商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2024/10/08 |
| JAN | 9784309421315 |
- 書籍
- 文庫
源氏物語(8)
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源氏物語(8)
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商品レビュー
4.3
11件のお客様レビュー
最終巻ものすごく面白くてあっという間だった!! 特に蜻蛉→手習→夢浮橋の流れがドラマチックで、なんというか今風で…とにかく読みやすかった。 古典を読んでいるというよりエンターテインメントを楽しんでいる感覚 浮舟に憑いてた魔物が「1人目は取り殺した」って言うシーン怖すぎて鳥肌。大君...
最終巻ものすごく面白くてあっという間だった!! 特に蜻蛉→手習→夢浮橋の流れがドラマチックで、なんというか今風で…とにかく読みやすかった。 古典を読んでいるというよりエンターテインメントを楽しんでいる感覚 浮舟に憑いてた魔物が「1人目は取り殺した」って言うシーン怖すぎて鳥肌。大君の名前出さずに、でも読者には大君のことだとわかる、そういう昨今の漫画のような演出を1000年前からやってたのスゲエ… 源氏物語途中で作者変わってる説あるけど、たしかに宇治十帖(特にこの8巻に入っている浮舟以降)はテイストがかなり違うように思える。でも私は、創作している過程で書き方が変わったり書きたいものが変わったり筆が乗ったり乗らなかったり、そういうものの結果だと思うけどね 人の不幸を描けば描くほど冴え渡る、それが紫式部だということは一貫して変わらなかったわけだし。 角田さんは相変わらず薫のことが大嫌いみたいだけど、わたしは光君よりだいぶ好きです なぜなら歪なキャラクターが大好きなので。 しかも無意味に歪んでいるのではなく、薫のような「なぜここまで歪になってしまったかがわかるキャラクター」が良いの。味があって面白いの。 光君たちの時代から続く業がつくりあげたある意味悲しい男だよな 考察のしがいのある奴ってだーいすき 源氏物語全部読んで、変な感じだけど、日本人になれたって気がする
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たしかに唐突に終わる。浮舟は逃げおおせて欲しいと思ったが、そのことは描かれない。感じとしては逃げ切れそうにない。オープンエンドだが、明るい未来は示唆されていない。薫も宮も、未練がましい男性性は最悪だ。最後は「人形」であることを脱せられるか?というテーマだったのか。
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角田源氏最終巻、8巻です。「浮舟」、「蜻蛉」、「手習」、「夢浮橋」の4帖が収録されています。 匂宮は、浮舟と会ったときのことが忘れられない。大将(薫)は浮舟を宇治にかくまっており、中の君もそれを宮には秘密にしているが、宇治から来た手紙を宮に読まれてしまい、あやしんだ宮はお忍びで...
角田源氏最終巻、8巻です。「浮舟」、「蜻蛉」、「手習」、「夢浮橋」の4帖が収録されています。 匂宮は、浮舟と会ったときのことが忘れられない。大将(薫)は浮舟を宇治にかくまっており、中の君もそれを宮には秘密にしているが、宇治から来た手紙を宮に読まれてしまい、あやしんだ宮はお忍びで宇治へ向かう。匂宮と薫、2人からアタックされる浮舟は思い悩み、みずから死ぬことを決意する。翌朝、宇治の邸では浮舟がいないと大騒ぎ。浮舟のひどく思い詰めていた様子から、宇治川に身を投げたのだろうと絶望。遺体がないので、身の回りのものを火葬する。薫は、浮舟の四十九日の法事を宇治の律師の寺で行った。さて、浮舟はどこへ消えたのか、またその生死は……。 