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香君(2) 西から来た少女 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2024/09/04 |
| JAN | 9784167922702 |

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香君(2)
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商品レビュー
4
43件のお客様レビュー
オアレ稲と人類史がどう関連してきたのか、この世界の歴史が明かされる巻。なのはいいんだけど重要な部分は全部会話で説明しちゃうんかい~という感じが残念だった。物語の進行とともに全貌が見えてくるわけじゃなくネタばらしみたいでつまらなくない…?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「香君は、③と④は違うサブタイトルなのに、どうして①と②はどちらも『西から来た少女』なのだろう。」 そんな小さな疑問を胸に、私は本を手に取った。 読めばきっとわかるのだろうと、想いを馳せながらページをめくる。 物語は、オリエが本当の香君ではないことをアイシャが知る場面から始まる。 マシュウの計画、オアレ稲の秘密、香りを感じる力―― その一つひとつが、アイシャの出自の謎へと繋がっていく。 やがて彼女は、初代香君もまた西から来たのだと知り、 その血の流れと、自らの歩む道とが交差していることを悟る。 マシュウたちとともに、人々を飢えから救うために動き出したアイシャは、 祈願の鳩の占い師として、山間の村をめぐり、麦や蕎麦を育てる手助けをする。 けれど、その隠し畑を偶然見つけてしまった同僚のオラムが攫われ、 アイシャは自分の行いを悔いて彼を追う。 そして、オゴダの暁に捕らわれた彼女の前に現れたミリアが見せた光景を残して、 物語は次巻へと託される。 読み終えたとき、最初の疑問の答えが胸に落ちた。 ①の「西から来た少女」はアイシャを、 ②のそれは、初代香君を示していたのだ。 二人、そしてマシュウに共通するのは、香りを感じ取る力。 彼らは同じルーツを持つのかもしれない――そう思った瞬間、胸の奥が震えた。 皇帝がウマールの帝都からではなく、大崩渓谷から来たという描写。 言葉や葬儀の文言に潜む共通点を手がかりに世界をつなぐ筆致は、 まさに上橋菜穂子さんらしい、世界の深呼吸のような描き方だと感じた。 なかでも心に残ったのは、オリエに促されて、 自分の感じていることを言葉にしていくアイシャの姿だった。 彼女は、難しい言葉ではなく、 自分と相手が分かり合えそうな言葉を選び、 そこに“感じること”の輪郭を描いていく。 私はここ数年、「感じる力」が少し弱まっていると感じていた。 心の奥のさざ波を、うまく言葉にできなくなっていたのかもしれない。 けれど、アイシャを見て思った。 感じることは、失われるものではなく、育てていくものなのだと。 音楽を聴いたとき、絵を見たとき、風に香りを感じたとき―― その小さな“気づき”を言葉にしていく練習をしてみたい。 それが、再び「感じる力」を取り戻す道になる気がする。 自分の中に眠る感覚を少しずつ呼び覚ましながら、 世界ともう一度、やさしくつながっていけたらいい。
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ファンタジーだからといって昨今の異能バトルのように次々に新要素を導入するのではなく、「香り」から膨らまして、個人の感情察知から気配の察知、人の追跡に至り、さらには動植物の状態や香りによるコミュニケーションさらにはそこから進んでモノカルチャーの功罪までもが、物語の中で見事に織り込ま...
ファンタジーだからといって昨今の異能バトルのように次々に新要素を導入するのではなく、「香り」から膨らまして、個人の感情察知から気配の察知、人の追跡に至り、さらには動植物の状態や香りによるコミュニケーションさらにはそこから進んでモノカルチャーの功罪までもが、物語の中で見事に織り込まれている。 これから更なる大きな展開を予想される展開であり、次巻も楽しみである。
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