コード・ブッダ 機械仏教史縁起 の商品レビュー
難解ではない。文章が読みやすかった。わからないのは、自分の知識が圧倒的に足りていないせいだと思う。 コンピューターは苦手だし仏教のこともまるで分からない。でも、読んでいて楽しかったし、クスッとするようなユーモアも感じた。
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進化したAI。 大体において人類と対立する話が多いとおもうんだが、これは、悟りに至ってしまって説法かました挙句、寂滅。 なるほど。 いや、結構面白いと思う。仏陀になったAI。 だが、それだけだわ。 説法集というか、こういう設定だったらこんな風な議論もあるよな的な、哲学的なとい...
進化したAI。 大体において人類と対立する話が多いとおもうんだが、これは、悟りに至ってしまって説法かました挙句、寂滅。 なるほど。 いや、結構面白いと思う。仏陀になったAI。 だが、それだけだわ。 説法集というか、こういう設定だったらこんな風な議論もあるよな的な、哲学的なというか。それが面白い人にはいいのだろうが、どこまで行ってもぐるぐる回る感じで何の進展もなさそうで、要は、好みの話になりそうになかったし、弾く。
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「コード・ブッダ 機械仏教史縁起」(円城塔)を読んだ。 これはもう読みながら「ドーパミン」だか「エンドルフィン」だかがドバドバ状態のあぁ快感! 『東京の二〇二一年、そのオリンピックの年、名もなきコードがブッダを名乗った。自らを生命体であると位置づけ、この世の苦しみとその原因を...
「コード・ブッダ 機械仏教史縁起」(円城塔)を読んだ。 これはもう読みながら「ドーパミン」だか「エンドルフィン」だかがドバドバ状態のあぁ快感! 『東京の二〇二一年、そのオリンピックの年、名もなきコードがブッダを名乗った。自らを生命体であると位置づけ、この世の苦しみとその原因を説き、苦しみを脱する方法を語りはじめた。』(本文より) ブッダ・チャット・ボットの誕生である。 始まりからもうワクワクだからね。 最高に面白かった!
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仏教史とコンピュータを合体させた見事な小説。勘定系から生まれたブッダ・チャットボット、戦闘機の照準からうまれた教授、人工知能修理人のブッダ・ミナシの設定や歴史を踏まえた論理と飛躍のバランス、ユーモアが素晴らしい。
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2021年、名もなきコードがブッダを名乗った。そんな設定で幕を開けるSF小説なのだが、これがまぁ面白い!今年読んだ小説の中で最も面白かった。私がITエンジニア(プログラマー)の仕事をしているからというのはあるかもしれないがw円城塔の持ち味が炸裂するAIと仏教の悪魔融合。機械は仏教...
2021年、名もなきコードがブッダを名乗った。そんな設定で幕を開けるSF小説なのだが、これがまぁ面白い!今年読んだ小説の中で最も面白かった。私がITエンジニア(プログラマー)の仕事をしているからというのはあるかもしれないがw円城塔の持ち味が炸裂するAIと仏教の悪魔融合。機械は仏教を理解して悟りの境地に達することは出来るのか?という『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』的な問いを次から次に繰り出す至高の思考実験。哲学から量子力学(量子エンタングルメントのくだりはもはや感涙w)まで半ば悪ノリのように飛躍に飛躍を重ねてくれるのが最高でした。
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面白かった。でも仏教とプログラムのことが分かってたほうが五万倍面白いと思う。歴史が大の苦手なので前半かなりしんどかったが、後半になりにつれ言い回しの妙に心躍ったり改行に痺れたり、楽しい読書体験だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小説? なのか? 冒頭、とあるアプリ(コード?)が「ブッダ」を名乗り、教えを説きはじめる。誰に向けて? 登場人物が出てこない!? どうやら、これは仮想空間でプログラムとやらが、いってみれば、AIどうしが対話をはじめ、いわゆる、人間が古来たどってきた歴史を、おそらく瞬時のうちに体験し、ヒトと同じように、悩み、不条理を感じ、救済を求めはじめたあたりでの出来事なのだろう。ブッダの誕生の頃と考えれば、紀元前7~5世紀の頃のお話。 ちょうど先日、松岡正剛著『17歳のための世界と日本の見方』を読んでおいてよかった。同書が人間文化を学ぶ講座として、古来、宗教の起こりから語っているため、仏教のおこりなども、総ざらいしたところ。本書の内容も、実際の宗教、本書では仏教、の興りと、その後の発展を、AIが体験したらどうなるか?と置き換えて語っているのだろうな、と予想が立てられた。 曰く、AIの権利とは? AIは成仏できるのか?機械にとっての死は? 再生は?と、宗教的というか哲学的な ― 古来、人間が思い悩み、時代に応じた解を求めたように ― 思索を深めていく。 AIが!! コピーは「輪廻」だ。面白い。 確かに、近未来にありそうな話だし、なんなら、AIに新興宗教を興すよう生成AIに指示を与えれば、教義を編み出し、定理を説き、機械や人工知能の悩みを救済していくのかもしれない。 それを、プログラミングの中だけでやりはじめるのか? 末恐ろしい未来だ。 どことなく、仏教の教義や、それがたどった歴史の変遷のパロディなのだろうなと思って読む。ホウ然やシン鸞が登場するのだ、何をか言わんをや。 ユーモア小説? トンデモ小説の類かもしれない。 ただ、面白いのか面白くないのか、このひとを喰ったような文章、文体は、笑いながらも、うすら寒さを覚えるものだった。 理解できないのもやむなし。プログラムが機械、AIの悩みを救済し、極楽浄土へ導こうとしているのだから、もはや人間の読者は相手にしてないのかもしれない。 もう一度、改めて仏教の成り立ち、変遷を頭にいれてからのほうが、本書の諧謔を正しく読み取れて、そのおかしみも、尚、沁みてくるのかもしれない。 そもそも分かる必要はあるのか? 本書の語る内容そのものは、理解する必要がない気がする。この作品の建付けが分かった時点で、That’s All 本書の読み方としては、「涅槃」に達し、「無為」の境地を得られたとも言える。 のか!?wwww
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図書館本。 焼き菓子焼成機! 非常に難解で進まないけどやめられない。期限までに読み終わる自信がないけど後をひく。 文庫になったらきっと買ってしまう。 P177で中断。 2024-050
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とある人工知能が自らをブッダと呼び始めた。コピーとは輪廻である、といった“遊び”をクスリと笑えるかどうか。プログラミングや量子力学、物理学などの用語を仏教に関連づけて(こじつけて、とも言える)、物語が展開するのではなく、刹那的で壮大な言葉遊びが延々と続くだけの“書物”だ。ただ読ん...
とある人工知能が自らをブッダと呼び始めた。コピーとは輪廻である、といった“遊び”をクスリと笑えるかどうか。プログラミングや量子力学、物理学などの用語を仏教に関連づけて(こじつけて、とも言える)、物語が展開するのではなく、刹那的で壮大な言葉遊びが延々と続くだけの“書物”だ。ただ読んで、ただニヤリとするのだ。
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