悪だ。最後は「人形」であることを脱せられるか?というテーマだったのか。

Posted by ブクログ

2025/10/12

角田源氏最終巻、8巻です。「浮舟」、「蜻蛉」、「手習」、「夢浮橋」の4帖が収録されています。 匂宮は、浮舟と会ったときのことが忘れられない。大将(薫)は浮舟を宇治にかくまっており、中の君もそれを宮には秘密にしているが、宇治から来た手紙を宮に読まれてしまい、あやしんだ宮はお忍びで...

角田源氏最終巻、8巻です。「浮舟」、「蜻蛉」、「手習」、「夢浮橋」の4帖が収録されています。 匂宮は、浮舟と会ったときのことが忘れられない。大将(薫)は浮舟を宇治にかくまっており、中の君もそれを宮には秘密にしているが、宇治から来た手紙を宮に読まれてしまい、あやしんだ宮はお忍びで宇治へ向かう。匂宮と薫、2人からアタックされる浮舟は思い悩み、みずから死ぬことを決意する。翌朝、宇治の邸では浮舟がいないと大騒ぎ。浮舟のひどく思い詰めていた様子から、宇治川に身を投げたのだろうと絶望。遺体がないので、身の回りのものを火葬する。薫は、浮舟の四十九日の法事を宇治の律師の寺で行った。さて、浮舟はどこへ消えたのか、またその生死は……。 読み終えた瞬間、えええ、ここで終わりなの、この後まだ気になるのに、と思ったけど、角田光代さんの「文庫版あとがき」と、藤原克己さんの「解題『宇治十帖』」を読んで深く納得、腑に落ちました。藤原克己さんによる解説は、1巻の巻末にもありましたが、本当に秀逸。『源氏物語』を読みたくもなるし、また読んで良かったと思わせてくれます。 さて、全編を読んだ締めくくりとして、私の好きな女君と男君を、3人ずつ書いておきます。 まずは女君ベスト3。3位は浮舟 。八の宮の娘なのに認知してもらえぬままひっそりと暮らしており、いつも誰かの「人形(ひとがた)」としてしか見てもらえない、哀しい人。読みながら一番応援していました。2位は朝顔。光君のいとこにあたる人で、光君が何度手紙や歌を送ってもなびかなかった。光君の女たちを見て、私はあんな風にはなりたくないと頑なに拒み続け、ついには出家しちゃうという、一切ブレなかった女性。カッコいいと思いました。そして1位は近江の君です。内大臣(もとの頭中将)が探し出して引き取った娘で、周囲に笑いを振りまく明るい子。思ったことを正直に〈ずけずけ〉、〈はきはき〉言っちゃうので、読者としてはスカッと気分がいい。私は大好きです。 では男君ベスト3を。3位は右大臣(弘徽殿大后と朧月夜の父)。落ち着きのない人で、気が動転すると前後の見境がなくなり何でもしゃべっちゃう、フツーのオヤジさん。漫画みたいでクスッと笑える、『源氏物語』には珍しいキャラです。2位は明石の入道。周りからは偏屈だと思われてるけど、自分の娘がなんとか光君と縁付くよう熱望し、光君が、身ごもった娘を置いて京へ帰っちゃうときには、〈あきれるくらいによろよろ〉するほど泣いちゃう、一生懸命な人。その一途さに笑ってしまう、憎めない人です。だから最期はすんごく寂しかった。そして1位は惟光です。光君の乳兄弟で、とにかく頼れる従者。夕顔が亡くなったとき光君に言った、「この惟光が念には念を入れて万事始末いたしておきます」のひと言で惚れました。こんなに心強い人、滅多にいないっしょ。その一方で、光君について行った邸の女房といつの間にか恋仲になっていたりする、ちゃっかり者でもあります。 いつかは読もうと思っていた『源氏物語』を今読了できたのは、他ならぬ角田光代さんの読みやすい現代語訳のおかげです。この8冊の文庫が私の手元に届くまでに介した多くの人々に、心から感謝します。他者の訳文と比較しながらだったり、途中でしばらく読めない時期があったりしたこともあって、読み終えるのにだいぶ時間はかかっちゃいましたが、私には必要な時間だったのだと思います。読み終わったのがちょうどシネマ歌舞伎『源氏物語 六条御息所の巻』の公開と同じ時期だったし。 せっかくなので、シネマ歌舞伎、見てきました。初めて見ましたが、なかなか良かったです。歌舞伎座などの劇場まで行かずとも、行き慣れている近くの映画館で、それも手頃な料金で歌舞伎を見られるのはありがたいですね。役者さんたちの表情や、衣装の柄など細かいところがよく見えるし、映像ならではの演出もあったりして、私は楽しめました。 坂東玉三郎さんの六条御息所は迫力があり、自分でもどうしようもない嫉妬心と悲しみ苦しみが伝わってきて、ウルウルしちゃいました。生き霊になった瞬間の低い声にはゾクリとしました。市川染五郎さんの光君、美しかったぁ。彼が現れた瞬間、一気に舞台が華やかになり、ピリッと緊張感も漂いましたね。それから坂東彌十郎さんの左大臣、ちょっとかわいかったな。あと私の推し、惟光もね、この歌舞伎でも良かったです。その場を収めるために、出されたものをパクリと食べるシーンなど、めっちゃ惟光っぽくてかわいかった。演じていたのは、サイトにもプログラムにも書かれていませんが、調べてみたら尾上松三さんだそうです。今後注目していこうっと。 さぁて、これでこれからは『源氏物語』についてのエッセイや創作小説などが楽しく読めそうですぞ。うふふ。

