商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2024/09/19 |
JAN | 9784122075634 |
- 書籍
- 文庫
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商品レビュー
4.3
77件のお客様レビュー
登場人物と自分が重なるところがあって、読み進めるのも苦しいところがあったけけれど、最後まで読んでちょっと気持ちが軽くなったように思う。 多分町田さんの、誰にも平等に愛を与えているのではと思える表現力で救われたのではないだろうか。 最後まで読み切れて良かった。
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中盤までは登場人物たちの振る舞いにモヤモヤしつつ、終盤は心苦しくなる。 正解はなく、自分の人生を生きた結果であり、それが普通に当てはまらなかったのだけど、普通を求めた人と理解し合えるまでの道のりはなかなかに読んでいて辛い。 不思議と読後感は悪くない。
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小学校1年生の時に母・聖子に捨てられ、元夫のDVから逃れ、ひっそりと暮らす千鶴。 千鶴は、応募したラジオの企画がもとで、母・聖子、聖子を母としたう恵真、家事を完璧にこなす彩子と『さざめきハイツ』で同居することに。 千鶴が母・聖子への想いを持つように、聖子は『一卵性親子』と言わ...
小学校1年生の時に母・聖子に捨てられ、元夫のDVから逃れ、ひっそりと暮らす千鶴。 千鶴は、応募したラジオの企画がもとで、母・聖子、聖子を母としたう恵真、家事を完璧にこなす彩子と『さざめきハイツ』で同居することに。 千鶴が母・聖子への想いを持つように、聖子は『一卵性親子』と言われた母への想いが。 恵真には本当の親を知らないために、理想の母への想いが。 彩子には、別れた夫のところに置いてきた娘・美保に捨てられたという過去が。 『母と子』、それぞれにある思い。 が、聖子が言うように、『私の人生はわたしのもの』だ。 千鶴や美保のように『母に捨てられたから』、私の人生はうまくいかない、ではない。 自分の人生は自分のものだ、自分の責任だと。 千鶴も美保もちゃんと気づいてよかった。 前に進めてよかった。 千鶴が元夫・弥一に『わたしの人生はわたしのものだ!』と言い切ったことにはスカッとした。 また弥一が現れたとしても、千鶴は負けないだろう。
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