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とるに足りない細部
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とるに足りない細部

アダニーヤ・シブリー(著者), 山本薫(訳者)

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とるに足りない細部

定価 ¥2,200

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2024/08/26
JAN 9784309209098

とるに足りない細部

¥1,980

商品レビュー

3.6

9件のお客様レビュー

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2025/01/18

重い内容だった。 と書くことすら、不謹慎に思える。 今の日本で生活している私には、 空気、空の色、臭いそんなものも 別物に感じてしまうほど、 というか、想像出来ない環境。

Posted by ブクログ

2024/12/19

現代パレスチナ文学の騎手である、アダニーヤ・シブリーが2017年に発表した小説。 1949年8月、ナクバ渦中のパレスチナで起きた実在の少女強姦事件から着想を得た作品とのこと。 本作は第一部と第二部で分かれており、第一部では1949年8月のその事件をイスラエル軍の兵士の目線で語る。...

現代パレスチナ文学の騎手である、アダニーヤ・シブリーが2017年に発表した小説。 1949年8月、ナクバ渦中のパレスチナで起きた実在の少女強姦事件から着想を得た作品とのこと。 本作は第一部と第二部で分かれており、第一部では1949年8月のその事件をイスラエル軍の兵士の目線で語る。 そして第二部は飛んで2004年現代のイスラエルで暮らすパレスチナ人女性が少女強姦事件の記事を見たことでパレスチナに渡って事件の痕跡を辿るという物語。 虐殺は個々人の人生を大きな出来事として括ってしまい、彼ら彼女らの人生を剥奪してしまうものだ。「とるに足りない細部」として。 この物語はそんなパレスチナで人知れず個人に降りかかる最悪をすくい上げるような作品であった。

Posted by ブクログ

2024/12/15

「訳者あとがき」で、この作品が政治的な文脈で捉えられ利用されることに作者が強い違和感を持っている、との記述があった。その気持ちはわかる気がする。一人ひとりの人間に起きた出来事をその人のリアルな生の流れの中で描き出すための工夫や、二部構成で悲劇を巧みに変奏してみせる技量こそ、この作...

「訳者あとがき」で、この作品が政治的な文脈で捉えられ利用されることに作者が強い違和感を持っている、との記述があった。その気持ちはわかる気がする。一人ひとりの人間に起きた出来事をその人のリアルな生の流れの中で描き出すための工夫や、二部構成で悲劇を巧みに変奏してみせる技量こそ、この作品の評価として取り上げられるべきだろう。とは言え、イスラエル/パレスチナに生きる人々のひとつの現実を思い知らされることも確か。いずれにしても、多くの人に読まれるべき本だと思う。

Posted by ブクログ