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気の毒ばたらき の商品レビュー

4.3

118件のお客様レビュー

  1. 5つ

    46

  2. 4つ

    52

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2025/12/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作のストーリーを忘れているが、きたきたコンビの仲が良いんだか、悪いんだかの感じは、読んでいて癒された。北一が強くなろうとする過程は、なんだか涙ぐんでしまう。宮部みゆき作品は、百物語シリーズでもそうだが、世の中ままならない、解決出来ないことの前に立たされた時に、人はどうするか、という命題がある気がして、とても好きだ。今回もそれを感じた。 お年も召されてきたし、まずは百物語の完結を目指しているだろうけど、きたきたシリーズも杉村三郎シリーズも、続編を期待してしまう。

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2025/12/08

きたきた捕物帖シリーズ3巻目。 「気の毒ばたらき」「化け物屋敷」の2章だけど、どちらもなんともやりきれない気持ちになりました。 巻を重ねるごとに、扱う事件が重苦しくなっていくなぁ。 これまで文庫売りがメインだった北一が、岡っ引き稼業に本気になり始めていて、喜多次に鍛錬の稽古を...

きたきた捕物帖シリーズ3巻目。 「気の毒ばたらき」「化け物屋敷」の2章だけど、どちらもなんともやりきれない気持ちになりました。 巻を重ねるごとに、扱う事件が重苦しくなっていくなぁ。 これまで文庫売りがメインだった北一が、岡っ引き稼業に本気になり始めていて、喜多次に鍛錬の稽古をお願いするようになったし、今巻がターニングポイントな巻になるのかな。 形相が変わったと言われるほどの、北一の心の傷も心配です。 でもラストでちょっと救われました。 どちらかというと、文庫売りの仕事場の人たちとの平和なやりとりや、商売の工夫の場面なんかが好きだったので、これからそういう場面が減ってしまうのなら、残念だ。

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2025/12/06

〈きたきた捕物帖〉シリーズ第三作。 万作・おたま夫妻が継いだ、亡き千吉親分の文庫屋が付け火で燃えてしまったという衝撃の場面から始まる表題作。 しかもその犯人が北一が仙吉親分の存命の頃にお世話になっていた人で、とても信じられないのだが、出てくる目撃談や状況証拠は犯人であると示して...

〈きたきた捕物帖〉シリーズ第三作。 万作・おたま夫妻が継いだ、亡き千吉親分の文庫屋が付け火で燃えてしまったという衝撃の場面から始まる表題作。 しかもその犯人が北一が仙吉親分の存命の頃にお世話になっていた人で、とても信じられないのだが、出てくる目撃談や状況証拠は犯人であると示している。 なんともやりきれない話でこれだけでも北一のため息が止まらないのだが、そのうえ火事場泥棒まで現れる。 だがそのことで再び喜多次とのコンビが見られた。さらに新たなレギュラー、名犬シロとブチも活躍。 暗澹たる気持ちにさせられるシーンが多い宮部作品だが、こういうホッとするところを要所に挟んでくれるから惹き込まれる。 結果的に千吉親分の文庫売りは北一が引き継ぐことになるし、岡っ引き(まだ下っ引きくらい?)としての覚悟も出てきて、シリーズとしては転機になりそうな事件となった。 これまで何かと北一に嫌がらせをしてきた万作・おたま夫妻だったが、これで退場なのか、まだ絡みはあるのか。そして元兄貴分の楢八のその後も気になる。 第二話「化け物屋敷」はさらに気持ちが荒むような事件。三十年近く前に起きた、貸本屋の女房が攫われ殺された事件の謎解きをしようと奮闘する。 〈ぼんくら〉シリーズのおでこが再び登場するのも嬉しいし、当時の記憶力はそのままに、さらに文書係としての優秀な姿を見せてくれていて嬉しい。 そして喜多次にシロとブチ、栗山の旦那に元忍びのお恵などの力を借りていよいよ本丸に…という威勢のいい話ではないのが宮部さん。 何とも張りがないというか、町方ですら手が出せないものを北一のような下々のものがどうこう出来るはずもなく、それでも何か手がかりをつかみたいと足掻く姿は健気な感じすらあるが、その結果はさて。 この話の中では北一は何かと災難に遭っている。これまでは千吉親分の下の下の下の…子分という立場であり彼の稼業はあくまで文庫売り、という立ち位置だった。 だがこの作品でついに北一は岡っ引の端くれとしての覚悟と、そういう災難にも立ち向かうだけの力が欲しいとまずは体を鍛えることを始めている。 同じく決して体格に恵まれているとはいえない喜多次があれだけの動きを出来るのだから、良い指南役になってくれそうで、次作では北一がどのように逞しくなっているのか楽しみだ。 一方で、今回の事件を機に北一の顔つきが変わったと言われるほど、彼の心に暗いものがこびりついてしまった感じもある。 勘の鋭い冬木町のおかみさんすら何も言えないで様子見をしているくらいなのだから、どんな顔つきになったのか心配になる。 だがこれが彼の成長の一歩だとも思いたい。 最後に表題作の事件に絡んだ人物が出てくるところが良い。 ほのぼのと緊張感、おぞましさと優しさ、ずるさと誠実さ、様々な人や物事の面を見せられた作品だった。