Posted by ブクログ

2025/09/17

・浮舟‥薫大将は近頃宇治に通ってるらしい。そんな素晴らしい女がいるのか?好奇心旺盛な匂宮は辛抱たまらずこっそりと宇治に行き、浮舟の部屋に忍び込む。おっとこれはいつぞやの女と気がつくが、彼女の素性はわからない。なんとなく妻、中の君にも似ているが‥匂宮はどっぷり浮舟にはまってしまい、...

・浮舟‥薫大将は近頃宇治に通ってるらしい。そんな素晴らしい女がいるのか?好奇心旺盛な匂宮は辛抱たまらずこっそりと宇治に行き、浮舟の部屋に忍び込む。おっとこれはいつぞやの女と気がつくが、彼女の素性はわからない。なんとなく妻、中の君にも似ているが‥匂宮はどっぷり浮舟にはまってしまい、足繁く通うようになる。もちろん薫大将に見つからないように。そして京に邸を建て、住まわせる計画まで立てる。薫は薫でやはり浮舟用の部屋を作り、受け入れ態勢を整えている。二人の色男に言い寄られて、さぁ大変。匂宮の宇治通いを薫大将が知ることとなり、浮舟の心は穏やかではない。母や中の君にも申し訳なく、ついに死ぬ覚悟を決めた。 ・蜻蛉‥浮舟は川に身を投げ命を絶った。宇治の侍従たちはさっさと自分たちで葬儀をあげてしまい、薫大将と匂宮、どちらの力も頼ろうとしない。二人のの嘆きようは痛々しいほどだった。 ところが悲しみの中でも女性ハントに余念がない。 薫大将は小宰相の君(明石の中宮に仕える女房)と女一の宮(匂宮の妹)、匂宮は亡き式部卿宮(蜻蛉の宮)の娘‥と、止まるところを知らない。 ・手習‥なんと!あの浮舟が生きていた!川に飛び込む勇気もなく、大木の根元で泣いているところを僧都とその母親と妹の一行に助けられたのだ。妹の尼君は亡くした娘のことが忘れられないでいたので、美しい女君との出会いが嬉しく、小野の邸まで連れ帰り、甲斐甲斐しく看病した。そんなある日、故娘の婿殿がことのついでに妹の尼君の邸を訪れた。女の気配に興味が湧き、会わせてほしいと頼んだが、女君に激しく拒まれ、その日は仕方がなく帰った。が、どうしても諦めきれない。何度も手紙を出すが、相手にもされない。浮舟にしてみれば、これ以上の色恋沙汰はみっともなく、早く出家して俗世間から離れてしまいたい。妹の尼君はそれを許してくれないので、彼女が出かけている隙に僧都に頼み込み、慌てて出家の儀式を済ませてしまう。 ところでこの僧都は、明石の中宮の祈祷も行っており、浮舟と出会った奇妙な体験を、つい中宮に話してしまう。それを耳にした小宰相の君(薫大将といい仲)、寝物語にその話をし、薫大将は浮舟がまだ生きているということを知ることとなる。 ・夢浮橋‥居ても立ってもいられない薫大将は、浮舟の弟を連れて山深い横川へ僧都を訪ね、事の顛末を聞き出す。会うことはやめた方がいいと僧都に諌められ、その場は諦めるが、後日、弟を使いにして小野の浮島へ手紙を渡しに行く。しかし浮島は頑なに返事を拒み、弟にさえ打ち解けない。なんと強情な‥可哀想に思い、面倒をみてきた妹の尼君にしてみれば、腹立たしいほど可愛げがない。 長い物語はここで途切れる。あれから千年の間に数多の人が続編を書いてきた。でも薫と浮舟の恋の行方は闇の中。読者の想像に任せるしかない。 食わず嫌いだったね、私。イケメン貴族光源氏の恋物語、どうでもいいよと思いながら読み始めた。が、意外と話の展開が激しく、皇族間での恋愛しか認められていないので狭い世界ながら、家系図見ながらでないと誰のことだかわからないぐらい複雑な人間関係。なんだかんだ言いながら結局最後まで読み切った。話が面白いことに加えて、男女間の告白の仕方、歌詠みに始まり歌詠みに終わる。情事後の翌朝にはできるだけ早く手紙を出さなければならない(後朝の文きぬぎぬのふみ)、とか、女性は易々と男性に顔を見られてはいけない、とかマナーが色々あって興味深い。その他、四季折々の風景、草花のこと、行事のこと、衣装のこと、食事のこと、楽器や踊りのことなど、情景が目に浮かぶようで、紫式部の才能に心底感服する。

Posted by ブクログ