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生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ 講談社現代新書2751
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生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ 講談社現代新書2751

戸谷洋志(著者)

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生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ 講談社現代新書2751

定価 ¥990

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2024/08/23
JAN 9784065369890

生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

¥935

商品レビュー

4

22件のお客様レビュー

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2025/02/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

■概要 「責任」という言葉に厚みを持たせる本。 ■問いかけ 通勤途中、駅のホームで泣いている子ども。あなたはどうする? ①その子の親を自分が探す(自己責任で責任を果たす。見つからない場合は②へ) ②放っておく(自己責任で責任を果たさない。ちょっと後味わるいなら③へ) ③駅員を探す(弱い責任を果たす。これができると嬉しいと思う方は、本書を手に取ってくれ) ■感想 2025/02/09現在時点、「ケガしたのはそいつの自己責任でしょ」「家族を養うのはハードモードだから結婚しない」「責任を持って育てられないなら子どもなんか生むな」という言葉を、Youtubeのコメント欄やXのポストで私はよく見かける。 こういった責任を「強い責任」と呼び、「強い責任」は排他性を含む危険性を持つと紹介される。自分が責任を果たせそうにないなら一切関わらないという選択を取りがちだと思った。 本書では「弱い責任」という概念を導入し、責任を果たすことと人を頼ることが矛盾しない考え方を提案する。

Posted by ブクログ

2025/02/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ずっと責任ということばが嫌いだった。連帯責任も嫌い。その理由がわかった。誰が責任を取るかというイメージしかなかったからだと思う。まず考えるべきは、誰に対して責任を取らなければいけないのかということ。大学生の頃から自己責任論に興味があって、それに関する本を少しずつ読んできたけど、なんだか初めて救われた気がした。この視点が大事だと思うし、こう考えられる大人でありたい。 依存労働というワード、初めて知った。自分の母に対して思っていたことだった。家庭に入っている人は、一度は思ったことがあるんじゃないかと思う。子どもと親の愛着関係に関しても興味があるけど、依存労働はこのあたりとも関わっていそうだと思った。キテイの理論にちまちま触れてみたい。 とにかく気になったのは、理論的には理解できるのだけど、じゃあ実際今ってどうなんだろうということ。日本の社会保障ってどうなってるんだろう。ネットでは、さまざまな立場から政府への不満が叫ばれていて、じゃあダメなのか…と短絡的に捉えていたけど、まずは事実を知ることが先かもしれない。今後調べてみる。 筆者のいうような助け合える世界にしたい。でも同時に、それってファンタジーなんじゃないかと思ってしまった。みんなが理想とするけど、実際にはありえない世界。そんなことない、実現できると信じたい。今日感じた絶望は忘れずに、でも諦めないで自分ができることを一つずつしていく。

Posted by ブクログ

2025/01/31

自己責任と言う言葉に対する違和感がもやもやとあったのですが、もやもやの正体は自己責任と言う言葉が、『それは私の責任です』と言う文脈ではなく、『それはお前の責任だろう』と言う文脈で使われているからと言う事が分かりました。 政府が国民に自己責任を言う時には政府が国民に対する責任を放...

自己責任と言う言葉に対する違和感がもやもやとあったのですが、もやもやの正体は自己責任と言う言葉が、『それは私の責任です』と言う文脈ではなく、『それはお前の責任だろう』と言う文脈で使われているからと言う事が分かりました。 政府が国民に自己責任を言う時には政府が国民に対する責任を放棄しているのでは?と言う考えは、自分が家族や友人や同僚に対して無責任にならないための意味でも忘れずにいたい考えです。 筆者の言う弱い責任や人々の連帯など、頭では何となく分かりますが、常にその考えでいられるかと言われると自信がありません。 赤の他人同士で連帯するべきと言われても、やっぱり損得勘定が働いてしまいますし、家族や友人や同僚と言った手の届く範囲の人が、困っていたら出来る範囲で助けてあげて、自分がしてもらって嬉しいことはしてあげて、自分が嫌な事はしない、くらいではダメでしょうか。

Posted by ブクログ