商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2024/09/19 |
JAN | 9784122075634 |
- 書籍
- 文庫
星を掬う
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商品レビュー
4.3
114件のお客様レビュー
主人公が夫から逃げるために向かった「さざめきハイツ」で自分を捨てた母と再会するところから始まる物語。さざめきハイツに住む人達はみな「普通」の家族関係を築けなかった人達で、それぞれもがいていて。人間のその時々の感情が場面場面で溢れ出ていて、そのまま自分に同化して読んでいて辛くなる。...
主人公が夫から逃げるために向かった「さざめきハイツ」で自分を捨てた母と再会するところから始まる物語。さざめきハイツに住む人達はみな「普通」の家族関係を築けなかった人達で、それぞれもがいていて。人間のその時々の感情が場面場面で溢れ出ていて、そのまま自分に同化して読んでいて辛くなる。でも「私の人生は私のもの」など心に響くメッセージも多かった。ひとりが手に掬い取れるものは少なくても、その中に星のようにうつくしく輝きを放つ希望があれば、それだけで幸せなのだと思う。
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やっぱり町田作品、好きですね。いろんな闇を抱えた人が、これでもかというくらい出てくるのは、もはや定番。しっかり引き込まれて一気読みしました。読後は、皆が救済された爽やかさを覚えましたが、元ダンナや美保ちゃんのキャラクターは、読後の爽やかを超越する「嫌な人間」でした。「そのようなキ...
やっぱり町田作品、好きですね。いろんな闇を抱えた人が、これでもかというくらい出てくるのは、もはや定番。しっかり引き込まれて一気読みしました。読後は、皆が救済された爽やかさを覚えましたが、元ダンナや美保ちゃんのキャラクターは、読後の爽やかを超越する「嫌な人間」でした。「そのようなキャラ」として設定されたのでしょうが、不愉快すぎて読み飛ばしたいシーン、セリフとか…うん。
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元夫からのDVを受けていた千鶴がラジオ番組を通じて恵真と彩子、自分を見捨てた母と共同生活がはじまっていく…。母娘の夏の思い出に深い意味があったしそれぞれの人生に幸せとは何なのか考えながら。 お互い傷つけ合ったりしながらお互いのこと知ろうとしてたり。 母は若年性認知症を発症している...
元夫からのDVを受けていた千鶴がラジオ番組を通じて恵真と彩子、自分を見捨てた母と共同生活がはじまっていく…。母娘の夏の思い出に深い意味があったしそれぞれの人生に幸せとは何なのか考えながら。 お互い傷つけ合ったりしながらお互いのこと知ろうとしてたり。 母は若年性認知症を発症しているとのことで共同生活のなかで介護をしているシーンが出てくるけれど記憶があやふやになったり家族や大切な他人の名前を忘れたり、ろう便や尿失禁するなど日常生活にも支障が出てきたりして毎日終わりのみえない介護をするのはストレス過剰にもなるし心身共にやられる。 介護職で特養に勤務してるけど認知症ケアは何があってるのかこの人にはどう対応したらいいのかって思い悩んだりもしてしんどい。 介護とどう向き合っていったらいいのか考えさせられた 千鶴たちが生きづらさからいつか少しでも心や体の負担が軽くなれればいいかなと思う。
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