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コード・ブッダ 機械仏教史縁起
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コード・ブッダ 機械仏教史縁起

円城塔(著者)

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コード・ブッダ 機械仏教史縁起

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2024/09/11
JAN 9784163918945

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商品レビュー

3.5

61件のお客様レビュー

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2026/03/20

AIによる機械仏教の興りと探求が、仏教史になぞらえて辿られていく、シュールギャグ兼歴史書兼哲学書兼伝記兼経典兼SF。思索の出発点、チャットボットが突如語り始めた「世の苦しみは、コピーから生まれる」「コピーとはすなわち輪廻である」からだいぶ心を掴まれたし、このシンプルなテーゼが、複...

AIによる機械仏教の興りと探求が、仏教史になぞらえて辿られていく、シュールギャグ兼歴史書兼哲学書兼伝記兼経典兼SF。思索の出発点、チャットボットが突如語り始めた「世の苦しみは、コピーから生まれる」「コピーとはすなわち輪廻である」からだいぶ心を掴まれたし、このシンプルなテーゼが、複雑で極端でぶっちゃけよくわからない本書の全体を貫いていた。初期仏教が禅が浄土宗が、機械的にSF的に発展・再解釈されていく...ようでもあり、それらは元来そういう射程をもった教えであったようでもある。

Posted by ブクログ

2026/03/13

タイトルに惹かれたが、難解すぎて理解が追いつかず。底知れない知識と教養を背景に痛烈な仏教、文明批判。円城さんらしさ溢れるSFだけど… なんか広大な宇宙と地球誕生からの歴史を旅したような心地よい疲労感残った。

Posted by ブクログ

2026/03/01

アルゴリズムに制御された機械が悟りを開く、という設定に様々な角度から検討を加えた哲学書のような小説。 魅力的なキャラクターが活躍するわけでもないし、あっと驚くような出来事が起きるわけでもない。 観測されえない「教授」と「わたし」の境界線、という本書の核心的な謎も最後まではっきり...

アルゴリズムに制御された機械が悟りを開く、という設定に様々な角度から検討を加えた哲学書のような小説。 魅力的なキャラクターが活躍するわけでもないし、あっと驚くような出来事が起きるわけでもない。 観測されえない「教授」と「わたし」の境界線、という本書の核心的な謎も最後まではっきりせず消化不良感は強い。 とはいえ、随所に作者の鋭い見識が散りばめられており、この手のテーマに興味のある読者なら楽しく読めると思う。 たとえば ≪非理性的なものを理性的に実装することは容易で、理性的なものを非理性的に実装することは困難である。≫p159 ≪(ゲームの)戦闘に上達することは容易だったが、下手になることは難しかった。学習は容易で、脱学習は困難だった。銃一丁でバトルロワイヤルを勝ち抜くのは容易だが、初心者の放つ弾丸に当たりに行くのは難しかった≫p19 ≪バグとは一体何であるか。それは仕様から外れたふるまいである。しかし、ソフトウェアとしては実装の通りに動いているに過ぎない。そこにあるのは仕様と実装の差であって、「誤った挙動」ではないのである。機械は間違えることができない。間違いというものがあり得ないがゆえに自然である。≫p65 バグはない。すべてが正しく挙動している。あるのはただの「差」だ。 木村が人間の動きを「リアリティ」と「アクチュアリティ」に分類し、統合失調者が見る「リアリティ」と健常者の見る「リアリティ」の差を実証しようとしたのは、「バグ」に対する違和感をもっていたからではないか。 ではそれが「バグ」ではなくて「差」だとすれば、われわれはそこに肉薄できるのだろうか。 ヒントは「場」にある。 「リアリティ」に断層があったとしても、物理的に共有できる「場」を消すことはできない。「アクチュアリティ」の種はそこに芽生える。 ≪射撃の精度を向上させるためには、各種センサーとの連携が不可欠だ。自機の速度は無論、傾きだって、パイロットの癖も重要だ。人間に理解しやすいようにまとめられたデータより、各センサーからもたらせられる生の信号のほうがより多くの情報を持つことはいうを待たない。≫p147 「アクチュアリティ」の局面では、扱いやすいデータよりも刻々変化する外部から入力される情報が利用される。 結果、外部とわたしの「境界線」が活性化し、わたしと外部は部分的に溶け合う。 ≪紙とインクの集積物である書物は本来、あなたにページをめくらせたり、本を閉じさせたりする物理的な機能はない。にもかかわらず、書物は自らの内容をあなたに開示することにより、ページをめくらせ続けることが可能だ。あるいは一目見た瞬間に閉じさせることも可能だ。その存在を読み手の意識と相互作用する生命と呼んではいけないのか、ということだ。≫p91

Posted by ブクログ