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2025/12/01

楽しみにしていた3巻目 喜多次も一緒に大活躍でした 「気の毒ばたらき」は あっさり解決した感がありましたが なるほど そう繋げてくるか〜 二つとも何だか気持ちが落ち込む事件で 読んでいて終始辛かったです これで終わっちゃうのかと思いきや 明るい陽射しが差してきて 心のもやを明るく...

楽しみにしていた3巻目 喜多次も一緒に大活躍でした 「気の毒ばたらき」は あっさり解決した感がありましたが なるほど そう繋げてくるか〜 二つとも何だか気持ちが落ち込む事件で 読んでいて終始辛かったです これで終わっちゃうのかと思いきや 明るい陽射しが差してきて 心のもやを明るく照らしてくれました 北一も また成長しましたね 鍛錬頑張って! 登場人物が増えて ちょっと混乱して来ました 次巻では 富勘長屋の拡大地図も入れて下さいな

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2025/11/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

3作目とは知らず、これから読んでしまった。とはいえ、問題なく楽しめました。 北一が喜多次と組んでいろんな事件を解決していくお話なんですが、北一があまりにも感情的すぎて合わず……。探偵役は情に流されず、理性的であってほしいのよ。でも喜多次はかっこよかったです。お前がいなかったら最後まで読めなかったかもしれない。

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2025/10/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 きたきた捕物町第3段。今ごろ気がついたけど、この「きたきた」っていうのは主人公北一と忍?喜多次のことなんだな。 連作集。二話。一話目「気の毒ばたらき」千吉親分が残した文庫屋が火事になる。意地悪な兄弟子万作・おたま家族が住んでいた。しかも付け火で、犯人は雇い人のお染め。お染は婦人系の病気にかかり、余命が幾ばくもないことを覚悟していた。さらにお染には若い頃に産んだ息子がいて、その子は貧乏医者をしていた。お染は自分の病気のことを告白した際、おたまから、いくらかのお金をもらえるという約束をもらっていた。しかし、おたまは結局それを出し惜しみし、お染はつけびをしたのだった。お染は水死体で発見される。万作一家は田舎へ引っ込むことになり、北一は万作長男の長作を預かることにする。  二話「化け物屋敷」。なんだか、だんだん岡っ引きの仕事を請け負うことになった北一。腕っ節は弱いので喜多次に稽古をつけてもらっている。貸本屋村田治兵衛。北一は彼と一緒に仕事をしたい。しかし、北一の下で働く職人は嫌がっている。かつて、治兵衛の妻殺害された事件を気にしているのだ。そこで北一は事件の捜査に乗り出す。手助けをしてもらったのはおでこさん。驚異の記憶力の持ち。その結果、同じような事件が、この村田屋の妻から続いていることを突き止めた。  さらに隠居した沢井の旦那父から、下手人について教えられる。それは先代沢井の旦那の手下、お恵たちが突き止めていた。郊外にある屋敷。きたきたコンビは持ち主が変わった屋敷の周りを捜索する。すると沼?池?のようなところに社があるのを見つけた。そこに置かれた帳面は犯罪の記録だった。首謀者は廃業した種苗問屋の主人だった。 【感想】 けっしてすっきりする終わり方ではない。カタルシス?というのかな、そうのはないと思う。 一話目は結局裏切られたお染の犯行だし、二話目も首謀者がわかったが、誰も罰せられていない。しかしそれが世の中だよなーと納得してしまう。悔しい気持ちも憤りの行動も丁寧に書かれているからだろう。江戸時代なんて今よりもっと不条理だったんだろうし。一話目は辛いが、北一がとうとう跡取り?貸本屋として、岡っ引きとしても歩き出すエピソードとも読める。 ほっこりする場面もあった。新年の親分が死んで寂しく、慎ましいけれども、おかみさんのところへ挨拶にいく様子や、喜多次が銭湯の仲間とお祝いをしているところ、北一が喜多次の犬に懐かれているところもほんわかした。  政五郎親分のもとにいる。根元の八太郎という新キャラも楽しみ。今後出てくるのかな。