読み終えた瞬間、えええ、ここで終わりなの、この後まだ気になるのに、と思ったけど、角田光代さんの「文庫版あとがき」と、藤原克己さんの「解題『宇治十帖』」を読んで深く納得、腑に落ちました。藤原克己さんによる解説は、1巻の巻末にもありましたが、本当に秀逸。『源氏物語』を読みたくもなるし、また読んで良かったと思わせてくれます。 さて、全編を読んだ締めくくりとして、私の好きな女君と男君を、3人ずつ書いておきます。 まずは女君ベスト3。3位は浮舟 。八の宮の娘なのに認知してもらえぬままひっそりと暮らしており、いつも誰かの「人形(ひとがた)」としてしか見てもらえない、哀しい人。読みながら一番応援していました。2位は朝顔。光君のいとこにあたる人で、光君が何度手紙や歌を送ってもなびかなかった。光君の女たちを見て、私はあんな風にはなりたくないと頑なに拒み続け、ついには出家しちゃうという、一切ブレなかった女性。カッコいいと思いました。そして1位は近江の君です。内大臣(もとの頭中将)が探し出して引き取った娘で、周囲に笑いを振りまく明るい子。思ったことを正直に〈ずけずけ〉、〈はきはき〉言っちゃうので、読者としてはスカッと気分がいい。私は大好きです。 では男君ベスト3を。3位は右大臣(弘徽殿大后と朧月夜の父)。落ち着きのない人で、気が動転すると前後の見境がなくなり何でもしゃべっちゃう、フツーのオヤジさん。漫画みたいでクスッと笑える、『源氏物語』には珍しいキャラです。2位は明石の入道。周りからは偏屈だと思われてるけど、自分の娘がなんとか光君と縁付くよう熱望し、光君が、身ごもった娘を置いて京へ帰っちゃうときには、〈あきれるくらいによろよろ〉するほど泣いちゃう、一生懸命な人。その一途さに笑ってしまう、憎めない人です。だから最期はすんごく寂しかった。そして1位は惟光です。光君の乳兄弟で、とにかく頼れる従者。夕顔が亡くなったとき光君に言った、「この惟光が念には念を入れて万事始末いたしておきます」のひと言で惚れました。こんなに心強い人、滅多にいないっしょ。その一方で、光君について行った邸の女房といつの間にか恋仲になっていたりする、ちゃっかり者でもあります。 いつかは読もうと思っていた『源氏物語』を今読了できたのは、他ならぬ角田光代さんの読みやすい現代語訳のおかげです。この8冊の文庫が私の手元に届くまでに介した多くの人々に、心から感謝します。他者の訳文と比較しながらだったり、途中でしばらく読めない時期があったりしたこともあって、読み終えるのにだいぶ時間はかかっちゃいましたが、私には必要な時間だったのだと思います。読み終わったのがちょうどシネマ歌舞伎『源氏物語 六条御息所の巻』の公開と同じ時期だったし。 せっかくなので、シネマ歌舞伎、見てきました。初めて見ましたが、なかなか良かったです。歌舞伎座などの劇場まで行かずとも、行き慣れている近くの映画館で、それも手頃な料金で歌舞伎を見られるのはありがたいですね。役者さんたちの表情や、衣装の柄など細かいところがよく見えるし、映像ならではの演出もあったりして、私は楽しめました。 坂東玉三郎さんの六条御息所は迫力があり、自分でもどうしようもない嫉妬心と悲しみ苦しみが伝わってきて、ウルウルしちゃいました。生き霊になった瞬間の低い声にはゾクリとしました。市川染五郎さんの光君、美しかったぁ。彼が現れた瞬間、一気に舞台が華やかになり、ピリッと緊張感も漂いましたね。それから坂東彌十郎さんの左大臣、ちょっとかわいかったな。あと私の推し、惟光もね、この歌舞伎でも良かったです。その場を収めるために、出されたものをパクリと食べるシーンなど、めっちゃ惟光っぽくてかわいかった。演じていたのは、サイトにもプログラムにも書かれていませんが、調べてみたら尾上松三さんだそうです。今後注目していこうっと。 さぁて、これでこれからは『源氏物語』についてのエッセイや創作小説などが楽しく読めそうですぞ。うふふ。
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