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気の毒ばたらき きたきた捕物帖 三
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気の毒ばたらき きたきた捕物帖 三

宮部みゆき(著者)

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気の毒ばたらき きたきた捕物帖 三

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 PHP研究所
発売年月日 2024/10/17
JAN 9784569858098

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気の毒ばたらき

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商品レビュー

4.3

118件のお客様レビュー

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2025/12/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作のストーリーを忘れているが、きたきたコンビの仲が良いんだか、悪いんだかの感じは、読んでいて癒された。北一が強くなろうとする過程は、なんだか涙ぐんでしまう。宮部みゆき作品は、百物語シリーズでもそうだが、世の中ままならない、解決出来ないことの前に立たされた時に、人はどうするか、という命題がある気がして、とても好きだ。今回もそれを感じた。 お年も召されてきたし、まずは百物語の完結を目指しているだろうけど、きたきたシリーズも杉村三郎シリーズも、続編を期待してしまう。

Posted by ブクログ

2025/12/08

きたきた捕物帖シリーズ3巻目。 「気の毒ばたらき」「化け物屋敷」の2章だけど、どちらもなんともやりきれない気持ちになりました。 巻を重ねるごとに、扱う事件が重苦しくなっていくなぁ。 これまで文庫売りがメインだった北一が、岡っ引き稼業に本気になり始めていて、喜多次に鍛錬の稽古を...

きたきた捕物帖シリーズ3巻目。 「気の毒ばたらき」「化け物屋敷」の2章だけど、どちらもなんともやりきれない気持ちになりました。 巻を重ねるごとに、扱う事件が重苦しくなっていくなぁ。 これまで文庫売りがメインだった北一が、岡っ引き稼業に本気になり始めていて、喜多次に鍛錬の稽古をお願いするようになったし、今巻がターニングポイントな巻になるのかな。 形相が変わったと言われるほどの、北一の心の傷も心配です。 でもラストでちょっと救われました。 どちらかというと、文庫売りの仕事場の人たちとの平和なやりとりや、商売の工夫の場面なんかが好きだったので、これからそういう場面が減ってしまうのなら、残念だ。

Posted by ブクログ

2025/12/06

〈きたきた捕物帖〉シリーズ第三作。 万作・おたま夫妻が継いだ、亡き千吉親分の文庫屋が付け火で燃えてしまったという衝撃の場面から始まる表題作。 しかもその犯人が北一が仙吉親分の存命の頃にお世話になっていた人で、とても信じられないのだが、出てくる目撃談や状況証拠は犯人であると示して...

〈きたきた捕物帖〉シリーズ第三作。 万作・おたま夫妻が継いだ、亡き千吉親分の文庫屋が付け火で燃えてしまったという衝撃の場面から始まる表題作。 しかもその犯人が北一が仙吉親分の存命の頃にお世話になっていた人で、とても信じられないのだが、出てくる目撃談や状況証拠は犯人であると示している。 なんともやりきれない話でこれだけでも北一のため息が止まらないのだが、そのうえ火事場泥棒まで現れる。 だがそのことで再び喜多次とのコンビが見られた。さらに新たなレギュラー、名犬シロとブチも活躍。 暗澹たる気持ちにさせられるシーンが多い宮部作品だが、こういうホッとするところを要所に挟んでくれるから惹き込まれる。 結果的に千吉親分の文庫売りは北一が引き継ぐことになるし、岡っ引き(まだ下っ引きくらい?)としての覚悟も出てきて、シリーズとしては転機になりそうな事件となった。 これまで何かと北一に嫌がらせをしてきた万作・おたま夫妻だったが、これで退場なのか、まだ絡みはあるのか。そして元兄貴分の楢八のその後も気になる。 第二話「化け物屋敷」はさらに気持ちが荒むような事件。三十年近く前に起きた、貸本屋の女房が攫われ殺された事件の謎解きをしようと奮闘する。 〈ぼんくら〉シリーズのおでこが再び登場するのも嬉しいし、当時の記憶力はそのままに、さらに文書係としての優秀な姿を見せてくれていて嬉しい。 そして喜多次にシロとブチ、栗山の旦那に元忍びのお恵などの力を借りていよいよ本丸に…という威勢のいい話ではないのが宮部さん。 何とも張りがないというか、町方ですら手が出せないものを北一のような下々のものがどうこう出来るはずもなく、それでも何か手がかりをつかみたいと足掻く姿は健気な感じすらあるが、その結果はさて。 この話の中では北一は何かと災難に遭っている。これまでは千吉親分の下の下の下の…子分という立場であり彼の稼業はあくまで文庫売り、という立ち位置だった。 だがこの作品でついに北一は岡っ引の端くれとしての覚悟と、そういう災難にも立ち向かうだけの力が欲しいとまずは体を鍛えることを始めている。 同じく決して体格に恵まれているとはいえない喜多次があれだけの動きを出来るのだから、良い指南役になってくれそうで、次作では北一がどのように逞しくなっているのか楽しみだ。 一方で、今回の事件を機に北一の顔つきが変わったと言われるほど、彼の心に暗いものがこびりついてしまった感じもある。 勘の鋭い冬木町のおかみさんすら何も言えないで様子見をしているくらいなのだから、どんな顔つきになったのか心配になる。 だがこれが彼の成長の一歩だとも思いたい。 最後に表題作の事件に絡んだ人物が出てくるところが良い。 ほのぼのと緊張感、おぞましさと優しさ、ずるさと誠実さ、様々な人や物事の面を見せられた作品だった。

Posted by ブクログ