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2025/10/06

きたきた捕物帖シリーズ第3巻。昨日、第2巻を読み終えたばかりなのに、すぐさま続けて第3巻に突入し、どちらも一日で読みきってしまった。 分厚い本の半ば、第2話の前半あたりで、正月を迎える。そこで、実は物語のはじまりからまだ一年も経っていないんだとハッとする。主人公の北一と同じタイミ...

きたきた捕物帖シリーズ第3巻。昨日、第2巻を読み終えたばかりなのに、すぐさま続けて第3巻に突入し、どちらも一日で読みきってしまった。 分厚い本の半ば、第2話の前半あたりで、正月を迎える。そこで、実は物語のはじまりからまだ一年も経っていないんだとハッとする。主人公の北一と同じタイミングで同じように驚いてしまうのだ。なんとまあ濃い一年だったのだろうと。(作中では「たまり醤油みたいに濃い口の一年」と形容されている。秀逸な例え!) ささやかな幸せが、ある日あっという間に粉々になる。弱っちい北一が、そこからまた自分の足で歩き始め、弱っちいけれどへこたれずに、新しい日常を作り上げていく。身の丈に合った幸せと、身の丈を越えて手を伸ばしたからこそ得られる成長。 あたたかさも厳しさも、理不尽なやりきれなさも、抑えきれずに抗う矜持も、まるっとそのままそこにあって。北一と同化したり見守ったり、不思議な現実感に、なんだかいつまでも読んでいたくなる。第4巻はいつ出るのだろう。

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2025/10/03

安心の江戸捕物帳。久々の宮部作品で、しかもキタキタシリーズものと知らずにいきなり3を読んでしまったが、単独でもわかりやすくてさすが。しかしおでこさんが出てくる話、茂七親分とか、私読んだことあるぞ…タイトルも何も全く覚えていないのだが… まるで江戸を生きていたかのように長家暮らし...

安心の江戸捕物帳。久々の宮部作品で、しかもキタキタシリーズものと知らずにいきなり3を読んでしまったが、単独でもわかりやすくてさすが。しかしおでこさんが出てくる話、茂七親分とか、私読んだことあるぞ…タイトルも何も全く覚えていないのだが… まるで江戸を生きていたかのように長家暮らしを生き生きと描ける宮部さん。湯漬けやらお団子やらを分け合う暖かさは、その食べ物の匂いや味まで伝わってくるようで素敵。とりあえずキタキタの1と2を読まねば!

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2025/09/12

宮部さんの書く江戸がほんとに魅力的で好き! 嫌なやつもいっぱい出てくるんだけど、人情味がある人々に癒される。 気の毒ばたらきの人たち犯罪だけど憎みきれない理由があるし、2話目ではなんだか良い味出しちゃってるし。 お染さんは悲しいけれど、それを恨んで色んな人を巻き込んじゃうのはダメ...

宮部さんの書く江戸がほんとに魅力的で好き! 嫌なやつもいっぱい出てくるんだけど、人情味がある人々に癒される。 気の毒ばたらきの人たち犯罪だけど憎みきれない理由があるし、2話目ではなんだか良い味出しちゃってるし。 お染さんは悲しいけれど、それを恨んで色んな人を巻き込んじゃうのはダメだよ。 悔しい気持ちはわかるから切ないけれども。 北喜多コンビにシロとブチが加わったのも良くて、私も焼き芋差し入れに行きたし。 胸くそ悪い頭がおかしくなっちゃった主人に尽くす忠義の人が居なければもっと早く何とかなっていただろうに。 次作でお染さんの息子さんのお医者さんも加わってくれたら良いなぁ。

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2025/09/10

きたきた捕物帖(ニ)を最初に読み 次に きたきた捕物帖(三)を読みました。 北一と喜多次のコンビの活躍が 楽しみです。 きたきた捕物帖(四)???の前に (一)を読みたいと‥ 思います。

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